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日産キックス:「80km/h以下最強」は本当か? 230km走って確かめた。燃費と乗り味はどうだったか?

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次は、いつもの試乗コース(都内~三浦半島往復)をドライブした。都内~第三京浜道路~横浜新道~横浜横須賀道路、そして三浦半島の一般道を走る。

キックスは、本当に見事にノートやセレナe-POWERのネガを消すことに成功している。なんと言っても、ほとんどエンジンの始動・休止・再始動がわからないくらい静かで滑らかだ。エンジンの最高効率点は2400rpmであるのは、ノート、セレナと同じ(同じエンジンだから当然か)。この回転数で発電するのが最も効率が高く、燃費はいい。しかし、走行音が低い低速域でいきなり2400rpmまで回すと、エンジン音が耳につく。ノートやセレナでは、とても気になった。そこで、キックスのe-POWERは、いったん1600rpmで抑え、車速の上昇とともに徐々に2400rpmまで回転数を上げるようにしている。

タイヤ:205/55R17 ヨコハマタイヤ BluEarth E70
リヤサスペンションはトーションビーム式
フロントサスペンションは、ストラット式

80km/hで巡航中にメーター内のインジケーターを見ていると、微妙な勾配、バッテリー容量などによってパワートレーンの振る舞いは違っている。力行・回生・空走・エンジンによる発電と様態はさまざまだが、インジケーターを見ていなかったら、まったくわからない。そのくらい静かだ。

三浦半島の一般道(というより畑の間を縫うような農道)をキックスで走る。軽トラ想定の道路は極めて狭い。そんなところでもキックスなら自信を持って入っていけた。全幅は1760mmあるが、見切りがいい(視点も高い)から、リラックスしてステアリングホイールを握っていられる。

インテリジェントルームミラーはインテリジェントアラウンドビューモニターとセットで6万9300円のオプション。実用に耐える性能を持つ。使っていて違和感はほぼなし。悪条件になればなるほどメリットを発揮するだろう。

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また、微低速のアクセルコントロールのしやすさも、こういうシーンではありがたい。都内の信号待ちで、アイドスルトップするエンジン車が、エンジンの再始動(ブルッと震える)~トランスミッション~車輪が動き出すシチュエーションでもキックスならタイムラグなくドライバーの意思通りにクルマは動いてくれる。これが気持ちいい。変速ショックも(当たり前だが)ない。モーター駆動を味わうと、CVT(無段変速)のシームレスな感じよりももっと右足と車輪がくっついている感じがする。

オーディオのサウンドはさまざまな設定が可能でかなり楽しい。
日立マクセルのCMでも使われた「スーパー・サファリ」も入っているネイティブ・サンのデビューアルバム。
いわずと知れた松田聖子のベストアルバム『Bible』(1991年)名曲がたくさん収録されています!

CDが聴けるというのはうれしい。
車内のNV性能が上がったという説明を聞いていたので、ドライブにはCDを持ち込んだ。あまりオーディオの音には期待をしていなかった(失礼!)のだが、これが望外にいい音(聴きやすいメリハリがきいた音)で、キックスの好印象にひと役買ってくれた。音楽を楽しめるクルマはいいクルマ(の可能性が高い)である。

今回はスピードの上限を80km/hに決めてドライブした。高速道路ではほぼプロパイロットで走行したが、日産は力を入れているだけあって、使いやすいし動作も洗練されている。

トランクは深さもあり使いやすそうだ。
リヤドアのガラスは全開する。

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丸一日、キックスをドライブして、好印象はさらに強まった。内装が少し安っぽいところがあったり、後席の余裕が(横方向で)ちょっと足りないかな、というところはあったりするが、このサイズ、この乗り味、この仕上がりはかなりいい。230km走ってトータルの燃費は19.0km/ℓ(平均時速33km/h)だった。

WLTCモード(21.6km/ℓ)の88%。酷暑でエアコンがフル稼働という条件を考えればなかなかの燃費性能だと言える。モード燃費は
 市街地モード26.8km/ℓ
 郊外モード20.2km/ℓ
 高速道路モード20.8km/ℓ
であることからわかるように、キックスがもっとも得意とするのは加減速(回生の取り分が多い)が多い市街地である。今回80km/h巡航のシーンが多かったのが19.0km/ℓの燃費に繋がったのだろう。

今回のドライブは80km/h以上で走っていないから、高速域の乗り味は確認できていない。だが、80km/h以下最強の言葉には偽りはないことがわかった。繰り返すが、サイズとデザイン(と価格)が気に入って使用するのが市街地・郊外が多い人なら選んでがっかりすることなない。

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日産キックス X(FF)
全長×全幅×全高:4290mm×1760mm×1610mm
ホイールベース:2620mm
車重:1350kg
サスペンション:Fストラット式 Rトーションビーム式
エンジン形式:直列3気筒DOHC
エンジン型式:HR12DE
排気量:1198cc
ボア×ストローク:78.0mm×83.6mm
圧縮比:12.0
最高出力:82ps(60kW)/6000rpm
最大トルク:103Nm/3600-5200rpm
過給機:×
燃料供給:PFI
使用燃料:レギュラー
燃料タンク容量:41ℓ
モーター:EM57型交流同期モーター
 定格出力:95ps(70kW)
 最高出力:129ps(95kW)/4000-8992rpm
 最大トルク260Nm/500-3008rpm
最終減速比:7.388
バッテリー容量:1.47kWh
駆動方式:FF

WLTCモード燃費:21.6km/ℓ
 市街地モード26.8km/ℓ
 郊外モード20.2km/ℓ
 高速道路モード20.8km/ℓ

車両価格○279万9900円
OP:インテリジェントアラウンドビューモニター&インテリジェントルームミラー6万9300円/サンライトイエロー3万8500円 前席シートヒーター&ステアリングヒーター+寒冷地仕様5万5000円

ナビレコパック+ETC2.0 30万8629円

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