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トヨタ歴代スープラ、どれがお好み? Zの進化と比較するスープラストーリー Part2(全2話)

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日本でいう初代スープラは1986年発表。写真のモデルは1989年モデル。

 デトロイトショー2019で発表となった新型スープラだが、webの評判はよくない。「ならば」ということで、ここでは歴代スープラとXXのデザイン比較をしてみよう。あなたはどのスープラがお好みでしょうか?

先代XXのスタイリングを継承しつつ進化。
ビッグマイナーチェンジを果たした3代目フェアレディZ。
フェアレディZにとっての大きなターニングポイントとなる1989年発表の4代目モデル。

 もはやセリカとボディを共用することをやめ、日本でもスープラを名乗ったのがこのモデル。セリカは前年の1985年に先行してFF化を断行。”流面形” たるボディは人気を得て、セリカの新しい方向性を確立。さらに86年にはセンターデフ式フルタイム4WDのGT-FOURを発表するなど、新たなスポーツ路線をも踏ませた。

 セリカを明確な別路線とすることで、スープラは完全にソアラをべースとしたスポーツ路線を明確化。直列6気筒DOHCターボエンジンをえて、王道スポーツの路線を進んだ。

 対するフェアレディZはスープラ発表の同年にビッグマイナーチェンジを敢行し迎え撃つ姿勢を示したが、3年後の89年に4代目となるZ32型を発表。完全なV6搭載モデルで、ショートノーズの新たなスタイリングを実現した。

絶対的ポテンシャルを誇示して登場した2代目スープラ。モーターファン誌のライバル比較記事より。
直6エンジン搭載を大前提とした、ロングノーズフォルムの2代目スープラ。
2000年に生産中止となったフェアレディZだが、スープラ生産中止年である2002年に5代目が誕生。
2008年にはフェアレディZは6代目に進化。そしてこのモデルが現在でも生産され続けている。
2019年デトロイトショーで発表された3代目スープラ。直列6気筒エンジンを堅持。

 現行のフェアレディZが発表から11年を経過した。この2019年に満を持して登場したのが、新型スープラだ。まさかこんな時が来るとは、それこそ競合のフェレディZですら想像もしなかったかもしれない。とはいえ、2019年はフフェアレディZにとっても50周年の節目の年となり、スープラの独走を許してはおけないはず。

 ところでスープラは、これまでの直列6気筒エンジン路線を堅持。欧州でにわかに広まる直6ブーム(?)に乗りながら、同じ直6派ともいえるBMWと手を組み、Z4とボディを共用するアイデアで復活を果たした。

 そのためZ4とともに生産はマグナなのでオーストリア製、つまり輸入車となる。とはいえ最近では海外生産の日本車も少なくなく、古くはホンダ・アコードクーペだが、現在では日産マーチ、三菱ミラージュ、日産NV200、トヨタ・タウンエース/ライトエース、ホンダNSXなどなど、メインマーケットや輸出のしやすい拠点などを考えた工場選択が行なわれている。

 その点、ワールドワイドな視点でBMWと手を組み工場も同じにするのは極めて合理的なことだといえるだろう。

 そしてデザインについてだが、特列6気筒エンジンを搭載できるだけのロングノーズが与えられたプロポーションがやはり印象的だ。とはいえ往年のモデルよりは全長、全高とも小さく全幅が大きいというプロポーションをもち、高い凝縮感が感じられる。全高に至っては1292mmと1.3mをきっているところに開発者の意地を感じる。

 対するフェアレディZは、もはや10年越えの長寿モデル。V6エンジンを搭載し極めてコンセプチャルに登場したZ32、Z33なのだが、その後の5、6代目はややロングノーズに見えるスタイリングに寄って来ている。

 今となってみれば、両者ともややノスタルジックなスタイリングともいえそうだ。しかしスープラは、センター寄りに見えるヘッドライトなど、ヘリテージにも配慮したデザイン構築を行なっている。また、ボンネット、フロントフェンダー、ドアパネルなどをアルミとしながらも、リヤフェンダーからルーフ両端の外板はスチールを採用。デザイナーとしては、ふくよかなフェンダー周りなど、スチールの限界に挑んだという。

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