新型ホンダ・フリードが10月18日にビッグマイナーチェンジ! 新シリーズ「フリード・クロスター」も登場【詳細写真&解説】
- 2019/09/20
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塚田 勝弘
ホンダの主軸コンパクトミニバン、フリードおよびフリード+(プラス)が10月18日にビッグマイナーチェンジを迎える。「安全」「デザイン」「遊び心」をキーワードに全方位的進化が図られた上、アウトドアテイストを高めた「FREES CROSSTAR(フリード・クロスター)」なる新シリーズが加わることも大きなニュースだ。価格や詳細なスペックなどはまだわかっていないが、今回は主にデザイン面とユーティリティ面を中心に紹介しよう。
REPORT●塚田勝弘(TSUKADA Katsuhiro)
PHOTO●小泉建治(KOIZUMI Kenji)
「安全」「デザイン」「遊び心」をキーワードに大きく進化
休日の高速道路、サービスエリアなどの様子からも分かるように、日本のファミリーカーの主役は依然としてミニバンだ。ホンダの調査によると、日本の大型ミニバン(アッパーミドル)以上は減少傾向にある一方で、ミドルクラスとコンパクトクラスは、年によって増減はあるものの、まだ成長基調にある。
また、2017年度の日本自動車工業会(JAMA)の「乗用車市場動向調査」においても軽自動車を中心としたダウンサイジング化の流れが報告されていて、ミニバンも例に漏れず小型モデルへの移行が進んでいるようだ。
そんな中、ティザーサイトを立ち上げ、2019年10月18日にマイナーチェンジを実施すると発表しているのがホンダ・フリードだ。マイナーチェンジを控える2019年上半期も手堅いセールスを続けていて、月間販売ランキングで10位以内に入る常連になっている。なお、2019年1月〜6月では、4万5548台(前年比103.6%)で8位、ライバルのシエンタが5万926台(前年比112.1%)で6位。
シエンタを追撃するためにもデザインや安全性などの競争力向上が欠かせない状況にあり、今回のマイナーチェンジでは、ヒットモデルとしてユーザーの信頼を保つべく、「安全」「デザイン」「遊び心」を3つの柱に掲げている。
まずは遊び心からチェックしてみよう。まずは、従来から設定されている「フリード/フリード+」のターゲットは従来どおり、子育てファミリー層。筆者もその層に当てはまるが、小さなサイズでありながら大きな居住空間やラゲッジスペースを確保でき、多彩なシートアレンジなどは非常に魅力的だ。
両側スライドドアを備えているのも必須要件で、子どもが狭い駐車場などで不要にドアを開けて隣のクルマにぶつける心配もない。駅などの送迎でも自動でリヤスライドドアを開閉できるのもポイントだろう。
今回のマイナーチェンジで加わった「フリード・クロスター」は、こうした利便性を備えながらも、いわゆるファミリーミニバンとはひと味違った個性を求める層に応える新グレード。空前のキャンプブームといわれる現在、オートキャンプ場ではルノー カングーやジープ・ラングラー・アンリミテッドなど、クルマにこだわりを持った人も増えているように思える。クロスオーバースタイルが与えられた新グレードの「フリード・クロスター」であれば、日常使いを犠牲にせずにアウトドアスタイルをさり気なく主張できそう。
2013年のフリード、2016年のフリード(マイナーチェンジ)、2017年のフリード(マイナーチェンジ)、ステップワゴン(マイナーチェンジ)のLPL(Large Project Leader/商品開発責任者)を務める田辺 正氏によると、クロスオーバースタイルの「フリード・クロスター」であっても、駐車や狭い場所での取り回しなどを考慮して5ナンバーサイズを死守したという。また、3ナンバーになっただけで、その「大きい」というイメージから敬遠されることも回避したそうだ。
サイズの制約から、SUVテイストを高めるのに有効な大型フェンダーやモール類の装着はできなかったものの、フロントグリルやフロントバンパー、フロント/リヤロワスポイラー、ルーフレールなどをはじめ、細部ではLEDフォグライト、シルバー塗装ドアミラー、高輝度シルバー塗装のアウタードアハンドル、ダーククロームメッキ、15インチアルミホイールなどの専用アイテムを備えている。
さり気なくというレベルだが、ノーマル仕様の「フリード」よりもアクティブさは十分に演出されている印象だ。内装もプライムスムース×ファブリックの専用コンビシート、専用木目調インパネミドルエリア(ブライウッド)により上質かつオリジナリティを抱かせる仕上がりといえる。
一方、ノーマル仕様の「フリード/フリード+」は、「凜」とした佇まいがテーマで、キリッとした顔つきに変更された。フロントグリルやフロントバンパーだけでなく、フードやフロントロアグリルも刷新することで、従来よりも彫りの深い顔つきになった印象を受ける。
ほかにも、アルミホイール黒色部分をダークグレーに、ハイマウントクリアレンズを赤レンズ化するなど、より上質な雰囲気なムードを醸し出している。
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