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モトグッツィ V7Ⅲラフは、伊達を気取れるネオクラシック界のスクランブラーである。 モトグッツィ V7Ⅲラフ試乗|昭和、平成から続く空冷90度Vツインエンジンの味わいに浸る。

  • 2019/12/22
  • MotorFan編集部 大屋雄一
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ディテール解説

ホイールはフロント18インチ、リア17インチのワイヤースポークで、前後ともリムは軽量なアルミ製だ。標準装着タイヤはピレリ・MT60。フロントフォークはφ40mm正立式で、ホイールトラベル量は130mm。
リアサスはツインショックで、ホイールトラベル量は93mm。ダブルナットにてプリロードの調整が可能だ。ブレーキは前後ともディスクで、フロントにブレンボ製の異径4ピストンキャリパーを採用。ABSユニットはコンチネンタル製の2チャンネル式だ。
同じシリーズのニューモデル、V7Ⅲストーン・ナイトパックでLEDのヘッドライトおよびテールランプを採用したが、このラフは全ての灯火類に昔ながらのフィラメント球を採用。よりクラシカルな雰囲気を演出する。
ハンドルブレースがスクランブラーらしさを盛り上げる。フューエルキャップはスクリュー式だ。
200km/hまで刻まれたシンプルな指針式のスピードメーター。小さな液晶パネルは切り替え式で、外気温も表示するなど意外にも多機能だ。
シンプルなスイッチボックス。MGCTトラクションコントロールの切り替えは、エンジンが稼働している状態でセルボタンを操作して行う。
シートは後端にモトグッツィの刺繍ロゴが入る。キーロックにて取り外すことができるが、ETC車載器を設置することすら困難と思えるほど収納スペースはないに等しい。

足つきチェック(ライダー身長175cm)

撮影車両はアップタイプのマフラーに交換されているため右足を真っすぐに下ろすことができないが、それでも足着き性はご覧のとおり身長175cmの私で両かかとが余裕で接地する。シートはフラットなので着座位置の自由度が高く、これならフラットダートもそこそこのペースで走れるだろう。

V7Ⅲラフ 主要諸元

エンジン形式:空冷4ストローク縦置き90度V型2気筒OHV2バルブ
総排気量:744cc
ボア×ストローク:80mm×74mm
最高出力:52HP(38kW)/6,200rpm
最大トルク:60Nm/4,900rpm
燃料供給システム:マレリ製電子制御燃料噴射システム
始動方式:セルフ式
トランスミッション:6速リターン
クラッチ:乾式単板
電子制御システム:MGCTトラクションコントロール、ABS

フレーム:高張力鋼管モジュラーダブルクレードル
フロントサスペンション:φ40㎜正立式テレスコピックフォーク
フロントホイールトラベル:130mm
リアサスペンション:油圧式ツインショックアブソーバー、スプリングプリロード調整
リアホイールトラベル:93mm
フロントブレーキ:φ320mmステンレススチール製フローティングシングルディスク、ブレンボ製異径対向4ピストンキャリパー
リアブレーキ:φ260mmステンレススチール製ディスク、2ピストンフローティングキャリパー
ホイール:ワイヤースポーク
フロントホイールリム:2.5×18インチ
リアホイールリム:3.5×17インチ
フロントタイヤ:100/90-18
リアタイヤ:130/80-17

全長/全幅/全高:2,185㎜/800㎜/1,100㎜
シート高:770㎜
ホイールベース:1,463 mm
燃料タンク容量:21L
車両重量:213kg
希望小売車両本体価格(消費税10%込み):¥1,177,000
製造国:イタリア

実はエンジンが新設計、しかも馬力は25hpアップ! モトグッツィV85 TTにじっくり乗ってみた。

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