Motor-Fan[モーターファン]|自動車最新ニュース・速報、試乗記など、クルマとカーライフを楽しむサイト

  • Motor-Fan[モーターファン]
  • モーターファンテック
  1. TOP
  2. バイク
  3. ニューモデル

お値段396万円のバイクって!|MVアグスタ・ブルターレ1000RRは208馬力の最強スポーツネイキッド 

このエントリーをはてなブックマークに追加
目次開く

MV AGUSTA BRUTALE 1000RR……3,960,000円

アグレッシブなルックスとは裏腹に、意外に従順?

ライディングポジション(身長182cm)

MV SGUSTA BRUTALE 1000RR ディティール解説

主要諸元

■ライダープロフィール

MV SGUSTA BRUTALE 1000RR ディティール解説

LEDヘッドライトはブルターレシリーズならではの楕円形を維持しているものの、内部構造を刷新。Xデザインの左右には、走行条件に応じて光軸を変更するコーナリングライトを装備。外周部はポジションランプとして機能。
セパハンはトップブリッジと一体のデザイン。スタイルは非常にカッコいいものの、ハンドル交換は大変そうだ。バックミラーはバーエンドタイプ。TFT液晶パネルのマウントステーは、なんとガソリンタンクに固定されている。
メーターは現代のリッタースーパースポーツで定番になりつつあるTFT液晶。4種のライディングモードの切り替えや、トラコン/フロントリフトコントロール/ABSなどの調整もこのモニター内で行う。スマホとの接続も可能。
ウインカーの上に備わるレバーは、TFTモニターの表示切り替えと設定変更で使用。ブレーキ/クラッチのマスターシリンダーはブレンボのセミラジアル。グリップラバーにはMVのロゴが刻印されている。
右側スイッチボックスには、クルーズコントロールとローンチコントロール用ボタン、セル/キル/マップ切り替えスイッチが備わる。スロットルはもちろん電子制御式。
シートのメイン座面は自転車を思わせる構成で、スポーツライディング時のフィット感は抜群。テール周辺にはカーボン素材を多用。MVにそんなことを期待する人はいないと思うけれど、シート下の収納スペースはほぼ皆無。
位置調整機能を備えるステップは、アフターマーケットパーツを思わせる高品質なアルミ削り出し。ストリートを前提とした量産車なので、バーは可倒式を採用している。クイックシフターはアップとダウンの両方に対応。
エンジンはF4RCから継承。他メーカー製並列4気筒との相違点は、サイドではなくセンターのカムチェーン、放射状に配置された吸排気バルブ、セミドライサンプの潤滑方式など。レーシングキット装着時は212psを発揮する。
既存のブルターレシリーズが右側2本出しを定番としていたのに対して、1000RRの排気系は左右2本ずつの4本出し。シートカウルは走行風の通過を考慮した構成で、テールランプとリアウインカーは一体構造。
ブレーキはブレンボで統一。フロントはφ320mmディスク+ラジアルマウント式4ピストンキャリパーで、リアはφ220mmディスク+対向式2ピストンキャリパー。レースモードを備えるABSはボッシュの9Plus。
3.50×17/6.00×17のホイールは、限定車のセリエオロではカーボンだったが、1000RRはアルミ鍛造。タイヤはピレリ・ディアブロスーパーコルサSPを選択する。後輪の前には、排気系の一部となる巨大なチャンバーを設置。
オーリンズの前後サスは電子制御式。アウターチューブにMVアグスタ独自の切削加工が行われたフロントフォークはNix、リアショックはTTX。いずれのダンパーも走行中に自動補正を行うが、プリロードの調整は手動。

主要諸元

エンジン形式:4ストローク DOHC4バルブ並列4気筒
総排気量:998cc
圧縮比:13.4:1
ボア×ストローク:79.0mm×50.9mm
最高出力:208hp/13000rpm
最大トルク:11.9kgm/11000rpm
エンジンマネージメント:MVICSイグニッションシステム
ミッション:6速
クラッチ:湿式多板スリッパークラッチ

全長×全幅:2080mm×805mm
ホイールベース:1415mm
シート高:845mm
始動方式:セル
タンク容量 16L
車両重量:186kg(乾燥)

フレーム:スチールパイプ・トレリスフレーム
スイングアーム:アルミニウム・シングルサイド
フロントサスペンション:オーリンズNix EC φ43mm倒立式
リヤサスペンション:オーリンズTTX
フロントブレーキ:φ320mmディスク+ラジアルマウント式4ピストンキャリパー
リアブレーキ:φ220mmディスク+対向式2ピストンキャリパー
前後ホイール:3.50×17 6.00×17
前後タイヤ:120/70ZR17 200/55ZR17

■ライダープロフィール

テスター:中村友彦
1900年代初頭の旧車から最新スーパースポーツまで、ありとあらゆるバイクに興味を示す、雑誌業界23年目のフリーランス。MVアグスタに関しては、近年のレギュラーモデルだけではなく、1972年型750Sや1976年型750Sアメリカ、マーニフレーム車、1999年型F4 750セリエオロなど、貴重車も経験している。

おすすめのバックナンバー

バイク|令和元年(2019年)のトピックおさらい!

バイク|令和元年(2019年)のトピックおさらい! 一覧へ

解決します! 交通ルールの素朴なギモン

解決します! 交通ルールの素朴なギモン 一覧へ

3分でわかる! クルマとバイクのテクノロジー超簡単解説

3分でわかる! クルマとバイクのテクノロジー超簡単解説 一覧へ