フレーム新設計! ピストンも変わった! ホンダ、NC750Xがフルモデルチェンジ
- 2021/01/23
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MotorFan編集部
Hondaは、力強いトルク特性で扱いやすく燃費性能に優れた直列2気筒745ccエンジンと、取り回しやすい低重心の車体パッケージング、使い勝手の良いラゲッジ収納などで好評を得ている大型スポーツモデル「NC750X」「NC750X Dual Clutch Transmission」をフルモデルチェンジし、Honda Dreamより2月25日(木)に発売する。
NC750X:924,000円(消費税10%を含む)
NC750X Dual Clutch Transmission:990,000円(消費税10%を含む)
今回フルモデルチェンジを図った、マニュアルトランスミッション仕様のNC750Xと、デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)仕様のNC750X Dual Clutch Transmissionは、ツーリングなどにおける走る楽しさと、日常での扱いやすさを高次元で両立させるため、「さらにアクティブな毎日へといざなうCROSSOVER URBAN TRANSPORTER」を開発コンセプトに、動力性能を向上させたパワーユニットを新設計フレームに搭載。先進の電子制御技術を採用するなど、スポーティーな走りと扱いやすさを追求するとともに、よりアクティブなイメージを強調したスタイリングに一新した。
パワーユニットは、新設計によるピストンの軽量化、エアクリーナー構造の刷新や、エキゾーストチャンバーの形状変更など吸排気系の見直しにより、最高出力を向上させながら優れた燃費性能を両立。さらに、ライダーをサポートする電子制御技術として、スロットルバイワイヤシステム(TBW)を新たに採用し、ライダーの好みやさまざまなシーンに応じて走行フィーリングを任意に選択できるライディングモードを搭載した。また、マニュアルトランスミッション仕様には、クラッチレバーの操作荷重軽減など快適性に寄与するアシストスリッパークラッチを新たに採用している。
新設計のフレームは、向上した動力性能に対応させながら軽量化し、より軽快な運動性能を獲得しながらラゲッジボックスの容量を拡大させるなど利便性の向上にも寄与している。
スタイリングは、フロントの足まわりをより際立たせる外観部品の形状と層状構造の採用など、Honda最新のクロスオーバーモデルとしての軽快感とアクティブさを表現した。
販売計画台数
●販売計画台数(国内・年間):1,100台
価格
●メーカー希望小売価格(消費税10%込み)
・NC750X 924,000円(消費税抜き本体価格840,000円)
・NC750X Dual Clutch Transmission 990,000円(消費税抜き本体価格900,000円)
※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
NC750X・NC750X Dual Clutch Transmission:主な特徴
●パワーユニット
・ピストン裏面の肉抜きにより軽量化するとともに、クランクシャフトのカウンターウェイト重量の最適化やバランサー軸径の見直しなどにより、エンジン単体での軽量化を実現している。
・エアクリーナーを新設計し、吸気ダクト開口部を車体側面に変更。あわせて、吸気ダクト断面積を拡大させ吸気抵抗を低減するとともに、スロットルボア径を拡大させるなどし、最高出力の向上と力強いエンジンフィールを実現している。
・エキゾーストチャンバーの形状を最適化することで排気の整流効果を向上させるとともに、高効率貴金属触媒を採用したキャタライザーを小型化。平成32年(令和2年)排出ガス規制に対応しつつ、出力向上と軽量化を実現。
・減速比と変速比をあわせたトータルレシオは、マニュアルトランスミッション仕様の2~4速とDCT仕様の1~4速を、前モデルに比べてローレシオ化することで、市街地などで力強く軽快な走りを獲得している。
・マニュアルトランスミッション仕様のクラッチには、クラッチレバーの操作荷重軽減と、シフトダウンに伴う急激なエンジンブレーキによる後輪ホッピングを軽減する、アシストスリッパークラッチを新たに採用した。
●車体/足まわり
・新設計のフレームは、向上した動力性能に対応させながら各部の板厚を調整し軽量化するなど、より一層軽快な運動性能を獲得するとともに、バッテリーなどの部品配置の見直しにより、ラゲッジスペース容量を23Lに拡大させ、日常での使い勝手をさらに向上させている。
・前方の見通しが利きやすいアップライトなライディングポジションと良好な足つき性はそのままに、前後サスペンションセッティングの変更により、よりしなやかで快適な乗り心地を確保した。
●制御/電装
・ライダーのスロットルグリップ操作を電気信号に変換して、スロットルバルブ開度制御を行うスロットルバイワイヤシステム(TBW)を新たに採用。エンジン出力、Hondaセレクタブル トルク コントロール(HSTC)(※1)、エンジンブレーキ、DCT仕様ではATモード選択時のシフトスケジュールを加えた各制御レベルを組み合わせることで、様々なシーンでライダーが好みの走行フィーリングを任意に選択できるライディングモードを搭載している。
・新デザインの液晶メーターには、バッテリー電圧や平均車速などの表示情報を追加し、日常からツーリング用途まで幅広いシーンでの使い勝手をより高めている。
※1 Honda セレクタブル トルク コントロールはスリップをなくすためのシステムではありません。あくまでもライダーのアクセル操作を補助するシステムです。したがってHonda セレクタブル トルク コントロールを装備していない車両と同様に、無理な運転までは対応できません。
●スタイリング/カラーバリエーション
・軽量化による運動性能の進化と、最高出力の向上をスタイリングで表現するため、外観部品はフロントの足まわりをより際立たせる形状にするとともに、層状構造を採用して軽快感を演出している。また、車体前方上側に塊感を持たせることで、より一層アクティブな印象を持たせている。
・シートには、上面と左右側面に質感の異なる表皮を採用し、右側面に車名ロゴを配することでスポーティーな印象と質感の高さを表現している。
・カラーバリエーションは、アクティブな印象の「グランプリレッド」、洗練された印象の「パールグレアホワイト」、タフで重厚な印象の「マットバリスティックブラックメタリック」の計3色を設定している。
NC750X:カラー
NC750X Dual Clutch Transmission:カラー
主要諸元
< >はNC750X Dual Clutch Transmission
通称名:NC750X、NC750XDual Clutch Transmission
車名・型式:ホンダ・8BL-RH09
全長×全幅×全高(mm):2,210×845×1,330
軸距(mm):1,525<1,535>
最低地上高(mm)★:140
シート高(mm)★:800
車両重量(kg):214<224>
乗車定員(人):2
燃料消費率(※2)(km/L):
国土交通省届出値定地燃費値(※3)(km/h)/43.0(60)<2名乗車時>
WMTCモード値★(クラス)(※4)/28.6(クラス3-2)<1名乗車時>
最小回転半径(m):3.0
エンジン型式・種類:RH09E・水冷 4ストローク OHC 4バルブ 直列2気筒
総排気量(cm3):745
内径×行程(mm):77.0×80.0
圧縮比★:10.7
最高出力(kW[PS]/rpm):43[58]/6,750
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):69[7.0]/4,750
燃料供給装置形式:電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)>
始動方式★:セルフ式
点火装置形式★:フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑方式★:圧送飛沫併用式
燃料タンク容量(L):14
クラッチ形式★:湿式多板コイルスプリング式
変速機形式:<常時噛合式6段リターン><電子式6段変速(DCT)>
変速比:
1速…2.666
2速…1.904
3速…1.454
4速…1.178
5速…0.967
6速…0.815
減速比(1次★/2次):1.731/2.687<1.921/2.411>
キャスター角(度)★/トレール量(mm)★:27°00´/110
タイヤ:前…120/70ZR17M/C(58W)、後…160/60ZR17M/C(69W)
ブレーキ形式:前…油圧式ディスク、後…油圧式ディスク
懸架方式:前…テレスコピック式、後…スイングアーム式(プロリンク)
フレーム形式:ダイヤモンド
■道路運送車両法による型式指定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)
■製造事業者/本田技研工業株式会社
※2 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※3 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
※4 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます
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