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CB1300SF試乗レポート|オーリンズ&ブレンボ、SP仕様の足周りの効果は想像以上に強烈だ。|ホンダ

  • 2019/09/04
  • 佐藤恭央
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⚫️ディテール解説

フロントブレーキにはブレンボ製のラジアルマウント式の対抗4ポッドキャリパーを採用している。このモノブロックキャリパーはCBR1000RRのSP仕様と同じものだ。またホイールはCB1100RS用のフロントホイールとディスクハブを流用している。
フロントサスペンションはスタンダードのSHOWA製から、オーリンズ製の正立式に変更。SP仕様のオーリンズ製は車種専用設計のフルアジャスタブルタイプ。インナーチューブ径はスタンダードと同じΦ43mmのサイズ設定。
フロントサスペンションは、伸び側と圧側の減衰を左右独立させたワンウェイカートリッジ仕様。右フォークが伸び側、左フォークが圧側で、それぞれ20段階調整が可能。
純正ではSHOWA製だが、SPはオーリンズ製のフルアジャスタブルタイプに変更。Φ49mmのリザーバータンクを装備。圧側の減衰調整は20段。
リヤブレーキはスタンダードと同じシングルディスク&2ポッド対向キャリパーの組み合わせ。キャリパーはニッシン製。スイングアームはブラック塗装されている。
マフラーは2017年モデルから直4の伸び感のある排気サウンドを強調する小型2室構造マフラーが装着された。アフターパーツメーカーの集合管に劣ることのない迫力のある排気音を奏でる。
グラマラスな燃料タンク形状は、PROJECT BIG-1の初代CB1000SFから続く特徴。SP仕様のカラーリングは1982年に発売されたCB750F(FC)をモチーフとしている。

シート下スペースは容量11ℓ(最大積載量3kg)のスペースを確保。ETC2.0車載器スペースや外部電源ソケット(12V3A)も装備している。

コクピットはバーハンドルのネイキッドモデルらしいオーソドックスなレイアウト。メーターの上部中央にはETCアンテナ装着用の台座が設けられている。
キャリパーの変更に合わせて、フロントマスター径も14mm→15.8mm(5/8インチ)に拡大。ブレーキホースの硬度も変更して専用セッティングが施されている。
央にデジタルパネルを配置し、砲弾型2連メーターと組み合わせたバランスの良いレイアウト。デジタルパネルには時計や温度、燃料残量計、ギアポジション表示のほか、ストップウォッチや瞬間/平均燃費、本日の走行距離なども表示できる。
ブレーキレバーは6段階、クラッチレバーは5段階の調整が可能。
左スイッチボックスにはグリップヒーターのリモコンスイッチが装備されている。
左シートカウル下にプッシュタイプのヘルメットホルダーを標準装備する。シリンダーを汚れや水の浸入から守るキーシャッター付き。
テールランプやウインカーはLEDを採用。ともにクリアレンズを採用して、カスタマイズ色を高めている。

◼️主要諸元◼️

※【 】内はCB1300 SUPER BOL D'OR SP仕様

車名・型式:ホンダ・2BL-SC54
全長(mm):2,200
全幅(mm):795【825】
全高(mm):1,135【1,215】
軸距(mm):1,520
最低地上高(mm):125
シート高(mm):790
車両重量(kg):268【274】
乗車定員(人):2
燃料消費率*1(km/L):
 国土交通省届出値定地燃費値 (km/h)…26.8(60)〈2名乗車時〉
 WMTCモード値(クラス)…16.8(クラス 3-2)〈1名乗車時〉
最小回転半径(m):2.7
エンジン型式:SC54E
エンジン種類:水冷4ストロークDOHC4バルブ4気筒
総排気量(㎤):1,284
内径×行程(mm): 78.0×67.2
圧縮比:9.6
最高出力(kW[PS]/rpm):81[110]/7,250
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):118[12.0]/5,500
燃料供給装置形式:電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉
始動方式:セルフ式
点火装置形式:フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑方式:圧送飛沫併用式
燃料タンク容量(L):21
クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング式
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比:
 1速…3.083
 2速…1.941
 3速…1.478
 4速…1.240
 5速…1.074
 6速…0.964
減速比(1次/2次):1.652/2.222
キャスター角(度):25゜00′
トレール量(mm):99
タイヤ:
 前…120/70ZR17M/C(58W)
 後…180/55ZR17M/C(73W)
ブレーキ形式:
 前…油圧式ダブルディスク
 後…油圧式ディスク
懸架方式:
 前…テレスコピック式
 後…スイングアーム式
フレーム形式:ダブルクレードル

■製造事業者/本田技研工業株式会社

◼️ライダー・プロフィール

川越 憲(KAWAGOE Ken)

1967年生まれ。バイク誌を中心に活動するフリーのライター・編集。有限会社遊文社・代表取締役。愛車はBMW R1150GS・BUELL XB9SX・TZR250(1KT)など。最近NSR250R(MC18)を奥さんに内緒で購入し、言い訳を検討中……。
早稲田大学第二文学部文芸科卒。在学中からフリーライターとして週刊誌に執筆。一般週刊誌の他、経済誌・科学雑誌・就職情報誌・小動物専門誌等の編集を経て、学生時代からの趣味でバイク専門誌(内外出版社・BiGMACHINE)の編集に携わる。
なお、草野球とバレーボールとアニメ(主に80年代)と映画鑑賞(16mm映写技師免許所持)が好き。

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