タフなクロカンAWDながらボディサイズはコンパクト。ジープ・レネゲードほど最凶の酷道に相応しいクルマもないだろう。今回の旅に供されたのは、最上級グレードのトレイルホークベースとした限定モデルのビーツ・エディションで、直列4気筒2.4ℓ自然吸気ユニットに9速ATを組み合わせる。
酷道険道の例に漏れず、道幅はご覧のように狭隘で、すれ違いは困難だ。だが不思議なのは、こうした道で対向車に出くわしても必ずすれ違えてしまうこと。酷道険道におけるドライバー同士の阿吽の呼吸というものは実に絶妙で、そこはかとなく連帯感すら覚えてしまう。
ガードレールのない区間が延々と続き、視線の先には奈落の底が......。なるほど、「落ちたら死ぬ」の看板も単なる脅しではなさそうだ。夜中に走ったらどうなるのだろう?
果敢に川を渡っているように見えるが、これは洗い越しなのでSUVでなくても通ることは可能だ。温見峠の周辺では、こうした洗い越しが何度か現れる。
一部の酷道マニアの間では名物にもなっている「落ちたら死ぬ!!」の看板。そのストレートな表現と強烈なインパクトには清々しさを感じるほど。
〈国内最凶の酷道区間は約40km!〉岐阜県岐阜市から石川県金沢市を結ぶ国道157号線だが、国内最凶と言われる酷道は根尾から県境の温見峠を越えて越前大野に至る約40kの区間だ。言うまでもなくこの間には飲食店や商店は皆無だから、食事をすませるか食料を持参して向かうべし。ほとんどのエリアで携帯電話はつながらないので、事故や車両トラブルにはくれぐれも注意を。岐阜県側は東海環状自動車道の関広見IC、福井県側は北陸自動車道の福井ICからのアクセスが便利。
タフなクロカンAWDながらボディサイズはコンパクト。ジープ・レネゲードほど最凶の酷道に相応しいクルマもないだろう。今回の旅に供されたのは、最上級グレードのトレイルホークベースとした限定モデルのビーツ・エディションで、直列4気筒2.4ℓ自然吸気ユニットに9速ATを組み合わせる。