来年、東京五輪が開催されるならば、その開会式でインパルスは五輪を描くことになるはず。先行きが見通せないコロナ禍ではあるが、来年の大きな予定のための飛行訓練は日々重ねられている。
航空自衛隊第4航空団第11飛行隊「ブルーインパルス」。8月上旬の日常的な飛行訓練の情景。この日、午前中のフライトは3機編隊で行なわれた。
インパルスの機体。中等練習機T-4をベースに、右側排気ノズル付近に設置したスモーク発生装置や耐久性のあるキャノピーへの換装など専用化が施される。塗装も専用で、初代F-86F時代から引き継がれた青と白のパターンだ。写真/航空自衛隊
ベース機となった中等練習機T-4。純国産の練習機で、空自パイロット教育のなかの基本操縦課程はT-4で行なわれる。教育部隊以外に現場部隊にも配備され、連絡機や軽輸送など多様に使われている。写真/航空自衛隊
2017年の松島基地航空祭での情景。震災以後、約7年ぶりに通常開催となった航空祭で、展示飛行するインパルスも4万人を超えた来場者も気合が入っていた。
再び8月上旬の飛行訓練の情景、午後の訓練は4機編隊で行なわれた。ダイヤモンド隊形で松島基地上空を航過飛行する。
午前中の訓練でのひとコマ。スモークで模様や意匠を描く課目を得意とするインパルスの真骨頂。キレイな縦型ループを描く。
5・6番機の2機で行なわれる「コークスクリュー」という課目。背面飛行中の5番機の周囲を6番機が「バレルロール」で3回まわる。スモークがコルクの栓抜き形状を示している。2017年松島基地航空祭での曲技飛行。
「キューピッド」。5・6番機が急上昇し左右に分かれ、ループしながらハートを描く。その直後、4番機が左下からスモークを引いて進入し、ハートを貫くように見せるため一度スモークを切り、ややあってからまたスモークを出す。これで矢に射抜かれたハートが完成。
来年、東京五輪が開催されるならば、その開会式でインパルスは五輪を描くことになるはず。先行きが見通せないコロナ禍ではあるが、来年の大きな予定のための飛行訓練は日々重ねられている。
航空自衛隊第4航空団第11飛行隊「ブルーインパルス」。8月上旬の日常的な飛行訓練の情景。この日、午前中のフライトは3機編隊で行なわれた。
インパルスの機体。中等練習機T-4をベースに、右側排気ノズル付近に設置したスモーク発生装置や耐久性のあるキャノピーへの換装など専用化が施される。塗装も専用で、初代F-86F時代から引き継がれた青と白のパターンだ。写真/航空自衛隊