秋鹿大影林道の入口付近。舗装された平凡な道が急にこんな感じになるからビックリする。
林道に入って最初のうちはときおり舗装部分が現れたりもするが、狭さは圧巻のひとこと。ないに等しい路肩の先には深い谷が……。
もはや道なのかなんなのかよくわからない。ランクルくらい大きいクルマだと、壁面も使ってバンクのように走る羽目になるのか。
秋鹿大影林道はガレたラフロードが続く。パンクしないよう、慎重に走りたい。
突如、岩肌を一面いっぱいに覆う苔が現れる。しばし見とれてしまった。
原生林のなかを牛歩戦術で突き進むシムニーとジムニーシエラ。
四万ブルーとも呼ばれエメラルドグリーンがかった鮮やかな湖面が美しい四万湖。初日は雷雨によって濁っていたが、翌朝はご覧の通りの美しさだった。
四万川を四万湖よりもクルマで3分ほど上流に行った先にある「しゃくなげの滝」。かなり近づけるので、けっこうな迫力が楽しめる。
温泉旅館の脇をドドドッと轟音を立てて四万川が流れる。
昭和テイスト溢れる四万温泉の街中。ジムニーが似合う!
5ナンバーサイズを大幅に下回るジムニーシエラでもご覧の通り。林道のみならず、古い街並みでもジムニー&ジムニーシエラのコンパクトさが光った。
万沢林道の起点は、四万温泉のすぐ近く。秋鹿大影林道とセットで楽しむ愛好家が多い。
広いと聞いていた万沢林道だが、のっけから猛烈に狭いじゃないか!
ときおり存在する舗装区間。「この先ずっと舗装されているのか」と心配していると、なにもなかったように未舗装に戻ったりする。
万沢林道としばらく並行して流れる白砂川。四万湖と同様にエメラルドグリーンがかっている。
果敢に川を渡っているように見えなくもないが、これは洗い越しだ。浅い水の流れが道路を横切っているだけなので、本格クロカン四駆でなくても渡ることは可能だ。
未舗装の直線路としては本州随一の長さを誇る万沢ストレート。
群馬県の北部にある秋鹿大影林道と万沢林道は、関東有数のロングダートとして名を馳せる。未舗装区間は前者が13km、後者が21kmで、ふたつを合わせれば34kmになる。中間地点にある四万湖の「四万ブルー」も一見の価値ありだ。本文中にもあるとおり、東側からのスタートがオススメ。取材陣は関越自動車道の月夜野インターチェンジからアプローチした。