元モト・ライダー誌の創刊スタッフ編集部員を経てフリーランスに。現在はモーターファンJPのライターを担当。ツーリングも含め、常にオーナー気分でじっくりと乗り込んだ上での記事作成に努めている。
車体色はエボニーとライムグリーン
ご覧の通り、両足の踵は地面から大きく離れてしまう。車体が軽く乗車位置がスマートに絞られているので、バイクを支える上での不安は感じない。885mmもあるシート高は高性能な足(サスペンション)を誇ったひと昔前のオフ車を彷彿とさせる。
少し異様に見える程大きなヘッドライト。街灯のない林道でも困らないよう十分な光量を確保するには、それなりの大型リフレクターが必要だそう。光源は12V、60/55Wのハロゲンランプが採用されている。
フロントフォークはφ37mmテレスコピックの正立式。220mmのストロークを持つ。ブレーキはシングルディスク式。リジッドマウントされたローターのサイズはφ265mm。油圧2ピストンのピンスライド式キャリパーを組み合わせる。
角パイプと丸パイプをミックスした高張力鋼ペリメターフレームはセミダブルクレードル式。搭載エンジンはスクエアに近い(僅かにショートストロークタイプの)空冷232ccOHC2バルブ単気筒だ。
かなりエンジン寄り(前方)にセットされたニューユニトラックサスペンションは、ボトムリンク式。ホイールトラベルは223mmを稼ぎ出す。
長いスイングアームは角断面のスチール製。シングルディスクブレーキのローター径はφ220mm。油圧キャリパーはシングルピストンのピンスライド式だ。
左右にフラットに広がるブリッジ付きパイプバーハンドルを装備。バックミラーはグリップエンドよりも内側に位置し、転倒時のダメージが少なそうだ。
ハンドル左側のスイッチ。ごく一般的なレイアウト、ホーンボタンは咄嗟の時に押しやすいベストポジションにある。上のウインカースイッチは親指が触れる角度に配慮したデザインが施されていた。上はヘッドランプ光軸の上下を切り替えるディマースイッチだ。
ごく一般的なハンドル右側のスイッチ。赤いのがエンジンキルスイッチ。下の黒いのがエンジン始動用のスタータースイッチだ。
シンプルなメーターデザイン。モノクロ液晶ディスプレーの両脇には各種インジケーターランプをセット。液晶の表示は切り替え式のデュアルトリップやオド、時計もある。大きくデジタル表示される速度計はとても見やすい。ちなみにタコメーターは無い。
密度の濃いウレタンクッションを採用した細身のロングシート。前後左右への体重移動がスムーズにできる。
キーロック付きのサイドカバーを外すとバッテリーやヒューズが整然と納められていた。バッテリー下部には車載工具も搭載。
マフラーは右側アップ式。テール周りのライトも全て普通のバルブ式。オフ系のバイクとしては、ウインカーも含めてどれも立派な大きさに仕上げられている。
細身の車体と長いシートデザインはモトクロッサーの血統を感じさせてくれる。
ツーリングには不可欠なリヤキャリア。かなり堅牢な作りが印象的。価格は17,380円。(オプションの純正アクセサリー)
中央ケースの蓋を開けると、中にはETC2.0の車載器が綺麗に収納されていた。オプションの純正キットで価格は45,980円。専用ではなく汎用品も販売して欲しいと思えた。
元モト・ライダー誌の創刊スタッフ編集部員を経てフリーランスに。現在はモーターファンJPのライターを担当。ツーリングも含め、常にオーナー気分でじっくりと乗り込んだ上での記事作成に努めている。
車体色はエボニーとライムグリーン