〈試乗記：マツダCX-8〉3列シートの姿で登場した新たなフラッグシップ｜SUVレビュー

試乗グレード ●XD L Package　●XD PROACTIVE

XD PROACTIVE

エンジンはCX-5と同じ2.2ℓディーゼルターボだが、内部の改良などにより圧縮比をCX-5の14.0から14.4にアップ。「急速多段燃焼」へ制御を進化させることで最高出力は15㎰、最大トルクは3.1㎏m高められ、滑らかさと力強さに磨きを掛けている。

CX-5よりも全長で455㎜、ホイールベースで230㎜長いボディだが、最小回転半径は5.8mに抑え、日本の路上での取り回しにも十分留意した。そしてこのサイズを活かした伸びやかなサイドビューは、SUVらしい存在感とエレガンスを印象づける。

3列目はもちろん、2列目もフラットに畳めるのに加えて、2列目3列目とも左右分割可倒できるので、ラゲッジの使い勝手はすこぶる良い。荷物の量と人数にあわせてミニバンのようにフレキシブルな使い方ができる。

6人乗り仕様の2列目シートのうち、「XD L Package」には大型センターコンソールボックスを採用。前後ウォークスルーはできなくなるが、ハイエンドモデルの2列目席を思わせる贅沢な空間はCX-8のハイライトとも言うべき魅力である。

XD L Package

「XD L Package」に用意されるナッパレザーシートは、ピュアホワイト（写真）とディープレッドを用意。またパーフォレーションのサイズもより小さくされ、触感の心地良さとシート造形の一体感を高めている。

こちらは7人乗り仕様の2列目シート。6人乗り、7人乗りを問わず120㎜のスライド機構と、6人乗りは22°〜42°、7人乗りは22°〜30°のリクライニング機構を備えており、いずれのモデルでも快適な2列目席が約束されている。

注目の3列目シートは、シートバックのつくりもしっかりとしていて自然な乗車姿勢が取れる。CX-8では3列目席の静粛性を強く意識しており、すべての席で自然に会話ができる。

XD PROACTIVE

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