V型3気筒 | 二輪車は不等間隔点火を逆手に取って車両のキャラクターにするということに加え、360 度で1サイクルを終える2 ストロークということも手伝い、ホンダのMVX250F やNS400という2 車種がV3 の市販化にこぎ着けている。写真はホンダのGPレーサー・NS500。前1気筒/後2 気筒:112 度の構造をとり、早くも不等間隔点火としていたのが特徴のひとつ。
Vバンク45度 | V ツインとして非常に有名な、ハーレーダビッドソンのエンジン。1番~2番の点火タイミングの間隔は315 度、2 番~1番の間隔は405 度というリズムが、独特のサウンドを創出する。そのほか、ドゥカティの90度(Lツイン)も認知度が高い。
並列2気筒 | 自動車用としての2 気筒は、フィアットのツインエアが最近の例。360 度クランクを持ち、ふたつのシリンダーを交互に膨張行程とする。振動はバランサーで抑えているが、燃焼/慣性それぞれのトルク変動の大きさが課題のひとつ。
V型4気筒 | 理論的には720÷4=180度が点火タイミングであり、事実、世の大勢を占める直列4 気筒ではその点火タイミングを採っている。しかし180度V型として仕立てると、例えば右前~左後~右後~左前のような点火順序となり、トルクの発生によりエンジンが激しく揺さぶられる構造となってしまう。自動車用エンジンとして仕立てるにはまったく現実的ではなく、その際には水平対向構造を用いるのが一般的だ。
ランチアの狭角V4 | V4で想起することの多いエンジン。排気量によって異なるものの、おおよそ13度のバンク角を持つバリエーションである。しかしこれらはクランクピンを別としているため、直列4 気筒の変形として考えるほうが順当。illustration◎大内 誠
V型3気筒 | 二輪車は不等間隔点火を逆手に取って車両のキャラクターにするということに加え、360 度で1サイクルを終える2 ストロークということも手伝い、ホンダのMVX250F やNS400という2 車種がV3 の市販化にこぎ着けている。写真はホンダのGPレーサー・NS500。前1気筒/後2 気筒:112 度の構造をとり、早くも不等間隔点火としていたのが特徴のひとつ。
Vバンク45度 | V ツインとして非常に有名な、ハーレーダビッドソンのエンジン。1番~2番の点火タイミングの間隔は315 度、2 番~1番の間隔は405 度というリズムが、独特のサウンドを創出する。そのほか、ドゥカティの90度(Lツイン)も認知度が高い。