【全台足着き】原付二種の外車バイクは、侮れない傑物揃いだった。/125cc一気試乗
- 2019/07/02
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MotorFan編集部 近田 茂
2019年4月、JAIA(日本自動車輸入組合)が主催する輸入車試乗会が恒例の大磯プリンスホテルで開催された。海外ブランドのバイクが一堂に会すこのイベントで、モーターファン.JPでは原付2種に注目。
REPORT⚫️近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO⚫️山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
⚫️KYMCO GP125……183,600円
低価格帯スクーターの有力手!
「前後10インチ小径ホイールは扱いが軽くやや落ち着きに欠ける……というとデメリットが大きく聞こえがちだが、その反面、操舵レスポンスがクイックかつ軽快という利点に繋がる。つまりUターンやチョコマカと狭い場所でも楽に扱える親しみやすさは、このGP125の大きな魅力というわけだ。全体的にはオーソドックスなコンパクトスクーターと言う印象だが、アナログ表示の回転計& 液晶デジタル表示の速度計等のコンビネーションメーターや、USB充電端子の標準装備、LEDも使われた視認性に優れる前後ランプ等、新鮮なデザインも取り入れられているのが印象的。しかも20万円を切る価格は国産の50ccクラスに迫る超リーズナブルな設定だ」
エンジン:4ストローク 空冷単気筒
バルブ機構:SOHC 4バルブ
総排気量:124.6cc
最高出力:6.5kW/7,000rpm
最大トルク:9.1Nm /6,000rpm
燃料供給方式:電子制御燃料噴射
トランスミッション:CVT
クラッチ:自動遠心式
タイヤサイズ:3.50-10(前)/3.50-10(後)
全長/全幅/全高:1810/705/1100mm
軸距:1220mm
シート高:745mm
車両重量:106kg
燃料タンク容量:4.5L
⚫️KYMCO Racing S 125……299,160円
台湾生まれのスポーツ系スクーター
「市街地での加速力はトップレベル。シート下収納も十分大きく、シートもシッカリと厚みがありロングランでも快適。デザインされた液晶表示メーターも見やすい。加速時のエンジン回転はだいたい5000rpmから始まるオレンジゾーンを駆使する感じ。全開加速だと7000rpmオーバーの領域(レッドゾーン手前)にハネ上がり力強いダッシュ力を披露する。新設計されたT.H.Fフレームには、僅かにロングストロークのエンジンを新型水平懸架ハンガーで下吊り搭載。ライダーの足の位置に自由度があり40度以上の深いバンク角を誇るなど、なかなかアグレッシブな操縦感覚が魅力的である。通勤からツーリングまで広くカバーできる乗り味だ」
エンジン:4ストローク 空冷単気筒
バルブ機構:4バルブ
総排気量:124.8cc
最高出力:7.9kW(11PS)/7,500rpm
最大トルク:10.4Nm /7,500rpm
燃料供給方式:電子制御燃料噴射 KEIHIN製
トランスミッション:CVT
クラッチ:自動遠心式
タイヤサイズ:110/70-12(前)/120/70-12(後)
全長/全幅/全高:1855/750/1100mm
軸距:1270mm
シート高:790mm
車両重量:127kg
燃料タンク容量:5.7L
⚫️KYMCO Tersely S 125……270,000円
ハイホイールがもたらす絶対的な安心感
「異色だが実に興味深い。モーターサイクルとスクーターを融合したようなフォルムは、なんとも大人びた上質な雰囲気に仕上げられている。フロントに16インチ、リヤは14インチサイズというタイヤの組み合わせは、石畳の多い欧州での走行を視野に入れたものだろう。機能的にはスクーターとしてデザインされているところに新鮮な魅力が感じられる。あまり日本では馴染みのない(浸透しない?)大径ホイールのスクーターだが、このターセリー125Sの乗車フィーリングはすこぶる快適。決して走りが速いわけではないが常に落ち着きのある快適性と安定感がとても心地良い。大柄なライディングポジションに上質なシートは、ロングツーリングやタンデムでも使いやすく快適性は抜群だ。」
エンジン:4ストローク 空冷単気筒
バルブ機構:SOHC 4バルブ
総排気量:124.8cc
最高出力:8.3kW(11.3PS)/8,500rpm
最大トルク:10.4Nm /7,000rpm
燃料供給方式:電子制御燃料噴射
トランスミッション:CVT
クラッチ:自動遠心式
タイヤサイズ:100/80-16(前)/120/80-14(後)
全長/全幅/全高:2085/700/1570mm
軸距:1390mm
シート高:790mm
車両重量:130kg
燃料タンク容量:6.2L
⚫️KTM 125 DUKE……515,000円
250ccクラスの装備を有する本格派!
「バイク然とした存在感と125ccクラスならではの扱いきれる性能&操縦性で、125 DUKEは原付二種に新たな新風を巻き起こした存在である。KTMネイキッドシリーズの末弟だが、スチール製トレリスフレームを始め、WP製の前後サスペンションやブレーキ等の各ディメンションは兄貴分の250 とほぼ共通。そこに15HPを発揮するショートストローク単気筒エンジンを搭載。中低速域から全体的に幅広くトルクを発揮する扱いやすい出力特性が印象深い。結果的にオーバークオリティとも言える車体は、実にシッカリと確かな操縦レスポンスを発揮。エントリーユーザーにも安心できる親しみやすい乗り味が魅力的である」
エンジン:4ストローク 水冷単気筒
バルブ機構:DOHC 4バルブ
総排気量:124.7cc
最高出力:15HP/10,000rpm
最大トルク:11KW(12Nm) /7,500rpm
燃料供給方式:電子制御燃料噴射
トランスミッション:6速リターン
クラッチ:湿式多板
タイヤサイズ:110/70-17(前)/150/60-17(後)
軸距:1357mm
シート高:830mm
車両重量:137kg
燃料タンク容量:13.4L
⚫️aprilia RX125……399,600円
入門機には贅沢すぎる逸材
「オフロードファンには見逃せないモデル。このカテゴリーは日本メーカーのライナップからはほとんど消滅しているだけに、オフロード好きの筆者としては、ここまで本格派の匂いがするモデルでバイク入門を果たすユーザーは幸せ者だとさえ思えてくる。ツインチューブタイプのスチールフレームに搭載されるDOHC4バルブの水冷単気筒エンジンは10,700rpmで15HPを発揮。このエンジンは発進直後から高回転域まで実に小気味よい吹け上がりを発揮し、ピーク回転域での伸びも良い。このクラスは思い切りエンジンを回し切るにも程良いパフォーマンスを備えているが、まさに楽しめる快活なエンジンフィールが最大のチャームポイント。車体サイズも本格的でオフロード・トレーニングにもおすすめ」
エンジン:4ストローク 水冷単気筒
バルブ機構:DOHC 4バルブ
総排気量:124.2cc
最高出力:11kW(15HP)/10,700rpm
最大トルク:11.3Nm /8,000rpm
燃料供給方式:電子制御燃料噴射マレリ製φ32mm
トランスミッション:6速リターン
クラッチ:湿式多板クラッチ
タイヤサイズ:90/90-21(前)/120/80-18(後)
全長/全幅/全高:2115/820/1170mm
シート高:905mm
車両重量:134kg
燃料タンク容量:6.2L
⚫️aprilia SX125……410,400円
2019年登場の新作モタード
「新たに追加投入されたSX 125は、エンジンも車体もほとんどの部分でRX125と共通。大きな違いは足まわりで、いわゆるモタード化している点だ。前後ホイールを17インチサイズに改め、オンロード用タイヤを選択。軽量でスマートなフォルムと、それを生かした俊敏な走り。さらには軽快に楽しめる操縦性をオンロードで楽しめる。シート高が25mm低くなりRX125よりも足つき性はいくらか楽になる。つまり日常的な足として舗装路での走りやすさが向上しているわけだ。ホイール径の違い等で操縦性はRX125と異なるが操舵レスポンスはクィック。かつタイヤのグリップ力にも安心感がある。実際にオフを走る機会が少ない人にはこちらがよいだろう」
エンジン:4ストローク 水冷単気筒
バルブ機構:DOHC 4バルブ
総排気量:124.2cc
最高出力:11kW(15HP)/10,700rpm
最大トルク:11.3Nm /8,000rpm
燃料供給方式:電子制御燃料噴射マレリ製φ32mm
トランスミッション:6速リターン
クラッチ:湿式多板クラッチ
タイヤサイズ:100/80-17(前)/130/70-17(後)
全長/全幅/全高:2055/820/1140mm
シート高:880mm
車両重量:134kg
燃料タンク容量:6.2L
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