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しっとり走れるスポークホイールがいいね!|カジュアル系トラッカー、ハスクバーナSVARTPILEN701 STYLE

  • 2019/12/07
  • モト・チャンプ編集部
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ディテール解説

692.7ccのショートストロークシングルはKTM690DUKE系。とても鋭いフケ上がりで高回転域でもパワーが生まれ続けるという、既存のビッグシングルの常識を覆すもの。
シャープな形状で良く消音してくれるマフラーはスタンダードモデルと共通。バンド部はブロンズ色で車体とマッチしている。
フロント18インチホイールはスタンダードのキャストからスポークタイプへ変更。チューブレスタイプとなっておりパンクに対しても安心だ。
リアは160幅の17インチと、ビットピレンと同じサイズながらトラッカーテイストのタイヤを採用。フロント同様スポークとし、またスタンダード同様にナンバーとウインカーはマッドガードと共にスイングアームに装着される。
WP製のモノショックはプリロードと伸び側ダンパー調整機能付き。プリロード調整は工具が必要だが、スペースが小さくコツが必要。
低い位置にセットされたステップも基本的にスタンダード同様なのだが、ステップバーそのものは(タンデムステップ共に)CNC加工されたものに置き換えられ、これにより微妙に高さが変わっている。シフトペダルには701の文字。クイックシフターはUP・DOWN共に使えるものが標準装備される。
ブレンボキャリパーを備えるシングルディスクブレーキは軽量な車体に対して必要十分以上の制動力はもちろん、とても高いコントロール性を持っていてストリートでも使いやすい。もちろんABSも装備。
丸タイプながら、グルッと丸く光るポジションと、ロービームでは上側、ハイビームでは下側が点灯するというモダンなヘッドライト。その周りに装着されるカバーはスタンダードモデルではマットなのに対してこちらはグロスで高級感を演出。
前後に長く、実際にトラッカー的な乗り方をしても十分対応してくれそうなシートだが、かなり硬い仕様でロングは厳しいかもしれない。タンデムシートは樹脂に見えてスポンジ、しかも後端が跳ね上がっていてタンデムライダーも、荷物の積載も安心だ。
シート下スペースはほぼないが、バッテリーへのアクセスが良好なのはプラスポイント。エアクリボックス形状(及びマフラー)の違いなどで、ベースの690DUKEとは特性が少し違っている。
バーエンドミラーもこの「スタイル」の特徴。ハンドルの下にミラーが行ったことで前方視界は開けて気持ちがいいが、いざ後方確認となるとちょっと慣れが必要だ。

とてもシンプルで、各スイッチ類が従来の定位置にあるため非常に使いやすい左右スイッチボックス。これだけスタイルに気を使っても機能部で変える必要のない部分はそのままにしていることがとても印象が良い。一方でグリップはハスクバーナ専用品としているところなど演出がニクイ。

リア同様にWP製を使う倒立のフロントフォーク上部には工具なしでクリックできるダイヤルが。左にコンプレッション、右にリバウンドが配され即座に調整ができる。
全体的な高級感に対して、少し寂しく感じるのがメーター。必要十分の情報が表示されてはいるものの、つねに目に入る部分だけにもう少し色気があっても良かったのでは? というのが個人的な感想。

主要諸元

エンジン形式:水冷4ストロークSOHC 4バルブ単気筒
排気量:692.7cc
ボア×ストローク:105×80mm
最高出力:55kW(74hp)/8500rpm
最大トルク:72Nm/6750rpm
圧縮比:12.8:1
クラッチ:APTCスリッパークラッチ
ミッション:6速(イージーシフト)
タイヤ(F・R):110/80R18・160/60R17
タンク容量:約12.0L
車両重量:約158.5kg(半乾燥)
製造国:オーストリア

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