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シフトチェンジ時、「ガガッ」と異音はNG! ミッションを痛めます| ケニー佐川の「楽テクBIKE塾」 シフト操作①

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ライディングスクール講師として豊富な実績を持つケニー佐川が、楽に楽しく安全にバイクを操るためのコツを記事と動画で分かりやすくアドバイス! バイク初心者はもちろん、リターンライダーからベテランまで目からウロコの楽ネタ満載です。今回はシフト操作の基本について。

REPORT●ケニー佐川(SAGAWA Kentaro)
PHOTO●星野耕作(HOSHINO Kousaku)/山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
MOVIE●倉田昌幸(KURATA Masayuki)

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粗雑な操作はミッションを傷める原因に

ギヤチェンジするために必要なシフト操作の話です。左足でチェンジペダルを操るわけですが、基本はスムーズかつ丁寧に“ギヤを送り込んでやる”イメージが大事。シフトアップであればライディングブーツの先の方にあるシフトパッドにペダルをしっかり当てて上に向かって押し込んでやる。シフトダウンのときも上から下へと確実に送り込んでやることが大事です。
反対に悪い例としては、シフトダウン時に「ガンッ」とペダルを蹴飛ばすような操作。あるいはシフトアップ時にも「ポンッ」と弾くような操作をするとギヤ抜けしやすくなったり、中途半端な場所でギヤが噛み合わず「ガガガーッ」のような異音とともに弾かれてしまったりします。こうした誤操作を繰り返すとギヤ抜けしやすくなり、最悪の場合トランスミッションを傷めたり故障の原因つながるので気を付けましょう。

シフトアップするときはシフトパッドにしっかりペダルを当てて、親指の付け根辺りでペダルをかき上げるようにする。「カチャ」という感触とともに確実にギヤを送り込んでやるイメージだ。確実な操作という意味でも、ライディング専用のブーツやシューズを履くようにしたい。

見えないギヤを丁寧に送り込んでやる

ちなみにバイクのトランスミッションはドッグ式と言いまして、チェンジペダルを踏むとシフトドラムが回転してシフトフォークを動かし、隣り合うギヤ(6速なら6枚のギヤがある)を左右に移動させて、ギヤ側面にある凹凸(ダボという)をはめ込むことでギヤ段数を固定する仕組みになっています。
難しい話は抜きにして、金属同士が高速で触れ合う作業なので、シフトワークではタイミングを合わせて丁寧かつ正確でスムーズな操作をしてやらないと、バイクが可哀そうなわけです。
実際にはトランスミッションの内部は見えないですが、足先の感触に集中してみてください。そして、シフトペダルを通じて“ギヤを送り込んでやる”イメージを意識してみてください。上手なシフトワークはバイクのライフを長持ちさせるためにもなります。

ブーツの先端に引っ掛けるような操作だと、十分な力が入らずギヤ抜けの原因になりやすい。ニュートラルに入ったように急に回転数が上がったり、「ガガガーッ」など金属が擦れ合うような異音がしたら要注意。その場合は慌てずにクラッチを握って、無負荷状態にしてから丁寧にシフト操作をやり直そう。
爪先を外側に広げて乗るクセがある人に多い悪い例。ペダルが滑ったり内側にずれたりして十分なストロークが得られないことも。特に1速から2速にシフトアップする場合などはニュートラルを飛ばすため、バイクのトランスミッションの構造上ギヤ抜けしやすいので注意したい。

佐川健太郎(ケニー佐川)

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。

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