300ccは気になる排気量！｜北米で登場のオフ車とモタード車、カワサキKLX300＆KLX300S

• 2020/11/29
• MotorFan編集部 北 秀昭

ブックマークする

カワサキは2021年のNEWモデルとして、軽量なデュアルパーパスモデル「KLX300」と、クールなスタイルと軽快なハンドリングを持つスーパーモタードモデル「KLX300SM」を発表。両車は250ccエンジン搭載のKLX250とDトラッカーの後継モデルとして登場。スケールアップされた292ccエンジンは、低中速回転域の強力かつ扱いやすいパワーと、パワフルな高速回転域を両立し、扱いやすさもGOOD。国内での発売は未定だ。
REPORT●北秀昭(KITA Hideaki）
※注：写真は欧州仕様車

• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
  すべての写真を
  見る
  

目次開く

オフ車とモタードの2タイプあり！水冷4スト単気筒DOHC4バルブエンジンは、250ccから300ccに排気量アップ

カワサキ KLX300/SM（北米仕様）　主要スペック

フロント21インチ＆リヤ18インチのブロックタイヤを採用したオフロード仕様車

カワサキ KLX300……国内発売は未定

前後に17インチのオンロードタイヤを装備したモタード仕様

カワサキ KLX300SM……国内発売は未定

国内で発売中の「カワサキKLX230」をチェック

2021 カワサキのNEWモデルを動画でチェック

オフ車とモタードの2タイプあり！水冷4スト単気筒DOHC4バルブエンジンは、250ccから300ccに排気量アップ

　国内でKLXシリーズといえば、2020年11月現在、232ccエンジンを搭載したKLX230が発売中。今回、北米で発表されたKLX300は、北米で発売さているオフロードモデル・KLX250の進化版。ちなみに北米ではかつて、300ccクラスのKLX300が発売。NEWモデルのKLX300は、進化版であるとともに、復活版でもあるわけだ。

　一方、モタード仕様のKLX300SMは、KLX300をベースに、前後17インチホイール＆オンロードタイヤを装着。国内ではKLX250と同様、2016年まで249ccエンジンを搭載した「Dトラッカー」「DトラッカーX」がリリースされており、新登場のKLX300SMは、Dトラッカー/Xの進化版ともいえる。

　KLX300/SEの外観・フレーム・足周りは、北米で発売中の現行KLX250がベース。両車とも、スリムで軽量なペリメターフレームとハイグレードなシャーシコンポーネンツを採用。

　エンジンは「ボア径72mm×ストローク61.2mm＝排気量249cc」を、「ボア径78mm×ストローク61.2mm＝排気量292cc」に拡大した、レース専用モデルのKLX300Rがベース。250のストローク長はそのままに、ボア径を拡大してショートストローク率をさらにアップしているのがポイントだ。

　一般的にショートストローク型エンジンは、回転を上げてパワーを稼ぐ、レーシングモデルやスポーツモデルに多用されるタイプ。排気量アップとともにショートストローク化された、KLX300Rと同系のKLX300のエンジンは、パワー＆トルクアップはもちろん（下記グラフを参照）、エンジンフィールもスポーティなテイストに仕上がっている。

　KLX300は、オフロード車らしいフロント21インチ＆リヤ18インチの異径サイズを採用。前後タイヤはオフロード車ならではのブロックパターンをチョイス。なお、モタード仕様のKLX300SEは、前後に同径17インチホイールを採用し、アスファルト走行を想定したオンロードタイヤを選択。

　前後ブレーキは、KLX300がフロントφ250mm＆リヤ240mmのペータルディスクを組み合わせ。一方、KLX300SEのフロントは、舗装路走行のみを想定してφ300mmの大径ディスクに変更済み。

カワサキ KLX300/SM（北米仕様）　主要スペック

※カッコ内はSM
全長×全幅×全高：2200×820×1204mm（2295×790×1146mm）
ホイールベース：1440mm（1437mm）
最低地上高：249mm（216mm）
シート高：894mm（861mm）
車両重量：137kg（138kg）
エンジン形式：水冷4ストDOHC 4バルブ単気筒
総排気量：292cc
ボア×ストローク：78.0×61.2mm
圧縮比：11.1
ミッション：6速
キャスター角：26.7゜（25゜）
トレール量：107mm（71mm）
Fタイヤサイズ：3.0 x 21（110/70-17）
Rタイヤサイズ：3.0 x 18（130/70-17）
Fブレーキ形式：Φ250mmシングルディスク（Φ300mmシングルディスク）
Rブレーキ形式：Φ240mmシングルディスク

フロント21インチ＆リヤ18インチのブロックタイヤを採用したオフロード仕様車

カワサキ KLX300……国内発売は未定

前後に17インチのオンロードタイヤを装備したモタード仕様

カワサキ KLX300SM……国内発売は未定

国内で発売中の「カワサキKLX230」をチェック

1000km燃費テスト｜カワサキKLX230のリアルな使い勝手をじっくり検証

さまざまな場面での乗り味を紹介した第1／2回目に続いて、第3回目で行うのは細部の解説。基本的にKLX230は、すべての面でオフ...

あわせて読みたい

KLX230で日帰り450km｜あえて苦手（のハズの）ツーリングに使ってみた。｜カワサキ

第1回目で記したように、KLX230はオフロードを楽しむためのバイクで、ツーリングでの快適性や安定性を重視したキャラクターで...

あわせて読みたい

【カワサキ KLX230発売】ヤマハセローのガチ対抗馬、価格面でKLX230が圧倒勝利!?

2016年に「KLX250 Final Edition（ファイナル・エディション）」が登場以来、しばらく沈黙を続けたカワサキのミドル・オフロ...

あわせて読みたい

2021 カワサキのNEWモデルを動画でチェック