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懐の深い柔軟な4気筒エンジンに程よい豊かな乗り味を覚える。|ホンダCBR650Rで250kmほど試乗

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ディテール解説

下部にインテークダクトを伴うセパレートタイプのLED式ヘッドランプを装備。目鼻立ちはCBR600RRよりもハッキリ。釣り上がった目つきも微妙に変更されている。
倒立式フロントフォークはショーワ製SSF(Separate Function front Fork)-BP(Big Piston)を採用。フロントダブルディスクブレーキは、φ310mmのフローティングローターにNISSIN製対向4ピストンの油圧キャリパーがラジアルマウントされている。
スチール製のダイヤモンドフレームにリジッドマウントされた搭載エンジンは、コンパクトに仕上げられたDOHC水冷16バルブ648ccの直列4気筒。
ネイキッドのCB650R程目立たないが、綺麗に並ぶ4本のエキゾーストパイプはアンダーカウルの右側から覗くことができる。
カッコ良い右出し1本のショートマフラーは、ネイキッドのCB650Rと共通。その前方にアンダーカウルが装備されているので、最低地上高はそれより20mm低い130mm。
黄色いコイルスプリングを採用したモノショックタイプのリヤサスペンション。リンク機構は無いが、スイングアームとの締結部にはピロボールが採用されている。
180サイズ/55扁平ZR規格の17インチタイヤは、ダンロップ製スポーツマックスD214を装着。ディスクローターはφ240mm、NISSIN製1ピストンのピンスライド式油圧キャリパーが採用されている。
可倒(回転)式バックミラーはカウルマウント。左右セパレートハンドルはトップブリッジ直下にマウントされている。
例によってホンダパターンのハンドルスイッチ左側は最下位置がウインカーで、その上にホーンボタンがある。左上はディマー&パッシング。人差し指で扱う向こう側のスイッチはトルクコントロールのON/OFF用。右側のボタンはハザードスイッチ。
ハンドル右側のスイッチはシンプルにふたつだけ。上の赤いのがエンジンキルスイッチ。下の黒いのが始動用セルスタータースイッチ。
右端に各種警告灯を並べた液晶メーター。左端は250rpm刻みの回転計やギヤポジションインジケーターと燃料計。中央はデジタル表示の速度計、上部の時計も含め表示文字は大きく見やすい。
前席後端の上に積み重なる様にセットされるセパレートタイプのダブルシート。両恥には赤いダブルステッチがあしらわれている。
テールカウル左脇のキー操作で解錠するとリヤシートは簡単に脱着でき、シート下には少しの収納スペースが用意されている。
ナンバープレートステー兼、フェンダーデザインが一新されている。
シートエンド下部にシンプルにセットされたLED式テール&ストップランプ。
写真からは、テールまわりの明確なデザイン変更が新鮮な印象を与えている。

⬛️主要諸元⬛️

CBR650R
車名・型式:ホンダ・2BL-RH03
全長(mm):2,120
全幅(mm):750
全高(mm):1,150
軸距(mm):1,450
最低地上高(mm):130
シート高(mm):810
車両重量(kg):206
乗車定員(人):2
燃料消費率(km/L):31.5(60km/h)〈2名乗車時〉
WMTCモード値(km/L):21.3〈1名乗車時〉
最小回転半径(m):3.0
エンジン型式:RH03E
エンジン種類:水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒
総排気量(㎤):648
内径×行程(mm):67.0×46.0
圧縮比:11.6
最高出力(kW[PS]/rpm):70[95]/12,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):64[6.5]/8,500
燃料供給装置形式:電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉
始動方式:セルフ式
点火装置形式:フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑方式:圧送飛沫併用式
燃料タンク容量(L):15
クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング式
変速機形式:常時噛合式6段リターン
変速比:
 1速 3.071
 2速 2.352
 3速 1.888
 4速 1.560
 5速 1.370
 6速 1.214
減速比(1次/2次):1.690/2.800
キャスター角(度):25゜30′
トレール量(mm):101
タイヤ(前/後):120/70ZR17 M/C (58W)/ 180/55ZR17 M/C (73W)
ブレーキ形式(前/後):油圧式ダブルディスク / 油圧式ディスク
懸架方式 (前/後):テレスコピック式 / スイングアーム式
フレーム形式:ダイヤモンド

⚫️試乗後の一言!

ずばりライバルはネイキッドのCB650Rでしょう。当たり前な話だけど、街中の普段使いと高速道路使用のどちらを優先するかで決められると思う。

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