ガソリン自然吸気、ガソリンターボ、そしてハイブリッドとそれぞれグレード系統が異なる。「RS」は専用の外装やサスペンションを組み合わせたスポーツ仕様。「TOURING」は走行性能だけでなく静粛性も高めたプレミアムグレードとなる。
撮影車両:TOURING・Honda SENSING
全幅1790㎜ 全高1605㎜ ミラー・トゥ・ミラー2025㎜
開口高620㎜
全長4340㎜ 最小回転半径5.3~5.5m
前席:助手席シート高650㎜ ステップ高420㎜
後席:シート高650㎜ ステップ高430㎜
左右2本出しのエキゾーストパイプがリヤスタイルにおけるターボエンジン搭載車「TOURING」の証。車体下部の部品は「RS」と同形状だが、ブラックの「RS」に対し「TOURING」はグレーメタリックで差別化している。
珍しい機能は「歩行者事故低減ステアリング」。約10〜40㎞/hで走行中に車線を外れて路側帯の歩行者との接触が予測されると、音と表示で警告。さらに接触の可能性が高まるとステアリングも制御して回避操作を支援する。
上質感の高い仕立てがライバルに対する大きな強み。ステッチ入りのソフトパッドを広範囲に張ったダッシュボードの光沢ブラック仕上げのパネルを組み合わせ、クラスを超えた質感がユーザーの満足度を高めてくれる。エアコン操作部分はタッチスイッチ式で、1枚のパネルだから見た目もスッキリで先進的な印象だ。
後席:座った瞬間に実感するのが、足元のゆったり感。コンパクトSUVクラスでは最も広く、その圧倒的な居住性の高さは大きな魅力である。左右独立のリクライニング機構やセンターアームレストも標準装備だ。
前席:着座位置は「セダンより約100㎜高い視界」を狙って基準を設定。見晴らしの良さと腰高感のない運転感覚をバランス良く両立している。シートの上下調整量も大きく、下げるとセダンに近いポジションとなる。
通常時:奥行き790㎜
後席格納時:奥行き1730㎜ 幅1000㎜ 高さ830㎜
独自機能のひとつが、背もたれを倒すだけで低く沈み込む後席。低い床面をつくり出せるのは見事だし、座面を跳ね上げて後席を荷室としても使える。
センターコンソールの下が空洞になっていて、小物を置けるトレーを用意。コンパクトカメラなども気がねなく置ける容量を確保。
任意のシフトアップ/ダウン(ガソリン車はCVT変速を区切ってのマニュアル操作)ができるパドルシフトを「G」と「X」を除き標準装備。
「ECON」と書かれた緑のボタンを押すと、パワートレーンやエアコンの制御が省燃費モードとなりガソリンの使用量を節約できる。
追従型のクルーズコントロールを全車に標準装備。ただし、下限速度は30㎞/hで渋滞中などでは利用できないのがなんとも惜しい。
カーナビはオプションで用意。販売店装着品も含めてすべてのナビに通信端末が標準装備で、高度なルート案内も可能。
パーキングブレーキは電動式。信号待ちなどでブレーキペダルから足を離しても停止状態を保持する機能も組み込む。
後席センターアームレストも全車に採用。小さいタイプながら、移動中に腕を置けば後席での移動がより快適になる。
自然吸気エンジン、ターボエンジン、そしてハイブリッドと3つのパワートレーンが選べるヴェゼル。ホットトピックはターボエンジンの追加だが、同様にターボエンジンを用意するC-HRとは異なり小排気量のダウンサイジング型ではなく高出力型のエンジンだから走りが力強い。
「TOURING」グレードには、カーブでの車速や操舵量などから車両の動きを予測し四輪のブレーキを独立制御し、挙動をコントロールするアジャイルハンドリングアシストが初採用されている。安定した走りの実現にひと役買う。
RS・Honda SENSING
HYBRID X・Honda SENSING
HYBRID Z・Honda SENSING
ガソリン自然吸気、ガソリンターボ、そしてハイブリッドとそれぞれグレード系統が異なる。「RS」は専用の外装やサスペンションを組み合わせたスポーツ仕様。「TOURING」は走行性能だけでなく静粛性も高めたプレミアムグレードとなる。
撮影車両:TOURING・Honda SENSING
全幅1790㎜ 全高1605㎜ ミラー・トゥ・ミラー2025㎜