パールグレアホワイト
EVとしての主要ユニット配置図。メットインスペースは2個のモバイルバッテリーパックに奪われた。
エネルギー源は48Vのリチウムイオン電池(着脱式のモバイルパワーパック)2個を直列利用した96Vだ。
パイプダブルクレードルフレーム下部にパワーユニットハンガーを介して組つけられるスイングアームの左側に新開発されたIPM(磁石埋め込み型)モーターが搭載されている。
充電器が車載されているので、ご覧の様に外部電源から充電できる。駐輪場所で家庭電源が取れればとても便利。
バッテリーは新開発されたモバイルパワーパック式。車体から取り外し、家屋内に置く専用充電器(別売)でも充電可能。
四半世紀前に投入されたホンダ初のEVスクーター
ご覧の通り両足の踵はベッタリと地面をとらえることができる。他のPCXと比較すると車体は少し大柄だけど、シート高は760mmで同レベル。足つき性に難は無い。
フロントマスクのブルーラインはハイブリットやエレクトリックを象徴する。ポジションランプもヘッドライトも全てLED式が採用されている。
φ220mmのシングルディスクブレーキは2ポットピンスライド式油圧キャリパーを採用。ABSは前輪のみに作動する。
マフラーの無いスッキリしたリアまわり。サスペンションはツインショックタイプのスイングアーム式。センタースタンドも標準装備されている。
スイングアームの左側に組み込まれたモーターは専用新開発されたIPM(Interior Permanent magnet・磁石埋め込み型)を採用。4.2kW(5.7ps)/5500rpmの最高出力を発揮する。
ステアリングヘッド部の円盤状ハンドルクランプにはスチール製パイプのアップハンドルバーが装着されている。
使用頻度を優先したデザインか、下段にはウインカースイッチを配置。中段のグレースイッチがホーンボタン。その上右側がハザード、左上がディマースイッチだ。
ハンドル右側スイッチは赤いキルスイッチ(モーターへの電源を遮断する)のみ。
前方がスリムにデザインされたダブルシート。ダブルステッチが施され、中々上質な仕上がりを誇っている。
シート下は二つの脱着式モバイルパワーパックが収納されている。収納は後方にある僅かなスペースのみ。前方ヒンジ脇にヘルメットホルダーがある。
ブルーラインのイルミネーションが印象的な専用デジタルメーターは反転液晶表示式。見やすい大文字表示の速度計を始め、バッテリー残量やシート開閉ワーニング、充電インジケーター等、多彩に表示される。
基本的にシンプルな速度計だが、多彩なインフォメーション機能を併せ持っている。
フロント左側インナーボックスの蓋は下側ヒンジ式、ワンプッシュで開閉できる。中の上方左側には12V1A、つまり12W出力のアクセサリー電源ソケットも標準装備されている。
インナーボックスはご覧の通り500mlのペットボトルが収納でき、出し入れもしやすい。
ロックレバーを解除すればご覧の様に上方に引き出せる。重量が約10kgあり、取り扱いは決して軽くない。
バッテリー後方にあるスペースは小物等を収納できる小さなラゲッジボックスがある。
左右ステップフロアに挟まれた中央部分の蓋を開けると、充電用の電源コードが収納されている。コードを引き出して、家庭電源(交流100V)につなげればOK。空の状態から6時間でフル充電が完了する。
クリアレンズを採用したテールライトまわり。ストップもテールもライトはLED式が採用されている。
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