ジェットコースターはG＝加速度を楽しむ乗り物ではない？

2019/09/22

フェラーリ・ランドの「レッド・フォース」

森田栄二氏：三精テクノロジーズ株式会社遊戯機械事業本部企画設計部部長

圧縮空気やリニアモーターでコースターに運動エネルギーを与えるのが近年のトレンド。チェーンによる「巻き上げ式」に対し、「ランチ式」「カタパルト式」と呼ぶ。レッド・フォースは発進後約5秒で180km/hに達する。巻き上げ式では実現しえない発進時の大きな加速Gと高い車速が最近のジェットコースターのウリ。リニアモーターを利用して高い場所に引き上げる方式も存在したが、わざわざチェーンの代替としてリニアモーターを使う必要はなく、主流になっていない。他に、モーターで走行する「自走式」がある。

高い場所に引き上げて位置エネルギーを与え、運動エネルギーに変換しながら地上レベルに向かって滑走するのがジェットコースターの基本。A点とB点にある位置エネルギーから、B点におけるコースターの速度を求めることができる。速度の算出はコース設計の基本。実際には、空気抵抗や摩擦抵抗などの各種抵抗があり、それらを引いて速度を求める。100km/hを超えるコースターは空気抵抗がばかにならない（ので、高速コースターは流線型をしている）し、カーブでは摩擦抵抗が大きくなるので、その分を加味して計算する。

[ 先頭車両（改良前） ] コース改良項目：左カーブ時の横揺れ／アップダウン時の前後揺れ

（改良後）

[ 最後尾車両（改良前） ] コース改良項目：左カーブ時の横揺れ／アップダウン時の前後揺れ

（改良後）

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