〈トヨタ自動車〉二次粒子生成のメカニズムを解明する研究排ガス低減技術だけじゃない、トヨタの大気汚染改善の取り組みとは？

2019/12/23

上段がスモッグチャンバー外観。長さ約5.5m、高さ2m。この中に上段写真のようなテフロンバッグで囲まれた空間が据え付けられる。蛍光灯のように見えるのがUV(紫外線)ランプであり、UVA340を12本、FL40SBを120本使っている。このバッグの中に1次粒子と排出ガス成分を入れ、温度、湿度、紫外線の波長と強さなどを変化させて2次粒子がどのように生成されるかを観察する。下段の写真がUVランプをすべて点灯させた状態。

大気中でどのように2次粒子が生成されるかのイメージ(トヨタ作成)。じつは森林などから発生する有機物やアンモニアも2次粒子生成に加担している。トヨタは「どの因子がどの程度の影響力を持つのかを特定する」ことで2次粒子生成の環境因子を制御しようと考えている。謎の解明は始まったばかりだ。

グラフは日本国内にある自動車排出ガス測定局で観測された有害物質の推移を示す。すでにCO、NO2、SO2はほぼすべての測定局で環境基準を満たしている。遅れて規制が始まったPM2.5も改善が見られる。一方、自動車以外の寄与度が高いオキシダントはまだ手つかずの状態。

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〈トヨタ自動車〉二次粒子生成のメカニズムを解明する研究 排ガス低減技術だけじゃない、トヨタの大気汚染改善の取り組みとは？

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