ランブレッタ・V50/V125/V200スペシャル 見た目も中身もスゴかった! 新生ランブレッタ Vシリーズ 3モデル詳密解説
- 2018/03/13
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MotorFan編集部

外国製スクーターが得意な自分的に青天の霹靂級な出来事だったランブレッタ復活劇。そしてそのランブレッタを日本で展開するのがサイン・ハウスだという話には俄然興味が湧く。後編となる今回は、実際に日本で販売される予定のVスペシャルシリーズを細かく紹介していこう。(REPORT:大家伝)
サイン・ハウスが扱う新生ランブレッタ

偽物まで存在した、名門スクーターブランド「ランブレッタ」が大復活!
さて、そんな新生ランブレッタはかつてランブレッタを製造販売していたイノチェンティ社からではなく、前編で触れている通りイノチェンティ社とKSRグループ(オーストリア)との共同設立によるLambretta GmbH(ランブレッタ有限会社)から販売されることとなった。
このKSRグループとは自転車から4輪バギーまで様々な車種をインナップしており、同社オリジナルブランドの電動スクーターやカフェレーサータイプのロードバイクなども展開。今回のランブレッタ事業によって、2輪メーカーとして発展していこうという狙いがあるのだという。
またLambretta GmbHでは、「2018年3月より量産が始まるランブレッタはブランド名だけを継承した中身のない商品とは全く一線を画する、過去のランブレッタ以上に個性豊かな、中身のある品質の高い商品です」とアナウンスされている。
そもそもランブレッタスクーターは、第二次大戦で生産設備の大半を失ったイノチェンティ社が再建の手段としてスクーター製造に舵を切ったことで生み出されたもの。その際に元々の金属加工業でスチールパイプを扱っていた経験を活かした、フレーム剥き出しのストリップ型スクーターこそ黎明期のランブレッタ・モデルAといった車両であった。その後、剥き出しだったフレームを覆うカバード型スクーターとなり、お洒落なスクーターとしての認知度も高まっていったという経緯がある。
モノコック化でライバルは心中穏やかじゃない!?

では新生ランブレッタの威信をかけたファーストモデルを見てみることにしよう。俄然興味が湧くのはかつてのライバルを意識したからか、ボディ基本骨格をスチール・モノコック形式としている点だ。これにより高い剛性と、ランブレッタならではの高級感も備えている。しかも決してヘビーウェイトとならないよう、鋼板の配置とデザインには相当な工夫が凝らされているという。
そして灯火類はすべてLEDを採用し、フロントウインカーはボディ・パネルへのビルトインタイプとなっている。リヤウインカーはリヤコンビネーションランプ内にインストールされ、美しいテール&フラッシャーを形成。ランブレッタ独自の世界観を構築している。
LCD液晶を配したダッシュボードにはレトロ感漂うスピードメーターが組み合わされ、ランブレッタのロゴが誇らしげに主張する。またブルートゥース・コネクティビティを備え、USBチャージャーも装備するなど、現代的テクノロジーを盛り込むことも忘れていない。その上さらに、キートップ部にはかつてイギリス仕様のレッグシールドに付けられていた"ライオンバッジ"まであしらわれ、ディープなマニアをも唸らせるしかけはサスガの一言。
オールドスクールなテイストも!

シート下にはフルフェイスヘルメットでも余裕の大きなラゲッジスペースが用意され、フックやグローブボックスなどの収納装備も充実。実用性も十分に兼ね備えた設計で、使い勝手は申し分なさそう。
シートは薄手ながら、表皮×ステッチをボディカラーに合わるという凝った作り。ボディカラーは基本8色が用意されるが、サイドパネルやトップエンドのパーツをカーボン製パネルに変更したツートーン・カラーボディ仕上げもオプション設定されるという。このツートーン・カラーボディなら、ある意味で往年のランブレッタらしいオールドスクール・スタイルを楽しめそう。
ほかにV125ではV50をベースに前後連動式ディスクブレーキを加えており、V200にはさらにABSも標準装備するが、見た目的には大径ドラムブレーキ風デザインとするなど往年のスタイルを彷彿させるデザイン処理が随所に見て取れる。
すべての排気量でEURO4に適合した空冷4サイクルエンジンを採用し、V125とV200は電子燃料噴射システムも備える。
かつてのランブレッタではチェーン駆動を採用していたが、新型は現代的なベルト式CVTを採用。足周りはフロントにテレスコピックフォークを備え、前後ともPIRELLIをチョイス。
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