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372,600円/2018年2月26日発売 変わったのは見た目だけ? 新型マジェスティS詳密解説【試乗インプレ付】

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コンパクトな車体に155ccエンジンを搭載。一般道から高速道路まで守備範囲が広い軽二輪スクーター「マジェスティS」がモデルチェンジ。フロントマスクのデザインを一新するなど、改良が加えられた。(REPORT: 横田和彦 PHOTO:山田俊輔)

150ccクラスのスクーターというのは実に使い勝手が良い。車体サイズがコンパクトなので駐車場からの出し入れなどの取り回しも容易だし、都会の混雑した道も怖くない。適度なエンジンパワーで交通をリードできるし、その気になれば高速道路にも乗れるので「春探しのツーリング」に行くこともできる。シート下のトランクにお土産を入れてくることもできるから「一台所有していても良いよなぁ」と考えさせられる乗り物だ。
 
その物欲を刺激するようなスクーターが登場した。ヤマハのマジェスティSだ。日本では2013年から発売されているので知っている人も多いかも知れない。その2018年モデルを見た瞬間に思わず「カッコイイ!」と声が出てしまったのだ。

最大の変更点はLEDヘッドライトとポジションランプを採用してフェイスデザインを変えたこと。前のモデルより小顔になって精悍さが増した印象だ。デザイン的にはフロント周りが変わっただけなのだが、まったく別のスクーターになったように感じられる。
その他の改良点は、フロントポケット部に12V DC電源ジャックを装備したことと、テールランプのインナーをブラック処理したこと。前者はスマホなどのデジタル機器が手放せない現代において有効な装備。バイクでは必須装備となりつつあるので、追加されたのは喜ばしいことだ。後者はルックスの問題だが、見てみると確かに引き締まってスポーティさが増しているように感じた。

エンジンスペックは変更なしで、定評の走りを継承

スペックは先代とまったく同じ。パワーやトルクに変化はない。そのため乗り味もそう変わらないだろうと考えスタートした。
ポジションはハンドル幅が狭めで高いのが特徴。ステップボードが広く平らなステップスルータイプ。車種によってはセンターが盛り上がっていてフットスペースが制限されるモデルもあるが、マジェスティSにはその心配がない。ただし足着き性は相変わらず良いとは言えず、170cmの身長でもかかとが浮いてしまう。

アクセルを開けるとエンジンはすぐに反応し、押し出すような加速を見せる。155ccエンジンは中速からの盛り上がりも楽しい。
サスペンションの設定はややハード気味。ブレーキングでの姿勢変化は最小限に収まる。ただ高速で大きなギャップに乗ったときは衝撃を車体全体で受けてしまうように感じるシーンもあった。
前後ディスクブレーキは握っただけ効く、安心感のあるもの。ABSの介入も不自然さを感じなかった。ハンドリングはクイックでスポーティ感がある。ライダーの着座位置が高く、重心が高いことも影響しているのだろう。コーナリング中の車体姿勢も安定している部類だった。

新型マジェスティSが先代から受け継いだ高い走行性能は、今乗っても弱点が見つからないほど完成度が高い。これなら毎日の便利な足、ときどきスポーティな走り&ツーリングといった幅広い使い方が十分に楽しめる。守備範囲が広いジャストサイズ・スクーターだと言えよう。

新型:小顔になって精悍さを増したフロントマスク。ヘッドライトバルブにはLEDを新採用。
旧型:左右につり上がったデザインで、ボリューム感のある顔周り。

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