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お家でバイクメンテ|スクーター乗りなら実践すべき “箇所”と”作業のポイント”をナビゲート 

  • 2021/01/02
  • モト・チャンプ編集部
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【Menu 02】点火が弱いとパワーも 燃費もダウン!

ガソリンエンジンに必要な3大要素は「良い混合気」「良い圧縮」そして「良い火花」。この火花を出すパーツがスパークプラグ。ちょっとした不具合がパワーダウンや燃費の悪化につながる重要な部品なのだ。定期的に点検しよう

1:プラグの焼け具合でエンジンの調子がわかる。現代はインジェクション車が主流なのであまり敏感になる必要はないが、カーボン(スス)が多く付いていたら不完全燃焼しているかも。
2:汚れや カーボンを除去! どんなに調子の良いエンジンでも距離を走っているとカーボンが付着する。毛先の柔らかい真鍮ブラシで軽くブラッシングする。2000~3000kmで定期交換が推奨されている。
3:ネジ部に 銅グリスを塗布。プラグのかじりつき防止のためにネジ部分には銅グリス(カッパーコンパウンド)を塗布しておくといい。微細な圧縮漏れを防止する効果もある。
4:プラグキャップの内側には静電気などにより埃や汚れが溜まりやすい。パーツクリーナーをウエスに染み込ませて綺麗にしておこう。

【Menu 03】スロボの掃除で 元気を取り戻せ!

ガソリンエンジンに必要な3大要素のもう一つ「良い混合気」はインジェックションやキャブレターによって作られる。スロットルバルブ付近だけでも定期的にクリーニングしたい。

1:スロットルボディは車体から取り外して作業をした方がやりやすい。クリーナーはこびりついたカーボンを溶かしてくれるエンジンコンディショナーを使用した。
2:泡で汚れを 包んで落とす。エンジンコンディショナーは泡状なので、スロットルボディの内側に吹き付けてしばし待つ。写真左上の穴の中には繊細なセンサーが入っているので、なるべくクリーナーを入れないよう気を付けよう。
3:けっこう 汚れてる!ウエスで優しくスロットルの内部を拭き取る。インジェクション車の場合、電子部品が組み込まれているので分解はこの程度までにしておく。
ここに オイルが 溜まる!
4:エアクリーナーボックスにはエンジンから吹き返したオイルが入ってくる。そのオイルはボックス後端部にあるドレンパイプに溜まってくるので、パーツクリーナーを使って清掃しておこう。

【カウルを外す時は 内装用ツールを使う】
スクーターのカウルは爪で固定されているので取り外しが難しい。そこで役に立つのが自動車の内装用ツール。これを隙間に差し込むとカウルの爪が外しやすい。ツールで浮かしても外れない場合は上下左右に動かしてみるといい。

【Menu 04】ブレーキが一番大事!

高度なチューニングが施されても止まれないなら乗りたくない!
ということで、ブレーキのメンテナンスは最も重要。少しマニアックだけど効果てきめんのメニューを紹介。

ディスクブレーキの場合

1:ブレーキのメンテナンスはパッドの磨耗だけでなく、キャリパーの動きをよくすることも大切。まずはキャリパーを車体から取り外す。
2:片押しタイプのキャリパーはベースプレートに差し込まれているだけなので、これを取り外してスライドピン部分を清掃してグリスアップしておく。
スライドピンは グリスアップ!
3 ピストンの動きが悪くなるとブレーキを引きずる症状が出る。
3 「キャリパーピストンツール」を使ってピストンを引き出して汚れを落とす。
4 ダストシールが傷んでいる場合は新品に交換する。爪楊枝を使うと傷がつきにくくカンタンに外すことができる。
5 熱い お湯で汚れを 浮かす。こびりついた汚れは熱めのお湯にしばらく漬けておく。汚れが浮いてきたら中性洗剤と歯ブラシを使ってゴシゴシしよう。“ある程度まで”は綺麗になるはずだ。

ドラムブレーキの場合

1 スクーターのリヤにはドラムブレーキを採用している車種も多い。ブレーキメンテの際はリヤホイールを取り外す作業が必要だぞ。
2 可動部分は グリスアップ!ブレーキシューが取り付けられているブレーキカムなど、可動する部分は取り外して汚れを取り除いた後、耐熱グリスを薄く塗っておく。シューやドラムには油分がつかないように注意しよう。
3:ブレーキシューの面取り。新しいブレーキシューを取り付けるときには、角をヤスリやサンドペーパーなどで少し削っておくと効き始めのブレーキ鳴きを抑えることができる。

【スクーター専用オイル】
多くのマニュアルミッション車はクラッチディスクがエンジンオイルに浸っているので、摩擦特性の低いオイルを使用するとクラッチが滑ってしまう。そのため、JASO規格でMAというグレードを使用する。対してクラッチがエンジンの外にあるスクーター用には、摩擦特性の低いMBというグレードのオイルが存在する。選ぶならMBと覚えておこう。

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