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お家でバイクメンテ|スクーター乗りなら実践すべき “箇所”と”作業のポイント”をナビゲート 

  • 2021/01/02
  • モト・チャンプ編集部
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ポカポカ陽気のバイク日和が続く中、どこにも出かけられずに悶々としてない?
そんな時こそメンテでしょ! 不調を感じていたけれどスルーしていた箇所、あるでしょ〜

REPORT:橘 祐一 
協力:moto medico(モトメディコ) 問:03-6300-9250

モトチャンプ 2020年6月号

【特集】
そうだ! スクーターに乗ろう!!
スクーターで手に入れる移動ストレスのない暮らし

【Menu 01】スクーターの 駆動系は消耗品がたくさん!

アクセルのオン・オフだけで走るスクーターのヒミツは駆動系にあり。
普段は見えないあのカバーの中には遠心力を利用して動くパーツが入っている。その多くはパーツ同士がこすれ合いながら動いているため、定期的な交換が快調をキープするカギなのだ。

ドライブ側の 外し方作業時間:30分 (駆動系カバーの取り外しを含む)

駆動系は、エンジンからの出力を伝えるドライブ側と、その出力をリヤタイヤに伝えるドリブン側の2つのパートで構成されているぞ。

専用工具を用意しよう
基本ポイント!

駆動系を分解する際には、回転する部品を固定するプーリーロックレンチやシザーズホルダーと呼ばれる工具が必要。あとは一般的な工具があればOKだ。

1:プーリーの外側にあるドライブフェイスを固定しているナットを緩めて、プーリーユニットを取り外す。車種により使用工具が異なる。
2-A:【プーリー ロック レンチを 使う場合】キックギアが噛み合うスプライン(ギアの山)がある場合、このスプラインにプーリーロックレンチをかけて固定してナットを緩める。
2-B:【シザーズ ホルダーを 使う場合】ライブフェイスにホルダー用の穴がある場合、ここにシザーズホルダーをかけて固定する。フィンには工具をかけないこと!
3:ドライブフェイスとベルトを取り外し、バラバラにならないように、裏側のランププレートをヘックスレンチで押さえながらユニットを引き抜く。
4:ドライブ 側の 構成パーツ。プーリーの内部に6個のウエイトローラーが組み込まれ、ランププレートでフタをしている。ワッシャーの位置や向きが重要なので携帯カメラで記録しておくべし。

ドリブン側の 外し方作業時間:20分

ドリブン側には遠心分離機式のクラッチユニットと、プーリーの動きに合わせて動くトルクカムや大きなスプリングが組み込まれている。

1 :【クラッチ ASSYの取り外し】クラッチアウターにシザーズホルダーをかけて回り止めし中央のナットを緩める。クラッチASSYはこのまま引き抜けば取り外すことができる。
2 :【マーキングする】 クラッチユニットを分解する前に、ナットにマーカーなどで印をつけておけば、トルクレンチがなくても元の位置に締め込むことができるので便利だぞ。
3:【スプリングの 飛び出しに 注意】クラッチユニットのナットは42mmや46mmなど特大サイズ。そのためナットが固くて緩まない場合は、写真のような要領で地面にレンチをたたいて外す方法も(推奨はしない)。中には大きなスプリングが圧縮されて入っているので、最後は足で踏みつけながらナットを外す。
4 :ドリブン側の構成パーツ。 クラッチユニットとドリブンフェイスが一つにまとめられている。クラッチは2〜3個のクラッチシューが小さなスプリングによって引っ張られて固定されている。

分解清掃して組み直すだけでも効果アリ! 消耗部品の見極め方

駆動系のパーツは磨耗や劣化によって徐々に性能が低下していく。加速の谷や最高速ダウンが感じられたら交換のサインかもしれない。実際の例を参考に交換時期を知っておくと安心だ。

1:【ウエイトローラー:段減りしていたら要交換】重りを樹脂で覆っている丸いパーツがウエイトローラー。 動いているうちに平らな箇所ができそこを起点に偏摩耗 してしまう。綺麗に転がらずに止まる場合(写真の状態) は交換したい。そのまま走り続けると金属面が露出して しまい他のパーツにダメージを与えてしまうんだ。
2:【プーリー:段付き発見で要交換】交換頻度は少ないが、表 面に段付きが見られるなら交 換すべき 。 チェック 方法は爪で引っ掛かりがあるかないか。金属製の 定規を斜面に当ててすき 間の有無を見てもよい
3:【Vベルト:最高速が 5km/h以上 落ちたら要交換】金属製のパーツの間に挟まれて回転しているV ベルト。
徐々に減ってきて幅が狭くなると最高速がダウンするので交換時期は比較的わかりやすい。また、ゴム製なので柔軟性がないようなら交換したい。
4:【クラッチシュー】数万km程度では消耗しないが、アタリ面を増やすために、分解時はサンドペーパーなどで表面(接触して光っている部分のみ)を軽く削っておこう。
5:【クラッチアウター内壁:タテにペーパーを当てて食いつきUP】メンテ時のひと手間として、クラッチのアウターの内側にサンドペーパーを当てる。回転方向に対して90度の角度で傷を付ける感じだ。

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