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マツダ マツダ MX−30ロータリーEV 新型情報|グレード/性能/新車・中古価格

  • 2025/01/14

マツダ MX-30 ロータリーEVの新型モデル情報を紹介します。マツダ MX-30 ロータリーEVの性能・装備や燃費・内装など特徴をまとめて解説。マツダ MX-30 ロータリーEV新型モデルのグレード一覧や新車・中古価格をチェックして購入の参考にしてください。

マツダ MX-30 ロータリーEV新型モデルの概要

マツダ MX-30 ロータリーEVは、センターオープン式ドア構造の「フリースタイルドア」を持つコンパクトなSUV、MX-30から登場。マツダならではのロータリーエンジンを用いたプラグインハイブリッドモデルだ。

2023年9月に予約販売を開始し、発売は11月を予定することが発表された。これにより、MX-30のシリーズは、マイルドハイブリッド、バッテリーEV、ロータリー搭載プラグインハイブリッドという3つのパワートレインを揃えた稀有な存在となった。

デビュー時の特別仕様車を除き、ロータリーEVがラインアップするグレードは4タイプあり、ベース車(ロータリーEV)のほか、「Modern Confidence(モダンコンフィデンス)」、「Natural Monotone(ナチュラルモノトーン)」、そして「Retro Sports Edition(レトロスポーツエディション)」をラインアップ。駆動方式は、いずれも2WD(FF)のみだ。

では、さっそく、MX-30 ロータリーEVの魅力を、デザインや実用性、走行性能などといったポイントごとに、見ていこう。

マツダ MX-30 ロータリーEVの外観・内装デザイン

シリーズ式プラグインハイブリッドモデルとなるマツダ MX-30 ロータリーEV。マイルドハイブリッドモデルのコンセプト「わたしらしく生きる」をもとに、より豊かな人生をもたらすことを目指して開発された。親しみやすさを感じるデザインや、温かみのある素材使いによる心がととのう室内空間などは、他のMX-30から受け継いで誕生。まずは、それら外観や内装デザインの注目ポイントにスポットを当てて、MX-30 ロータリーEVの個性を見ていこう。

外観:フリースタイルドアが個性を発揮

デザインは、ほかのマツダモデルにはないアプローチが特徴だ。フロントマスクではマツダモデルの象徴とも言えるシグネチャーウイングのデザインはあえて廃止。シンプルながらも存在感ある個性的なフロントマスクを創造した。ヘッドランプは、シリンダー形状による奥行きのある造形で、彫りの深いデザイン。リアコンビランプも立体感を際立たせたフォルムで仕上げた。

サイドビューは、センターピラーを持たず、いわゆる観音開きとなるセンターオープン式ドアが特徴。RX-7の後継モデルとして登場したロータリースポーツカーのRX-8(2003年デビュー)同様、フリースタイルドアと呼び、左右に採用している。

内装:新形状のコンソールとコルクに注目

マイルドハイブリッドモデルやEVモデル同様、インテリアデザインは、開放感を実現するために、フローティングテーマによる構成を採用した。水平基調を強めることで、インテリアをよりシンプルかつワイドに表現。フローティングさせたコンソールは注目ポイントのひとつだ。

素材使いも斬新。マツダの前身が東洋コルク工業であることを思い起こさせるコルク素材の投入が新しい。樹木を伐採することなく樹皮を採取して生まれるコルク素材は、天然由来の環境負荷の少なく、しかも、MX-30では、コルク栓を生産した端材を製品に使用する。この「ヘリテージコルク」は、素材本来の温もり感のある見た目と手触り、クッション性のある機能性を活かしてコンソールトレイ部とドアグリップに採用する。

また、ペットボトルのリサイクル原料を使用した呼吸感素材(専用繊維素材)など、環境に配慮したマテリアルの多用も注目ポイントだ。

マツダ MX-30 ロータリーEVのサイズ・室内スペース

ほかのMX-30モデルと同じく、マツダSUVラインアップのなかでCX-5よりコンパクトで、サイズとしてはCX-30と並ぶポジショニングにあるマツダ MX-30 ロータリーEV。手頃な大きさであることはイメージできるが、実際のサイズは取り回しに関係するだけに注目したいポイントだ。また、快適性や使い勝手を左右する室内スペースと、収納についてもチェックしていこう。

ボディサイズ:PHEVのSUVながらコンパクト

MX-30 ロータリーEVのボディサイズは、全長4395㎜×全幅1795㎜×全高1595㎜。全長と全幅はMX-30の各モデルで共通する数値で、3ナンバーサイズながら、全長が4.4mを切り、全幅が1.8mを下回る。最小回転半径も5.3mで、取り回し際の心配が少ないコンパクトSUVとしての魅力をキープしている。

着座位置は高めに設定され、すっきりとした見晴らしを確保。同時に、運転席から見えるボンネット量を最適化してフロントノーズの先端が分かりやすく、車両感覚のつかみやすいのもうれしい。

しかし、マイルドハイブリッドモデルと比較すると、全長と全幅は同値ながら、全高が45mm高い1595㎜だから、都市部で目にする高さ制限1550mmの機械式パーキングに対応しない点に注意したい。また、最低地上高も180mmのマイルドハイブリッドモデルに対して、130mmとなりボディ下のクリアランスが少ない点にも留意したい。

室内スペース:フリースタイルドアは乗降性にも貢献

4ドアなのに2ドアクーペのようなルックスをもたらすフリースタイルドア。スポーツカーであるRX-8でもスタイリッシュな外観を生み出したように見た目の恩恵もさることながら、MX-30の各モデルでは、乗降性の面でも貢献度が大きい。

専用設計のヒンジによってフロントドア82°、リアドア80°まで大きく開くセンターオープン式のドア構造を実現したフリースタイルドア。乗り降りしやすいうえ、ベビーカーでのアクセスでも威力を発揮する。

インテリアをシンプルかつワイドに表現していて、開放感の実現とともに、助手席乗員までをも含めた一体感を作り出している。後席は、後席のサイドトリム構造を生かした囲まれ感のあるラウンジソファ調だ。ちなみに後席は3名掛けだ。

収納スペース:カップホルダーのリッドにもコルク採用

下部を吹き抜け構造とした独創のフローティングコンソール。下部にコンソールトレイを採用する。ヘリテージコルクは、基材と同時に成型する手法や専用コーティングで、自動車部品としての高い耐久性を両立しているという。

またフローティングコンソールの後方には、カップホルダーを2つ配置。リッド付きで、そのリッドにもヘリテージコルクを用いているのもインテリア自慢のMX-30シリーズらしい魅力だ。運転席と助手席の間のコンソールボックスはアームレストとしても機能。リアシートのセンターアームレストにもカップホルダーを2つ設けている。

ラゲッジスペースは、幅1000mm、長さ(後席使用時)800mm。機内持ち込みサイズのスーツケースを4個積み込める容量を確保している。また、フロア下には、小物の収納に便利なサブトランクも備えている。

リアシートは6対4の分割式。シートバックを前に倒せば、荷室のフロアとの段差の少ないフラットな空間が広がる。レジャーからデイリーユースまで幅広いシーンで使えるラゲッジスペースだ。

マツダ MX-30 ロータリーEVの性能・燃費・装備

シリーズ式プラグインハイブリッドシステムを用いたマツダ MX-30 ロータリーEV。走行の全てをモーターで駆動し、日常の幅広いシーンでバッテリーEVとして使え、長距離ドライブにも対応する。ここでは、走行面の性能や、ランニングコストに関連する燃費、EV走行距離など、気になるポイントをチェックしていこう。合わせて、安全性能や、装備・機能についても見ていこう。

走行性能:ロータリーエンジンで発電

ロータリーエンジンを発電用に搭載して、100%モーター駆動によるシリーズ式を用いたプラグインハイブリッド。マツダならではのロータリーエンジンがついに復活したとあって大きな話題を生んだ。

ロータリーエンジンを発電機として用いた、この新しいパワーユニット「e-SKYACTIV R-EV」は、「2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会特別賞」を受賞した。

ロータリーエンジンは「8C」型。1ローターであり、RX-7やRX-8など動力性能を生み出すマルチロータータイプとは異なるものだ。エンジンの排気量は830ccで、スペックは最高出力53kW(72ps)/4500rpm、最大トルク112Nm/4500rpmを発生する。モーターのパワースペックは、最高出力125kW(170ps)/9000rpm、最大トルク260Nm/0~4481rpmだ。

レシプロエンジンに比べて小型なロータリーエンジンの省スペース性を活かし、薄型かつ高出力のジェネレーター、最高出力125kWの高出力モーターと組み合わせて同軸上に配置して一体化。室内空間を犠牲にすることなく、モータールームに搭載している。

ロータリーエンジンは発電のみ、走行のすべてをモーターのみで駆動。つまり、MX-30の EVモデルと変わらないモーター駆動による「人馬一体」の走りが、バッテリー残量にかかわらず走行中ずっと継続される。

EVモデル同様、「エレクトリック G-ベクタリング コントロール プラス(e-GVC Plus)」や「ステアリングホイールパドル」などを搭載する。EVモデルで培った車両運動制御技術を投入し、シームレスな車両挙動を実現。路面に吸い寄せられているかのような落ち着きのある走りの質感、直感的に扱えて手足のように動かせるコントロール性までも獲得している。

安全性能:先進安全装備をさらに充実

EVモデル同様、ベース車を除き、安全面をより充実させて装備しているのがポイントだ。マイルドハイブリッドモデルでオプションだった機能を標準装備とするなど拡充している。

被害軽減ブレーキ技術のスマート・ブレーキ・サポート(SBS)の右直事故回避アシスト機能を全車に標準装備。前側方接近車両検知(FCTA)も全車標準だ。

マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)[全車速追従機能付き]を全車に装備し、車線に沿った走行をアシストするクルージング&トラフィック・サポート(CTS)は、ベース車を除き標準装備。アクティブLEDヘッドライト(ALH)、交通標識認識システム(TSR)もベース車を除く標準装備となる。

燃費性能:EV走行107km、ハイブリッド燃費は15.4km/L

このコンパクトな電駆ユニットと、17.8kWhのリチウムイオンバッテリー、50Lの燃料タンクを組み合わせ、普段はEVとして使えるEV航続距離をもたらし、長距離ドライブもロータリーエンジンによる発電で充電の不安なく楽しめる。スペックの単純計算となるが、ハイブリッド燃費15.4km/Lで、満タン(50Lのガソリン)であれば770km移動でき、そこにモーター走行距離の107kmをプラスすると、877kmの走行ができる計算となる。

「EVモード」「ノーマルモード」「チャージモード」の3つの走行モードを備え、使用シーンに合わせて選択できる。

荷室には、1500Wまで対応可能なAC電源を設置。可搬型外部給電器(別売)を使うことで、3000Wまたは4500Wまでの給電が可能だ。

また、建物に設置した充放電(別売)に接続することで、停電時も家庭の電気を使用することが可能に。災害時、17.8kWhのバッテリー満充電と燃料タンク満タンのロータリーエンジンによる発電を組み合わせ、約9.1日分の電力供給が可能だという。

装備・機能:改良でセンターディスプレイを大型化

装備面はマイルドハイブリッドモデルと少し異なる。EVモデルでもそうであったように、とくにベース車は、シンプルな装備内容となる。

運転席&助手席独立コントロール機能を持たないが、フルオートエアコンは全車に標準装備。本革巻きステアリング、運転席パワーシート、運転席&助手席シートヒーターは、「モダンコンフィデンス」、「ナチュラルモノトーン」、「レトロスポーツエディション」に標準装備した。

シート表皮は、ベース車がクロス、「モダンコンフィデンス」と「ナチュラルモノトーン」が合成皮革とクロスのコンビ、「レトロスポーツエディション」は合成皮革とスエード調生地のコンビだ。

「Mazda Harmonic Acoustics(マツダ・ハーモニック・アコースティックス)」(8スピーカー)をベース車に標準装備し、ボーズサウンドシステム(12スピーカー)を「モダンコンフィデンス」、「ナチュラルモノトーン」、「レトロスポーツエディション」に装備した。

デビューから1年の2024年10月の改良で、装備のグレードアップなどを実施。従来の8.8インチから、大型化した10.25インチセンターディスプレイを新たに採用し、ワイヤレス接続機能(Apple CarPlay対応)を追加。また、車両や車内の貴重品が盗難にあわないように警戒状態にする車両盗難警報装置のバーグラアラーム(侵入センサー無し)も採用した。

マツダ MX-30 ロータリーEVおすすめポイント要約

マツダ MX-30は、マイルドハイブリッドモデル、EVモデル、ロータリーEVと、3つのモデルをラインアップするが、ここで紹介したロータリーEVは、シリーズハイブリッドの発電機としてロータリーエンジンを復活させるという新たなステップをマツダの歴史に刻んだ話題のモデル。

日常の幅広いシーンをバッテリーEVとして、長距離ドライブではロータリーエンジンによる発電によって対応するので、個性的なセンターオープン式ドアの「フリースタイルドア」を持つSUVの魅力を気兼ねなく楽しめる。

通常グレードのほか、デビュー時には特別仕様車「Edition R」(エディションR)」を設定していた。ロータリーエンジンの復活を象徴する「Return」(リターン)の頭文字から取った「R」をネーミングに採用。ブラック基調のボディカラーやインテリアカラーを採用し、ルーフサイドには、マツダ初の乗用車である「R360 クーペ」のルーフ色をイメージして、マローンルージュメタリックを差し色としてあしらった。また、シートのヘッドレストには、ローターの形状を模したロゴデザインを施すなど、個性的な内外観が魅力の仕様となっていた。

マツダ MX-30 ロータリーEVは、2023年に登場し、まだ販売期間が長くないが、中古車でも、丹念に見ていくと、自分にぴったりのものが探せそうだ。また、デビュー時に設定した特別仕様車「エディションR」は、その後、新車ラインアップになく、中古車でないと出会えない。「エディションR」は、ロータリーファン向けというだけでなく、個性的な内外観を求めるなら検討したいモデル。中古車を考える際は、この特別なモデルも合わせてチェックしてみたい。

マツダMX−30ロータリーEV 2024年12月発売モデル

ベースグレード

価格 436万円
排気量 830cc
駆動方式 FF
最高出力 72 ps(53 kW)/4500rpm
最大トルク kg・m(11.4 Nm)/4500rpm
乗員 5名
燃費 -

モダンコンフィデンス

価格 491万円
排気量 830cc
駆動方式 FF
最高出力 72 ps(53 kW)/4500rpm
最大トルク kg・m(11.4 Nm)/4500rpm
乗員 5名
燃費 -

ナチュラルモノトーン

価格 491万円
排気量 830cc
駆動方式 FF
最高出力 72 ps(53 kW)/4500rpm
最大トルク kg・m(11.4 Nm)/4500rpm
乗員 5名
燃費 -

レトロスポーツエディション

価格 494万円
排気量 830cc
駆動方式 FF
最高出力 72 ps(53 kW)/4500rpm
最大トルク kg・m(11.4 Nm)/4500rpm
乗員 5名
燃費 -

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