F1エンジンのカムギヤトレーン:歯車はベルトやチェーンに比べて大きな力を伝えられる。信頼性が高いこともあるし、共振による振れを回避する狙いもあり、レーシングエンジンではカムシャフト駆動にギヤトレーンを用いるのが一般的。写真はトヨタ製F1エンジン(RVX-09)のギヤトレーン。中央下部のクランク軸から左右のカムシャフトへ、アイドラーギヤを介して回転トルクを伝えるルートとは別に、スカベンジポンプやウォーターポンプ、オルタネーターなどの補機を駆動する歯車もある。アイドラーギヤには慣性重量を減らすための肉抜き穴が開けられている。