ヤマハ・セローアーカイブス♯1 復活してほしいバイクNo.1候補(!?)「ヤマハ・セロー」〜誕生からの30年を振り返る〜
- 2018/07/19
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MotorFan編集部
2017年は新たな排ガス規制によって、モンキーやズーマー、SR400など一度に多くのバイクが市場から姿を消した。その中の1台、ヤマハ・セローは林道ツーリングをカジュアルに楽しめるパイオニアであり、ファンからも復活を望む声は大きい。セローはなぜ愛されてきたのか。オーナー歴18年のバイク雑誌ライターが、筆をしたためる。
REPORT●栗栖国安(KURISU Kuniyasu)
歴代セロープレイバック

80年代の国内市場は空前のバイクブームに沸いていた。毎年、いや毎月のように原付からリッタークラスまでニューモデルが登場し、しかも新型が出るたびに高性能化していたのだから、どのバイクを買えばいいのかバイクファンを大いに悩ませた。
出せば売れるという状況だったことから、レーサーレプリカ化が進む一方で、各メーカーとも個性的で遊び心あふれるバイクも数多く送り出した。そして1985年、マウンテントレールという新たなジャンルを築き上げるべくヤマハは、セロー225を登場させた。
当時のオフロードモデルといえば、モトクロッサーのノウハウを取り入れて高性能化を目指す、というのが王道だった。それこそエンデューロで勝てるマシン造りが主流だった。そんな時代背景の下で、野山をのんびり走って自然に親しむトレッキングバイクをコンセプトにしたセロー225の開発チームには、随分と風当たりが強かっただろうことは想像に難くない。だが、逆風の中でセロー225は産声をあげた。
二輪二足のキャッチフレーズを体現するかのように車体はとにかく軽量コンパクトを目指した。XT125をベースに排気量を拡大した空冷SOHC2バルブ223ccエンジンは最高出力20ps。モトクロッサーレプリカ全盛の中でこの性能は、2スト125cc以下だった。そんなセロー225は、性能偏重だった市場にすぐに受け入れられたわけではなかった。しかし次第にセロー225が持つデュアルパーパス性に注目が集まるようになり、林道ツーリングブームという後押しもありユーザーが増えていった。中でも特徴的だったのは、女性ライダーから多くの支持を得たことだ。男性は高性能なバイクに食指を動かされがちだが、体格で劣る女性は、足が着けられて取り回しが軽いというセローの特性に魅力を感じていた。結果的に林道ツーリングを楽しむ女性ライダーが急増したのである。
マウンテントレールという新たなジャンルを築いたセロー225は、こうして市場に受け入れられたのだが、以後はユーザーの声を反映するかたちで改良されていくことになる。



余談だが、僕が所有しているモデルもこの2000年型セロー225WEである。もう18年も乗り続けているのだが、大きなトラブルに見舞われたことはない。
セロー225の成功は、日本のオフロードシーンを大きく変えたが、他メーカーの参入も市場の拡大を後押しした。ホンダは91年、250ccのXLディグリーを発売。多くのライダーに手軽のオフロード走行が楽しめるマルチパーパス性を前面に押し出した。スズキはSX200Rからツーリング仕様に発展させたジェベル200を93年に登場させた。そしてカワサキも、スーパーシェルパを開発。国内市場には97年から発売を開始した。
こうして国内のオフロード市場は、ちょっとしたトレッキングバイクブームの様相を呈したのである。
ツーリングユーザーをも獲得したセロー250

トリッカー、XT250Xと共通のエンジン、車体を持ちながら、基本コンセプトであるトレッキングバイクの特性を盛り込んだセロー250だったが、従来のセローユーザーからは批判的な声が多かった。排気量アップでトルクが増したのはいいが、車重は130kgへと増量し、車体もひと回り大柄になっていたからだ。たしかにトライアル的な操作性では従来の225に比べて劣っていたのかもしれない。しかし、高速走行性を含めたいわゆるツーリング性能は高められていた。そのことが功を奏したのか、新型セロー250は次第に市場で受け入れられていった。そして、トレッキングバイクという本来の特性に関しても、多くのライダーから認められることとなった。

だがヤマハでは次世代のセローを開発しているとのこと。果たしてどのようなバイクに仕上げられるのか、期待しないではいられない。
ツーリング機能を高めたツーリングセロー

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