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砂漠の怪鳥 DR-BIGから受け継ぐクチバシ顔とダート性能!「Vストローム1000」は遠出したくなる Vストローム1000XTは鳥だった⁉️ オン/オフいける国産アドベンチャーツアラー /スズキ

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Vストローム1000XT ABS ディテール解説

スズキ・ビッグオフローダー伝統のフロントマスク。DR-BIGのスタリングを脈々と受け継いでいます。ヘッドライトは縦2灯式で、ハイビームで両眼が点灯。ウインドスクリーンは高さと角度調整ができる可変式で、角度はワンタッチで3段階に変えられるのでした。

倒立式フロントフォークは、インナーチューブ径43mmのKYB製フルアジャスタブル。ブレーキはTOKICO製ラジアルマウント異径対向4ピストンキャリパーと310mm径ディスクローターの組み合わせです。今回試乗したXTではホイールをクロススポーク仕様とし、タイヤはブリヂストンBATTLE WING BW-501を履いています。

標準装備のナックルガードはオフロードで腕を守りますが、雨中や冬季、高速巡航時に指先が冷えるのを防ぐ効果も絶大です。疲労感も軽減してくれ、アドベンチャーモデルにはなくてはならないありがたい装備となっています。

V-Strom1000XT ABSには堅牢なテーパーハンドルを標準装備し、ダートも走りやすくしています。アップライトなライディングポジションをもたらし、ロングライドでの疲労度を軽減しているのでした。

バックライトに視認性の高いホワイトカラーを採用する輝度調整機能付きの大型液晶ディスプレイでは、スピード、ギヤポジション、オド、ツイントリップ、時計、トラクションコントロールモード、平均燃費、瞬間燃費、燃料、水温、温度、電圧、航続可能距離を表示。メーターパネル下には12VのDCソケットを標準装備しています。

トラクションコントロールの介入度やメーター表示は、ハンドルバー左のスイッチで切り替えられました。説明を受けなくとも、直感的に操作が可能です。

トラクションコントロールやシフトダウン時の急激なエンジンブレーキを和らげるスリッパークラッチも搭載したVツインエンジン。腰下をガードするアンダーカウルも標準装備しています。

フューエルタンクへと繋がるスリムな形状に、先端が絞り込まれて足着き性を考慮したダブルシート。後部座席からリヤキャリアへとつながるフラットなデザインを採用し、荷物の積載力を高めています。シートサイドには滑りにくい生地素材が用いられ、座り心地はとてもフィット感のあるものでした。


しなやかな乗り心地と軽快なハンドリングを両立するショックアブソーバ。プリロード調整のできるダイヤルアジャスターを備え、パッセンジャー乗車時や大きな荷物の積載時にも、安定感を損なうことなく快適な走行を可能としています。

エンジン回転数に伴ってエキゾーストパイプ内のバタフライバルブが開閉し、低回転域での排気パルス効果を最大限に引き出す「Suzuki Exhaust Tuning(SET)」によってトルクフルで快適な走りを実現。リヤタイヤはブリヂストンBATTLE WING BW-502がセットされています。

テスター:青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。最新バイク情報をビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説し、休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持されている。現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアにて執筆中、バイク関連著書もある。

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