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地方でバイクを満喫。家からすぐの所でスポーツしたい! バイクのために畑を借りた。グルグル走り回ったら、思いのほか楽しすぎた/休耕地スクランブル♯1

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真ん中に小さな畑を始めちゃったけれど、これが自由に使えるイッタンブ! もう細かいことは言わず、単純に畑をぐるぐる回るようなオーバルコースで良いんじゃないか!?

色んな責任が肩にのしかかり、なかなか20代の頃のようにノビノビとバイクに乗るのが難しくなってきたアラフォーの筆者です。でもやっぱりバイクに乗りたい! サーキットだって走りたい!ギンギンにブッ飛ばしたい! ……バイクをやめたくないから思いついた。休耕地でスクランブルしない?
TEXT● ノア セレン

遠いサーキットよりも近所の休耕地

 以前に鳥取県のサッカーチーム「ガイナーレ鳥取」の取材に行ったことがあるんですが、チームの資金捻出のために取り組んでいる一つの事業の中に「芝生の育成」があったんです。なんでも鳥取の土壌は芝生育成に向いているらしくて、サッカーチームだからこそ持つ芝生に対するノウハウを生かして芝生を作ろうというんですね。そして芝生を育成するために、休耕地を借り上げていたんです。その時にあの「野人・岡野」が言っていました。「荒れ放題になってる休耕地ってホントもったいない。全部芝生にしちゃえば、ヨーロッパみたいにそれが人々の交流の場になる」って。

 なるほどなー、芝生っていいナァ、と思ったわけですが、同時に芝生育成のために切り開かれた休耕地を見たとき、ここでダートトラックとか、ヨーロッパ的に言えばグラストラックとか、そんなバイク遊びもできるなぁ! とも思ったのでした。鳥取に限らず、日本にはたくさん休耕地がありますからね。北関東在住の僕の周りにも使ってない畑はたくさんあります。荒れ放題の所もあれば、とりあえず草は刈っているけど何にも使ってないってところもあるんですが、じゃ近所のこの休耕地を借りてさ、ダートトラックゴッコをしたいじゃないか! と思ったのでした。近所だったらわざわざトランスポーターにバイクを載せて遠くのサーキットやオフロードコースに行かなくていいし、疲れたらお茶やらご飯やらすぐそこだし、今日は終わり! って思ったら即風呂ビール。ローカルにバイク遊びができたらイイナ、ってわけです。

意外に近しい人の土地だったりするんだ

 休耕地って言ったって、いきなり知らない地域に行って「バイクでグルグル走り回りたいからこの土地貸して」っていう人に(休耕しているからと言って)大切な農地を貸してはくれないでしょう。でも知ってる土地ならどうでしょう。僕は幸い生まれ育った地元にUターンしたクチで、近所の人はみんな知り合い。ツーカーなわけですが、これを読んでいる読者の方々の中には、もっと何世代も前から地域に根差している農家さんもいることでしょう。実家が土地持ちじゃなくても、親戚のおじちゃんがどこかの畑を休ませているってことは十分あるはずです。もしくは「あの荒れてる栗林は誰のもの?」って聞いてみたら意外にも気ごころ知れた人の持ち物だったりして。
「あんだ、〇〇さんちの坊ちゃんかえ! 大きくなったなや! ん? バイクで走ンのぉ? かまねかまね!」
……的な、ね、そんな展開になりえないとも限らないわけで、どうせ使ってない休耕地、「草刈りしますから!」なんて言って、月イチぐらいでバイクを走らせても、だーれも損も迷惑もしないと思うんですよね。そんな妄想を膨らませていると、使ってない畑ばかりが目に入ってきちゃう。お、あそこイイナ!とか。ちょっと勾配があるじゃん!とか。ここなら家からバイクを押してこれるぜ!とか。しまいには「こんなコースレイアウトにしようかな」なんて妄想が広がります。どれどれ、あそこの土地は誰の持ち物かな?

自宅のすぐそば! が重要です

 そもそも遠くのサーキットやオフロードコースまで出かけていくための時間やコストが捻出しにくいのがアラフォーです。お父さんだけ遊びに行っちゃ家族の目も厳しいことでしょう。だからなんと言っても近くなきゃいけない。すぐに気軽に行けて、家から「ご飯ですよ~」っと家族が歩いて呼びにこれるぐらいが理想ですね。気軽に行けるってのが大切です。バイクで遊びに行くことが仰々しいと腰が重くなるんですが、もう散歩感覚で「ちょっとグルグルしてくるワ」ぐらいの、日常のリフレッシュの一コマにしたいものです。

 もうひとつ近くなきゃいけない理由は、そこにアクセスするために公道を走りたくないからです。公道を走るとなるとナンバーが必要。そうするとただの日常のリフレッシュなのにコストがかかってきちゃう、もしくはいちいち軽トラに積んでいかなきゃいけなくなっちゃう。もちろん、本気を出してバイク遊びに没頭するならそれでもいいのだけど、休耕地スクランブルはそういうコンセプトじゃないからね。なのでベストは、自宅のすぐ隣ですね。
「忙しいお父さんの、ハードルが低くてコスパ高いバイク遊び」ですから。無理があっちゃいけないんです。自然体で日常生活の中にバイク遊びが存在するのが理想です。

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