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ハスクバーナ スヴァルトピレン701の見た目以外のイイトコロ|ずばり、ギャンッ!と回るエンジンと、250cc級の軽さです。

  • 2019/12/06
  • モト・チャンプ編集部
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ディテール解説

ピレンとは「矢」という意味。マフラーも含めてシャープな造形となっているのもそのためだろう。スリムなサイレンサーだが排気音は静か。タンデムも考慮され、サイドカバーにはタンデムライダーのふくらはぎが収まるえぐれも設けられている。
ベースモデルとなる690DUKEとの機能上の一番の違いはフロントに18インチホイールを採用したこと。フラットトラッカーやスクランブラー的なイメージとなったが、操作感にも適度なフレンドリーさが加わっている。
スイングアームにナンバープレートホルダーを兼ねるマッドガードを装着するのは近年の流行。タイヤはピレリのMT60というブランドで、幅は160。
クイックシフターを備えるミッションはとてもスムーズな一方ちょっと敏感な時も。ステップ位置は妙に低く感じるが、バンク角はけっこうあるから不思議である。シートが高いから相対的にそう感じるだけかもしれない。
リアサスはWPのモノショック。プリロードと伸び側減衰調整機能が付いているが、調整には工具が必要となる。
ブレンボキャリパーを備えるシングルディスクは絶対制動力はもちろんのこと、極上のブレーキフィールを提供。非常に使いやすく安心のストッピングパワーだ。サスペンションはWP製倒立でフォークトップで圧・伸び双方の減衰調整が工具なしでできる。
LEDのリングで囲われた丸ライトはローで上半分、ハイで下半分が点灯する仕組み。周りのカバーはゼッケンプレートのイメージだろうが、新旧の融合が上手になされていると感じる処理だ。
ナンバーやウインカーがマッドガードと一体になったことでとてもコンパクトとなったLEDのテールランプ。シート後端に701と文字が入るのもオシャレだ。
トラッカーやスクランブラーを連想する大アップハンだが、690DUKEも似たようなリラックスしたポジションだったことを思えば、堅実なポジションなのだろう。丸ミラーがクラシカルだ。

スイッチ類はいたってシンプル。一昔前のヤマハ車を彷彿させるデザインである。右側は電子スロットルのためワイヤー類など出ておらずすっきりしている。

必要十分ではあるものの、ちょっと簡素な感じが否めない非カラーのメーター。右側のボタンもクリック感が希薄で、この価格のバイクとしてはもう少し頑張ってほしかった部分。
独特な乗車感を演出しているのが高いシートだ。高いだけでなくクッションもほとんどなくとても硬いため沈み込まず、バイクの上にチョコンと乗っている感が強い。長距離は正直辛そうだ。
バッテリーへのアクセスは良好だが、特別ユーティリティはないシンプルなシート下。タンデムシートと共締めのロックは確実に留めるのにコツが必要。
ゼッケンプレート風のサイドカバーにはデザインされた701の文字。タンデムシート後端が跳ね上がっているのはデザイン的要素も大きいだろうが、タンデムライダーにとっては安心感があるだろうし荷物が滑り落ちなさそうで好印象だ。

主要諸元

エンジン形式:水冷4ストロークSOHC 4バルブ単気筒
排気量:692.7cc
ボア×ストローク:105×80mm
最高出力:55kW(74hp)/8500rpm
最大トルク:72Nm/6750rpm
圧縮比:12.8:1
クラッチ:APTCスリッパークラッチ
ミッション:6速(イージーシフト)
タイヤ(F・R):110/80R18・160/60R17
タンク容量:約12.0L
車両重量:約158.5kg(半乾燥)
製造国:オーストリア

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