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国産車のデザインじゃ物足りない。ならば、 イタリアン125ccsスクーター「MONZAⅡ」はどうでしょう?

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イタルジェットから分家した新進気鋭のブランド「モンツァ・モト」から登場した新型スポーツスクーター「モンツァⅡ」に試乗。国産とはひと味違う魅力とは!?

REPORT●ケニー佐川(SAGAWA Kentaro)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
問い合わせ●トライクファクトリー(https://scooter.co.jp/リスティング/2741/)

MONZA moto・MONZAⅡ……39万8000円(税別)

■高級スポーツカーを思わせる粋なデザイン

「モンツァ・モト」は独創的なスクーター創りで知られるイタリアの名門、イタルジェット社から分家した新たなブランドだ。その最新作が新型スポーツスクーター「モンツァⅡ」である。シャープでエッジの効いたデザインはさすがイタリアン。落ち着いたグレーの車体の中にフラッシュイエローのアクセントが光る。直線を基調とした彫りの深い造形やホイールのデザインにもイタリアの高級スポーカーの雰囲気を感じることができる。原2スクーターのような実用モデルにもこうした“粋”なセンスをしっかり盛り込んでくるところに欧州車の香りを感じる。それでいて乗り降りのしやすいオーソドックスなフラットフロアタイプで、シート下にもヘルメット収納可能なスペースを確保するなど、スクーターとしての利便性もしっかり確保しているところはさすがだ。

■国産スクーターにはない個性を求める人へ

 試乗車は新車で慣らし運転中だったため本格的な走り込みはできなかったが、ちょい乗りの印象を。まずは見た目のカッコ良さから入る徹底ぶりが気持ちいい。
 空冷4スト単気筒125ccエンジンは最高出力8.97psと取り立ててパワフルではないが、ウエイトローラーが重いようなイメージで、回転数で稼ぐというよりはトルクでじんわり加速する感じだ。タイヤサイズも前後13インチと標準的だが、幅がそれぞれ120と130とワイドなため、割とねっちりとした手応えのある安定志向のハンドリングが特徴。これは速度域の高い欧州のスクーターらしい味付けと言える。ブレーキも前後ディスクタイプを採用するなど足まわりも充実している。
 車重100kgちょっとの軽量コンパクトな車体と扱いやすいエンジン、使い勝手のいいフラットフロアも含め街乗りにはもってこいだ。そして何といっても見た目がイケている。国産スクーターにはない個性を求める向きにはおすすめしたい。

■MONZAⅡディテール解説

フロント足まわりはオーソドックスな正立フォークと前後連動タイプの2ポットキャリパー&ウェーブディスクブレーキを採用するなど制動力は確実。
空冷4スト単気筒125ccエンジンは最高出力8.97ps/8000rpmを発揮。スクーターとしては一般的なエンジンと駆動系が一緒になったユニットスイング方式を採用する。リヤサスは左側一本のシンプルなシングルショック。ブレーキは1ポットキャリパー&ウェーブディスクを採用する。
とにかく目立つフラッシュイエローのホイール。デザインもどこか4輪スポーツカーっぽい。ブラックアウトされた小さめなサイレンサーが精悍さを引き立てる。
高級スポーツカーか高速鉄道を思わせるエッジの効いたフロントマスクが印象的。ヘッドライトは異形プロジェクタータイプ。ウインカー類はボディカウルにビルトインしたLEDタイプだ。
テールライト&ストップランプ一体型のコンパクトなシルエットがリヤビューを引き締める。シートに飾られたMONZAの刺繍が粋だ。
シンプルなメーターディスプレイ。モノクロ液晶タイプで必要最低限の情報を分かりやすく表示する。
シート下にもラゲッジペースと給油口を設置。やや浅めだが小さ目のジェットヘルやハーフサイズのヘルメットなら入りそうだ。
左右グリップのスイッチボックスはコンパクトでオーソドックス。
右側にハザード灯スイッチを装備。
レッグシールド左上にスリット状の小物入れがあり、その右端にはUSB電源ポートを設置。キーシリンダーはシャッター付き。センター部にはコンビニフックも見える。
やや高さのある角張ったデザイン、前後一体式のシートがヨーロピアンテイスト。赤と白のダブルステッチがお洒落だ。バックレストを兼ねた小さなタンデムストッパーやフラッシュイエローのグラブバーが個性的。

佐川健太郎(ケニー佐川)

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。

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