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ホンダ レブル250試乗|こいつはスポーツバイク並み!? ちょっと褒めすぎちゃうくらい優秀な乗り味でした。

  • 2020/07/07
  • 佐藤恭央
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●ディテール解説

CBR250R系の水冷単気筒249ccエンジンを吸排気とFIのセッティングを最適化し、クルーザーにふさわしい低速からの力強いトルクを実現している。マイチェン後はスリッパークラッチを新採用し、後輪のホッピングやクラッチレバーの操作荷重を軽減。

シングルディスクとニッシン製2ポットキャリパーの組み合わせは、アメリカンモデルとしては強力! しっかりとフロントでスピードが調整できる感覚はスポーツバイクに近い感覚だ。

リヤブレーキは、シングルディスクとニッシン製ワンポットキャリパーのコンビで、コントロールしやすい印象だった。マフラーは250ccとしては大型だが、エンド部分以外ブラックアウトされ、車体下部を引き締めている。

φ45のパイプを使ったスイングアームには伝統的なツインショックを採用。スプリングも黒に仕上げて、ボディとの統一感を生み出している。フレームやタンデムステップステーもパイプ形状とし、一体感を強調している。右リヤフェンダーの下にはヘルメットホルダーも装備。

上から見ると丸みを帯びた曲線が魅力的なティアドロップ型燃料タンク。まるでカスタムビルダーの一品物のような造形が、オーナーを満足させる。

ライダー側は座面が広いが、タンデム側は小ぶりなシートのみで積載スペースはあまりない。タンデムシートはボルト1本で着脱でき、カスタマイズしやすい。

シートは座面が広いが着座位置は絞られていて足が下しやすい。スリムに絞られた燃料タンク形状とローシート(690mm)の相乗効果で、足着き性は原チャリ並みに良好。

丸形のハロゲンバルブを採用したオーセンティックなヘッドライト。ウインカーとともにカスタマイズポイントでもあるが、飽きのこないバイク本来のスタイルが魅力的でもある。新型はLED4灯タイプになったが、クラシカルなこの旧型が好みという意見もチラホラ!

テールランプもカスタムの第一歩として変更するケースが多い箇所だ。アフターパーツも豊富に出回っているので、好みに応じてセンス良くまとめたい。

ブラック塗装されたバーハンドルはインチサイズで、アメリカンとしては低めに設置されている。シンプルなコクピットは「SIMPLE & RAW」のコンセプトを具現化している。

シンプルなΦ100mmの丸形メーターは前方の視界を妨げない。LCDは表示が反転タイプで青いバックライトが特徴。回転計は省かれているが、燃料計、時計、オド&トリップメーターなど必要十分な表示機能を装備。なお、マイナーチェンジ後の新型ではギヤポジションインジケーターが追加されている。

ABS以外の電子装備を極力抑えた仕様なのでスイッチボックスはシンプル。右スイッチボックスにはセル、キルスイッチ、ハザード、左スイッチボックスはライトのHi・Low切り替え、ホーン、ウインカースイッチのみ。ライトのLow側を押し込めばパッシングもできる。

オーソドックスな丸形のミラーは後方が確認しやすいが、ちょっと簡素な気も……。手軽&リーズナブルに交換できるので、カスタムの手始めに交換するのもあり!
イグニッションスイッチは車体の左横、ハンドルロックシリンダーはステムの右下に位置するセパレート方式。

■主要諸元■

車名・型式:ホンダ・2BK-MC49
全長(mm):2190
全幅(mm):820
全高(mm):1090
軸距(mm):1490
最低地上高(mm):150
シート高(mm):690
車両重量(kg):168(ABS仕様は170)
乗車定員(人):2
燃料消費率*1(km/L):
 国土交通省届出値定地燃費値 (km/h)…46.5
 WMTCモード値(クラス)…34.1
最小回転半径(m):2.8
エンジン型式:MC49E
エンジン種類:水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
総排気量(㎤):249
内径×行程(mm): 76.0×55.0
圧縮比: 10.7
最高出力(kW[PS]/rpm):19[26]/9,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):22[2.2]/7,750
燃料供給装置形式:電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉
始動方式:セルフ式
点火装置形式:フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑方式:圧送飛沫併用式
燃料タンク容量(L):11
クラッチ形式:湿式多板
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比:
 1速…3.415
 2速…2.250
 3速…1.649
 4速…1.350
 5速…1.166
 6速…1.037
減速比(1次/2次):2.807/2.571
キャスター角(度):28°00′
トレール量(mm):110
タイヤ:
 前…130/90-16
 後…150/80-16
ブレーキ形式:
 前…油圧式ディスク
 後…油圧式ディスク
懸架方式:
 前…テレスコピック式
 後…スイングアーム式
フレーム形式:ダイヤモンド

■製造事業者/本田技研工業株式会社

●ライダープロフィール

1967年生まれ。有限会社遊文社・代表取締役にしてバイク誌を中心に活動するフリーライター・編集。現在所有するバイクはBMW R1150GS・BUELL XB9SX・TZR250(1KT)・NSR250R(MC18)etc.。 趣味は草野球、バレーボール、映画鑑賞(16mm映写技師免許所持)。

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