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一気にダイエットしたせいで、急遽! 総額1万円以下でバイクウエアをコーディネイト。|ワークマンプラスに助けられた。

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さすがデザイン◎のワークマンプラスです。秋葉原歴30年の男とは思えない、フツーの見た目にコーディネイトできた(はず)。

私事で恐縮だが、ダイエット(3ヶ月で数十キロ)に成功したら、昨年までのバイクウエアがブカブカで着れなくなってしまった。痩せたことは嬉しいが、バイクウエアの買い替えは想定外。なるべく安く済ませたい! そんな思いに応えてくれるのが、2018年に登場したのがワークマンプラスのイージスシリーズだ。私のような中年ライダーを総額1万円以下でイイ感じにコーディネイトしてくれる救世主なのであった。

REPORT●山崎 龍
ヘルメット協賛●ジャムテックジャパン(https://www.72jam.com)

 古くからライダーの格安系防寒裏ウエアとして活用されていたのがワークマンや寅壱などの作業着メーカーのアイテムだ。屋外でのヘビーデューティな現場でプロに愛用されるワークウェアは、全天候性を謳うものも多く、丈夫で長持ち、おまけに大量生産品であるが故に比較的安価だ。質実剛健を求めた製品だけにデザイン性は目をつぶらなければならないところもあったが、ワークマンから派生したワークマンプラスが2018年に登場したことで状況は一変。ワークマン女子なる言葉も誕生するほどそのファッション性に富み、人気、認知度は急速に広まっている。

 年齢は40代半ば、大好物は漫画、アニメ、軍モノ、バイク。そんな筆者がバイクウエアを選ぶと、不思議なもので必ず秋葉原の香りが漂ったスタイリングになってしまう。そこからの脱却を狙い、今回はワークマンプラスに赴いたというわけだ。

 店内に足を踏み入れると、入って左手側にレジ、右手に手袋や工具類といったレイアウト。多くのワークマンと雰囲気は似ているので迷うことはなさそうだ。ただワークマンプラスの店内には、一般向けのアウターやシャツが目立つように展示されていた。

 数ある商品の中から今回筆者が購入したのは、ライダーや釣り人にも人気のイージスシリーズ。軍物好きの筆者として気分が高揚してくるブランド名がつけられた防水性能ウェアシリーズの中から『BAG in レインジャケット(レッド)』と『イージス360゜(サンロクマル)リフレクトDENIMパンツ』、そして『ライトプロテクショングローブ(ブラウン)』の3点だ。価格はそれぞれ3900円、4900円、1900円とバイク用品店の商品と比べると手頃感がある。

『イージス』シリーズの特徴は、オートバイのライディングやウインター&マリンスポーツでの使用を前提として、ポリエステルの表側生地の裏側にスマートフォンの保護ケースにも用いられる新素材・TPU(熱可塑性ポリウレタン)をラミネートしたことにある。その結果、優れた耐水圧と浸透度を両立。つまりは雨は弾き、ウェア内の水蒸気は排出されるので蒸れないというわけだ。おまけに丈夫で長持ち、しかも安価というのだから額面通りの性能ならありがたい限りだ。

 それでは購入した商品をチェックすることにしよう。

BAG in レインジャケット:3900円
 アウターの『BAG in レインジャケット』はその名の通り、背中のファスナーを開くとバッグを背負ったまま着ることができ、大事な荷物を雨に濡らさないで済むという優れもの。リーズナブルな価格帯ながらも耐水圧10,000mm、透湿度5,000g/㎡/24hを誇る。蒸れを軽減するポケットのベンチレーション、夜間でも目立つ反射プリントのブランドロゴなど、ユーザー目線で工夫が施されており、型崩れをしにくい形状記憶のつばが標準装備されているので、バイクを降りた後も傘要らずでなかなか便利そう。釣りやアウトドア用途にも使える製品なので、肘パッドなどのプロテクションは他メーカーのものと組み合わせて使う予定。

イージス360゜(サンロクマル)リフレクトDENIMパンツ:4900円
 ウレタン製ニーパッドとマフラーによる焦げ防止のヒートガードを裾に装備した、まさしくライダーのためのパンツ。耐水圧10,000mm、透湿度8,000g/㎡/24h。表生地をデニム風にしており、トップを選ばずに合わせやすい。立体裁断&ストレッチ生地を使用しているため動きやすく、ライディングを考慮して腰が出にくいハイウェストとなっており、合計4箇所のアジャスターにより走行風によるバタつきを軽減する。
 防水性を重視してなのか、フロントチャックはなくマジックテープ留めで、ホールも空いていないため男性ユーザーはトイレで不便を感じるかもしれない。



ライトプロテクショングローブ:1900円
 先行販売された『プロテクショングローブ』からの甲にはポリカーボネート製のプロテクター、掌側のショックを吸収するクッションを省いた製品で、その分1000円安い価格設定となっている。引き裂き耐性の高いヤギ革を使用している点は変わりが無く、プロテクションが省かれている分、フィット感がよく、ブレーキレバーの操作性も向上している。革は柔らかく、縫製も丁寧で、販売価格からは考えられない程の高級感がある。しかも、人差し指はスマホのタッチパネル対応、撥水仕様というのだから文句のつけようがない。

 これらのギアをテストしてみたところ、身体に衣服がしっかりとフィットし、走行風でのバタつきも少なく、長時間の走行でも疲労は最小限に抑えられた。しかも、立体縫製と伸縮素材を使用しているので生地が突っ張ってライディングを阻害することなく、なかなか快適だ。雨天時はアウター、ボトム、グローブも高い防水性を発揮し、かなりの雨量でも水が染み込んでくれることはなかった。

 気になったのは透湿性。初夏の強い日差しには自慢の透湿が追い付かず、服の中がかなり蒸れてしまった。しかも、TPUコートの裏地が汗で引っ付いてしまい正直不快感を覚えた。6月下旬でこうなのだから、暑さが厳しくなる真夏に着るのはちょっと辛いかもしれない。実質的には春と秋にメインで使うことになりそうだ。

 品質や機能については高評価。欲をいうならば、オプション設定でも良いのでウエアに肘パットや脊椎パッドを入れれるようになっているありがたいし、真夏用にメッシュ素材のアウターやパンツもラインナップされているとパーフェクト。これからの同社の製品展開がとても楽しみだ。

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