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ハーレーダビッドソン・パンアメリカ|跨ってみたら、デカかった!

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衝撃的なブランニューモデルが登場した。ハーレーダビッドソンのバリエーションに「アドベンチャーツーリング」のカテゴリーが追加されPan America 1250と同Specialが2021年7月に新発売される。

REPORT●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
取材協力●HARLEY-DAVIDSON JAPAN

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ハーレーダビットソン・Pan America 1250 Special.......2,731,300円

カラーバリエーション

ハーレーダビットソン・Pan America 1250.......2,310,000円

足つき性チェック(身長168cm)

ディテール解説

⬛️主要諸元⬛️

ハーレーダビットソン・Pan America 1250 Special.......2,731,300円

カラーバリエーション

バハオレンジ/ストーンウォッシュホワイトパール.......2,786,300円(※:日本仕様はスポークホイール)
デッドウッドグリーン.......2,761,000円(※:日本仕様はスポークホイール)
ガーントレットグレーメタリック.......2,761,000円(※:日本仕様はスポークホイール)

ハーレーダビットソン・Pan America 1250.......2,310,000円

ビビッドブラック
リバーロックグレー.......2,339,700円

 Pan America 1250 Specialは、4月7日に大磯プリンスホテルで開催されたJAIA(日本自動車輸入組合)の2輪車試乗会に出展され、撮影のみが許された発売前モデルである。
 いくつかの事前情報は把握していたものの、実車を目前にした時のインパクトは非常に大きなものだった。
 正直言ってこのカテゴリーのモデルをハーレーダビッドソンがリリースするとは想像すらしていなかった。さらに言うとその堂々たる外観デザインとスケールの大きさに2度ビックリである。
 細身の筆者の感覚で言えばハッキリ言って大き過ぎ。基本設計の違いに、アメリカ人の体格と体力の差を思い知らされるが、そんなスケール故に期待できる雄大な乗り味を試してみたい気にもなってくる。
 ちなみに車体サイズの拡大が目立つドゥカティ・ムルティストラーダとホイールベースで比較すると、パンアメリカ1250は1,580mm。ムルティストラーダ1260エンデューロ(1,592mm)とV4S(1,567mm)との中間的レベルにある。
 前後に19/17インチサイズのスポークホイールを履き、ナックルガードやミニスクリーンを装備。リヤには角張ったアルミのパニアケースを搭載したそのフォルムは、まさにアドベンチャーモデルの薫りがする。
 しかし全体のデザインから醸し出されているのは、いかにもアメリカンテイスト。独特な凄味も伴う。どこかアニメの世界から抜け出して来たような雰囲気もあり実に個性的。
 大陸的なアドベンチャーツアラーとしてどのような乗り味を提供してくれるのか、今から楽しみな存在である。

 細部に注目して行くと新開発満載のチャレンジングなモデルであることがわかる。
 先ず搭載エンジンは、新型REVOLUTION MAX 1250。水冷式の横置きV型60度2気筒は、ボア・ストロークが105×72mmというショートストロークタイプの1,252cc。DOHCのバルブメカには吸排それぞれ独立してコントロールするVVT(可変バルブタイミング)機構を備えている。さらに13.0対1というハイコンプレッションを得て152psの最高出力を発揮している。
 これまで培ってきた同社の伝統的Vツインエンジンとはまるで異なるキャラクターに作り込まれていることは間違いない。また同社がスペックデータの中で最高出力データを公表するのもこれまでに無い事だが、次世代を担う新エンジンの投入に掛ける新たな挑戦への意気込みが現れている様に思う。

 前後サスペンションにはSHOWA製EERAを搭載。ハーレーダビッドソンの公式サイトによると、アルミ製三叉に組みつけられたのはφ47mmの倒立フォークでSHOWA BFF(バランス・フリー・フォーク)を採用。諸元表には電子調節式セミアクティブダンピングコントロール付きと記されている。
 EERAとは電子制御を備えた乗車調整装置の総称で、パンアメリカ1250スペシャルには現在ある最上級グレードのサスペンションが奢られている。それは電子制御式減衰力可変ダンパーを内蔵。フロントは191mmのストロークを誇る。
 6軸IMU(慣性計測装置)等のデータを基に協調制御され、予測される適切なダンピング特性に自動制御される。さらにハイトフレックス機能も導入されており、停車時には車高を自動的に約30mm下げる機能がある。
 撮影車両はエンジン始動できなかったので車高は高い状態のままだったが、これが機能すれば足つき性が楽になるのである。
 ちなみに再び走り始めると、路面の凹凸をひろって上下動する後輪の動きで油圧ポンプが加圧されて、元の車高に戻る。もちろん全てが自動制御である
                    
 その他、軽量高剛性フレームも新しいデザインが採用されている。
 タッチスクリーンに対応したディスプレイを搭載。スマホとの連携も最新仕様が奢られている。工具不要でブレーキペダル位置を2段調節できる機構や、コーナリング時にはコーナーイン側3段階に光軸を自動配光するアダプティブヘッドランプも装備。
 最新機能満載の豪華アドベンチャーツアラーとして注目の1台。日本よりも大陸的な大自然のステージへ出かけて冒険旅行を楽しんでみたいと思わせられる、期待も大きなニューモデルなのである。

足つき性チェック(身長168cm)

ご覧の通り両足はギリギリ爪先立ち。スタンドの出し入れ等、重く大きなバイクを支えるのに不安を覚える。ただし撮影時のシートはハイポジション。またエンジンを始動すると車高は自動的に下がる。

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