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既存のレプリカとは一線を画す、実用性も重視したフルサイズのゼロハンモデル 【ホンダ NS-1】タンクの位置に騙された!? ”大容量24Lセンタートランク採用の変わり種50ccレプリカ

  • 2019/09/16
  • 2019/09/16
  • MotorFan編集部 北 秀昭
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写真はピュアレッドの1998年最終モデル。

グラマラスなフルカウルをまとい、前後に大径の17インチホイールを装備する。これで50ccの原付だというのだから、ホンダ「NS-1」が只者ではないことは容易に想像できる。しかもエンジンは2ストなのでバカっ速いし、ガソリンタンク部を24Lの荷物収用スペースとするなど、実用性も重視された“今までにない(今後もない!?)”貴重なレプリカモデルだ。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

17インチの足まわりが街に峠に頼もしい

 「斬新」「個性的」という月並みなワードを超越したともいえるNS-1は、既存のレプリカモデルの概念を見事に打ち破った、まったく新しいカテゴリーのモデル。

 NS-1、通称「エヌワン」が発売されたのは、1991年(平成3年)。カウル付きのレーサーレプリカブームが落ち着きを見せ、今度はカワサキゼファーなど、カウルを脱ぎ去ったネイキッドバイクに注目が集まっていた頃だった。

 NS-1は、1990年に発売されたフルサイズのゼロハン、「ヤマハTZR50」のライバルとしてデビュー。外観は、当時爆発的な人気を誇っていたNSRシリーズのレーサーレプリカフォルムを採用。グラマラスで大胆なカウル類、前後17インチの大径ホイールなど、「本当にこれが50ccなの?」と思わせる、ビッグサイズのボディもセールスポイント。

 フレームはスチール製のツインチューブダイヤモンド式。各部のスリム化を図り、大柄のボディながら、92kgという重量を実現している。

7.2PSを発揮するパワフルな水冷2ストエンジンと、250ccクラス並のビッグな車体に注目

 250ccクラスに迫る、ビッグサイズのNS-1。前後12インチのNSR50に比べ、ゆとりのあるポジションを獲得。CDIを交換して速度リミッターを解除し、スポーツチャンバーを装着すれば、容易にリッター200PS(馬力)を実現するのも、潜在能力の高い、2ストエンジンならではの特徴だ。

 バイク全般が4ストに移行されたことにより、1998年モデルをもって生産終了したが、絶版後も人気は衰えることなく、現在でも「貴重な2ストモデル」として高い人気を誇っている。

ガソリンタンク部には、24Lの大容量スペースを確保!

ガソリンタンク部に設けられた、大容量の24L荷物収用センタースペース。
 NS-1は、ストリートからレースまで幅広い人気を誇っていたNSR50(1987年発売)とは決定的に異なる点がある。それは“通常の”ガソリンタンクの部分を、荷物収納スペースとしていること。

 「センタートランク」と呼ばれるこのスペースは、“トランク”という名の通り、小物入れ程度のものではなく、標準的なフルフェイスヘルメットも収まる24Lという大容量。ミッション車ならではのスポーツ性と、ミッション車としては類稀なる利便性を両立させた、これまでにないコンセプトを確立している。

 同クラスのスクーターにも、負けず劣らずの収納スペースを確保したNS-1。収納スペースを充分に確保しつつ、スリムでスポーティーなデザインも両立させているのがポイントだ。

 なお、ガソリンタンクはシート下に配置し、給油口をリヤカウル上部に設置。マスの集中化を狙い、ノーマルもしくは社外のガソリンタンクをセンタートランクに移設(要加工)するハイエンドユーザーも存在する。

 レーサーレプリカ然とした正統的な外観を持ちながら、どのカテゴリーのモデルとも異なる立ち位置に存在した稀有なマシン、それがNS-1だ。

前後ディスクブレーキ等、強靭な足周りを装備したNS-1

写真はステッカーチューン等を施した、カスタムパーツメーカー「ベリアルサービス」のデモ車(2002年撮影)。

 フロントフォークのインナー径は、NSR用の30φを超える31φという大径サイズを採用。前後ブレーキは、穴開きディスクローターを採用したディスク式。

 17インチの前後ホイールは、軽量かつスポーティーなデザインのキャストタイプとし、タイヤは前90/80-17、後100/80-17のチューブレスタイプを組み合わせている。

「前期型」と「後期型」の違いは、ヘッドライトだけじゃない!

前期型(1991-1994年)のヘッドライト周り。
後期型(1995年-1998年)のヘッドライト周り。

 NS-1は大きく分けて、「前期型」と「後期型」に分類。両車の大きな違いは、下記の通り。

●前期型(1991-1994年)の特徴
・NSR250風の角型ヘッドライト
・電気系がアナログ(※注1)

●後期型(1995年-1998年)の特徴
・VFR400R風のデュアルヘッドライト
・電気系がデジタル(※注1)
・インテークチャンバーを新設
・リードバルブ形状の変更

※注1:後期型のデジタル式よりも、前期型のアナログ式のほうがチューニングの対応幅が広く、エンジンカスタムには向いていると指摘するユーザーやカスタマーが多数。

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