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日産 ルークス 新型情報|グレード/性能/新車・中古価格
日産 ルークスの新型モデル情報を紹介します。日産 ルークスの性能・装備や燃費・内装など特徴をまとめて解説。日産 ルークス新型モデルのグレード一覧や新車・中古価格をチェックして購入の参考にしてください。
日産 ルークス新型モデルの概要
日産 ルークスは、両側スライドドアとトールボディなどが魅力の軽スーパーハイトワゴン。初代(2009年〜)はスズキから供給を受けるOEMモデルだった(スズキ版はパレット)が、2代目(2014年〜)は三菱自動車との協業によって生まれ、「デイズ ルークス」と命名された。
ここに紹介の3代目は、2020年3月のデビューで、車名は、デイズがなくなり「ルークス」へと戻った。三菱eKスペースと兄弟関係にある。
初代デビュー時に説明によると、名称の「ルークス」は、「Room」と「Max」を掛け合わせた造語で、広々としてゆとりのある室内空間を表現したネーミング。その特徴はいまも継承し、軽スーパーハイトワゴンとして存在感を示している。
ラインアップはレギュラーシリーズのほか、存在感あふれるデザインのハイウェイスターシリーズをラインアップ。また、日産モータースポーツ&カスタマイズ(ニスモ社とオーテック社が統合して2022年に発足)による「ハイウェイスター アーバンクロム」を設定する。
ここでは、レギュラーシリーズとハイウェイスターシリーズを中心に、日産 ルークスの魅力を、デザインや実用性、走行性能などといったポイントごとに、見ていこう。
日産 ルークスの外観・内装デザイン
3代目ルークスは、2世代目と同様、三菱自動車との関係を活かしながら、Vモーション採用のフロントグリルなど独自のデザインテーストを取り入れた。さらに2023年にマイチェンを実施してデザインが進化。外観と、内装デザインの注目ポイントにまずはスポットを当てて、日産 ルークスの個性を見ていこう。
外観:ハイウェイスターは個性を強調
従来同様、背の高いスタイルと、利便性の高い両側スライドドアを採用。スタンダードシリーズは、上品で洗練されたモダンでシンプルなスタイルを持ち、ハイウェイスターシリーズは、大型グリルなどでより堂々と見せるワイド感が特徴のエクステリアを採用した。
2023年のマイチェンでは、エクステリアの印象アップが、ハイライトのひとつ。フロントグリルに先進的に進化した新たなVモーションを採用して、セレナなど他の日産モデルと一貫したスタイルへと変身した。具体的には、レギュラーシリーズはヘッドランプとグリルとの連続性を強調し、立体感を持たせることでフレッシュなデザインに。ハイウェイスターシリーズでは次世代のデジタルVモーションとバンパーが、上質でモダンな存在感を示している。
内装:仕様によってインテリアを差別化
洗練された居住性の高い空間に、直感的な使い勝手を融合させたインテリアを採用した。レギュラーシリーズのインテリアカラーは、グレージュ。明るい内装色によりリラックス感あふれる室内空間を実現した。いっぽうハイウェイスターシリーズはブラックを基本にしたインテリアで、質感あふれる空間に仕立てている。
マイチェンで、ハイウェイスターGターボと、ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディションが、カシス色のアクセントステッチが印象的なレザー調インストパネルを装備し、洗練された上質なデザインにアップグレードしている。
日産 ルークスのサイズ・室内スペース
軽スーパーハイトワゴンとして全高を生かした室内が特徴となる日産 ルークス。高さを生かした室内が特徴であることはイメージできるが、実際のボディのサイズや室内スペースが、ハイトワゴンのデイズとどれだけ違うかなどは気になるポイントだ。また、使い勝手を左右する収納についても見ていこう。
ボディサイズ:デイズより130mm高い全高
日産 ルークスのボディサイズは、全長3395㎜×全幅1475㎜×全高1780㎜(4WDモデルの全高は1800mm)。軽自動車ならではの全長と全幅による取り回しの良さは、路地が入り組む住宅街でも安心して運転できる。最小回転半径も4.5〜4.8mで、しかもエントリーグレードを除き、上から見下ろしたような映像で表示するアラウンドビューモニターを装備するから駐車もより楽に行える。
全長と全幅は共通だが、デイズの全高は1650㎜(4WDモデルの全高は1670mm)。ルークスは、デイズよりも130mm高い全高を持っている。また、先代モデルと比較して、前席のシートのヒップポイントを60mm高くしたことで、視界がさらに広くなった。
室内スペース:ハンズフリースライドドアが便利
大人4名が余裕を持って座れる室内が自慢で、後席ニールームは795mmあり、ゆったりと座れる。しかも、室内の高さは1400mmを確保(後席)。小さな子どもが立ったまま着替えることができるのは、デイズなどと比較した際のアドバンテージとなりそうだ。
後席スライドドアの開口幅は、650mm。足先をボディ下にかざすだけで、自動で開閉するハンズフリーオートスライドドアを、エントリーグレードを除き助手席側のスライドドアに装備する(上級グレードでは両側に標準装備)。荷物で両手がふさがっていたり、子どもを抱っこしていたりしても楽にドアを開閉することができ、とても便利だ。
後席のシートは、最大320mmスライド可能。前方にスライドすれば、フロントシートに座ったままリアシートに座っている子どもに手が届きやすい点もありがたい。
収納スペース:小物入れや荷室の実用性も魅力
インパネまわりの収納箇所は豊富。シフト前のインパネセンタートレイをはじめ、インパネ下のロアボックス、インストセンタースライドトレイ(カップホルダー付き)、インスト助手席トレイ、スリムタイプのボックスティッシュまで入るインストスライドボックス、インパネ左右のカップホルダーなど、クルマのキャラクターにマッチした使い勝手にあふれる用意だ。
荷室は、床面の長さが最大675mm(リアシートが一番前にスライドさせた状態)。48Lのスーツケースを同時に4つ積載できる。シートスライドは後席側からも荷室側からも操作できるようシート下とシートバックにレバーを設置。リクライニングや格納もワンアクションで、後席を倒せば27インチの自転車も積み込める。
日産 ルークスの性能・燃費・装備
新世代Kカーとしての基本性能と、市街地などでの扱いやすさを両立させた日産 ルークス。その走りの性能を引き上げるために投入されたメカニズムや、ランニングコストに関連する燃費など、気になるポイントをチェックしていこう。合わせて、安全性能や、装備・機能についても見ていこう。
走行性能:高い静粛性で快適な走りを実現
ターボなし/ありの2タイプのエンジンを用意。ターボなし(NA車)は最高出力38kW(52ps)、最大トルク60Nmを発揮し、ターボ仕様は47kW(64ps)、100Nmとパワフルだ。どちらも、マイルドハイブリッドシステムを組み合わせ、モーターは2.0kW、40Nmのスペックを持つ。
先代モデルよりもエンジンの骨格を高剛性化し、エンジン音の静粛性をアップ。また、音源となるエンジンまわりやドアまわりに収音材を効果的に配置して、室内空間の静粛性を高めている。
滑りやすい路面などで片側の駆動輪が空転した際にブレーキ制御によって駆動力を確保するブレーキLSD機能を採用。すべてのグレードに、2駆と4駆を自動的に切り換えて走行してくれるVCU(ビスカスカップリング)式の4WD仕様をラインアップする。
安全性能:プロパイロット搭載車を設定
車両進入禁止標識、最高速度標識、一時停止標識を検知する「標識検知機能」や、「インテリジェントDA(ふらつき警報)」、「先行車発進お知らせ」などを搭載。さらに、ミリ波レーダーの採用により夜間での性能が向上した「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」を搭載してデビューした3代目ルークス。
前方を走行する2台前の車両を検知し、自車の回避操作が必要と判断したときに警報によってドライバーに注意を促す「インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)」を軽自動車として初搭載してデビューしたのも注目ポイントだ。
高速道路でアクセル、ブレーキ、ハンドルの操作をクルマがアシストするプロパイロットは、ハイウェイスターXと、ハイウェイスターGターボに搭載車を用意した。プロパイロット搭載車には「アダプティブLEDヘッドライトシステム」も装備する。
燃費性能:WLTCモード燃費は20.9km/L(NA車)
すべてのグレードにマイルドハイブリッドシステムを搭載し、最適セッティングのCVTや、車両重量の軽量化などによって燃費性能を確保。ターボなしモデル(NA車)のWLTCモード燃費は20.9km/L(4WDは19.0km/L)で、ターボモデルでは19.2km/L(4WD17.5km/L)の燃費性能を持つ。
ちなみにデイズではターボなしモデル(2WD)が23.2km/L、ターボモデル(2WD)が21.5km/Lの燃費性能を誇るので、燃費性能を重視する際は、デイズとの比較をしっかり行いたい。ただ、高さのある室内やスライドドアなど軽スーパーハイトワゴンとしての魅力がルークスの身上。購入検討時には、その点を含めて考えることになりそうだ。
装備・機能:アルミはハイウェイスターに標準
2023年のマイチェンでフロントデザインの変更とともに、LEDヘッドランプを全車標準としたルークス。インテリジェントアラウンドビューモニターのほか、オートエアコン、インテリジェントキー、6スピーカー、ナビ取り付けパッケージなどはエントリーグレードを除き、全車に標準装備する。
本革巻きステアリングは、4WDモデルの全車に標準装備。2WDモデルではハイウェイスターG(プロパイロット搭載車を含む)に標準で、そのほかのモデルではオプションで設定する(セットオプション)。
タイヤ&ホイールは、ハイウェイスターG(プロパイロット搭載車を含む)が165/55R15タイヤ&アルミ、ハイウェイスターX(プロパイロット搭載車を含む)が155/65R14タイヤ&アルミだ。レギュラーシリーズ(ターボX、X、S)では155/65R14タイヤにフルキャップをセットする。
日産 ルークスおすすめポイント要約
3代目ルークスは、ターボモデルを含め、全グレードにマイルドハイブリッドエンジンを搭載。高さのある室内空間、使い勝手に優れた装備群などといった魅力もさらにアップして登場した。デビュー以来、メカニズムで大きな変更点はないが、2023年のマイチェンで、日産の最新モデル共通のフロントグリルを採用し、上質感と存在感を大きく引き上げている。
実用を優先するならレギュラーシリーズ。パワフルなエンジンを求めるならターボモデルだ。いっぽう、個性的な内外装や、プロパイロットを重視するなら、ハイウェイスターシリーズだ。ターボを持たない仕様(ハイウェイスターX)と、ターボ搭載の仕様(ハイウェイスターGターボ)の価格差は14万円ほど。15インチタイヤや合皮シート地の採用などエンジン以外の仕様も異なる点に注目して購入検討時はグレード選定を行いたい。
中古車を検討するなら、新デザインのフロントグリルを採用するマイチェン後のモデルで納得の1台を探してみるのもよさそうだ。