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トヨタ トヨタ ランドクルーザー70 新型情報|グレード/性能/新車・中古価格

  • 2024/11/21

トヨタ ランドクルーザー70の新型モデル情報を紹介します。トヨタ ランドクルーザー70の性能・装備や燃費・内装など特徴をまとめて解説。トヨタ ランドクルーザー70新型モデルのグレード一覧や新車・中古価格をチェックして購入の参考にしてください。

トヨタ ランドクルーザー70新型モデルの概要

トヨタ ランドクルーザー70は、2024年11月で誕生40年。

登場以来、ランドクルーザーの普遍的価値となる「信頼性・耐久性・悪路走破性」を追求し、世界中の過酷な環境下での多様な用途に応えながら、暮らしと地域社会を支えることを脈々と受け継いできている。

そもそもランドクルーザーは、トヨタBJ型として1951年8月の誕生だが、BJに続く1955年登場の20系、1960年登場の40系を経て、1984年11月、ランドクルーザー70系がデビューした。ちなみにランドクルーザーは、現在までに約170の国と地域で、1130万台が人々の命や暮らしを支えてきた(2023年9月時点の累計販売台数で、レクサスのLXやGXを含む)。

ランドクルーザー70系は、2001年のヨーロッパ向けモデルの生産終了に続き、2004年には日本向けモデルの生産が終了したが、30周年を迎える節目の2014年に、1年間限定で日本での再販を実施。そして、ついに2023年11月に継続モデルとして「ナナマル」が日本で再々販となった。それがここに紹介のモデルだ。

2014年の期間限定モデルでは、4ドアのバンと、荷台を持つピックアップを用意したが、4ドアクローズボディのみのラインアップ。しかし、注目なのは商用から乗用モデルとなった点で、毎年車検ではなく、乗用登録と同じ車検インターバルとなる。

商用から乗用に、つまりはバンからワゴンに、さらに言い換えると1ナンバーから3ナンバーに発展した最新版。しかし、必要不可欠な改良も受けつつも、「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」としての設計思想は健在だ。

では、さっそく、継続販売モデルとして復活したランドクルーザー70の魅力を、デザインや実用性、走行性能などといったポイントごとに、見ていこう。

トヨタ ランドクルーザー70の外観・内装デザイン

世界中のユーザーに育てられ・鍛えられることで、「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」として信頼性や耐久性を継承し進化してきた、「ナナマル」こと「トヨタ ランドクルーザー70」。復活したモデルの魅力を、まずは、外観と、内装デザインにスポットを当てて見ていこう。

外観:継承しながら細部が進化した

従来同様、無骨なデザインは、優れた悪路走破性を直感的に想像させるが、実は、いろいろと変わっているので、改めて確認していこう。

まずは、4ドア+リアゲートによるボディの構成は、2014年登場の1年限定モデルと同じ。しかし、まずヘッドランプが、ヘリテージともいえる丸目デザインだ。しかも1灯でロービームとハイビームの切り替えが行えるBi-Beam(バイ-ビーム)LEDを採用する。バンパーに埋込式のフォグランプもLEDだ。

グリル中央には、「TOYOTA」の文字。1年限定モデルでは楕円のトヨタエンブレムだったのに対して、こちらは、ランクルならではの個性がダイレクトに伝わってくるものだ。ボンネットは厚みがまして、タフなイメージが強調されている。左フェンダーにはお約束の「TOYOTA LAND CRUISER」のエンブレム。その後方にあるのは、アドブルー補給口のリッドだ。

リアゲートは、観音開き。左と右のドアの大きさは異なり、左側にアウターノブ、右側にスペアタイヤを装着する。

バンパーに埋め込むかたちでテールランプが設置されているが、これはリアゲートを開けているときもテールランプが見えるようにという、つまり安全面の理由からだ。1年限定の再販モデルもバンパー埋め込みだったが、車体左右には縦状にダミーのランプが残っていた。それが、今回、車体側にはパネルを装着して、ダミーを取りやめている。なお、前後バンパーはメッキタイプから、素地を生かしたブラックタイプのルックスとなっている。

ボディカラーは、ベージュ、スーパーホワイトII、アティチュードブラックマイカの3色。ベージュは、1980年デビューのランクル60系以来、ランドクルーザーのヘリテージを象徴するカラーで、当時の製造方法を継承することで、独特の風合いを再現しているという。

内装:再販モデルと共通のインパネ

インパネは、センター部分をワイドに設けて、右側上部と左側上部それぞれ2つずつ円形の空調吹き出し口を配置した。これは1年限定の再販モデルと共通する部分で、水平構成の力強いデザインと、オフロード走行に配慮した機能的レイアウトだ。シートを含め上質感のある素材を使用し、オーナーの所有する喜びを満たす空間になっている。

メーターは、多様化する用途に対応し、オプティトロンメーターと4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイの組み合わせ。スピードメーター中心の構成で、左にやや小ぶりとしたタコメーター、下には電圧、水温、燃料、油量のサブゲージが並んでいる。

ステアリングは、フィンガーレストを設けるなど、部位ごとの握り方に合わせて形状をデザイン。本革巻きとウッド調が織り成すステアリングは、操作性の良さに加えて、上級感もアピールする。

トヨタ ランドクルーザー70のサイズ・室内スペース

継続モデルとして復活を果たした最新のトヨタ ランドクルーザー70。1グレード展開だが、乗用登録、そして、内外観ディテールの進化など、注目ポイントが目白押しだ。とはいえ、ボディのサイズなど取り回しに関する部分は注目したいポイント。また、快適性や使い勝手を左右する室内スペースと、収納についてもチェックしていこう。

ボディサイズ:全幅1870㎜は現ランクルで最小

ボディサイズは、全長4890㎜×全幅1870㎜×全高1920㎜。1年限定だった再販モデルと比較するとホイールベースは共通の2730mmだが、バンパーなどのリファインによって全長は少しプラスされ80mm の延長となっている。この程度の延長なら、取り回し面ではさほどデメリットにならないはず。しかも、全幅は共通で、全高も同じだ。

最小回転半径は、6.3m。ルームミラーにはバックモニターを内蔵する。

スクエアなボンネット形状のため端が確認しやすく、車両感覚は掴みやすいだろう。全幅や最小回転半径の数値から想像するよりは安心感を持てそうだ。全幅はRAV4のアドベンチャーと5mmしか違わない。それが兄貴分のランクル250となると、全幅は1980mmで実にワイド。これと比較すると、70の1870mmという数値は、取り回し面に加え、駐車場の確保という点でもありがたい数値と言える。

室内スペース:今っぽくて上質感も。それでも無骨さは健在!

現代的な機能も備えるインテリアだが、無骨な雰囲気は、ナナマルのイメージをしっかり味わえる。そのうえで、シートなどは、上質なデザイン。シート表皮は、ファブリックと合成レザーのコンビ。前席はたっぷりしたサイズで、大型のヘッドレストも装備する。ドアトリムは、合成レザーだ。乗車定員は5名。リアシートもリクライニングが可能だ。

機能的なデザインのインパネ、切り立った各ウィンドウなど、これぞランクルといった雰囲気。その一方、メーターに加えて、シフトレバーまわりにも現代モデルらしいデザインが施されている。USB充電端子は、タイプCを2個シフトノブ前方に備える。

収納スペース:観音開きの荷室もムード満点

センターコンソールボックスの前に、トレイ状の小物入れとカップホルダー(1個)を用意。シフトレバー左側にもポケット状の小物入れを持つ。フロントドアにはボトルホルダー付きドアポケット。前席の裏側にシートバックポケットを備えている。

リアゲートは、左と右のドアの大きさは異なり、ちょっとした荷物なら、オープンノブのある左側だけを開けて出し入れできる。リアゲート裏にもノブがあり、荷室からリアゲートを開けることもできる。荷室フロアはカーペット張りで、荷室長はリアシート使用時が835mm。リアシートは6対4の分割でタンブル機能があり、折りたためば1355mmまで荷室長が広がる。

トヨタ ランドクルーザー70の性能・燃費・装備

1年限定で再販された従来モデルと比べて、トヨタ ランドクルーザー70で大きく進化した点のひとつが、エンジンとトランスミッションの変更。そのほか、タフな走りの性能や、ランニングコストに関連する燃費など、気になるポイントをここでチェックしていこう。合わせて、安全性能や、装備・機能についても見ていこう。

走行性能:ディーゼルターボとATの組み合わせ

1年限定で再販された従来モデルでは、V6・4.0Lガソリンユニットを搭載したが、直4・2.8Lディーゼルターボ(1GD-FTV)に。最高出力150kW(204ps)、最大トルク500Nmを発揮し、力強い走破性を実現した。またトランスミッションは5MTだったが、今回、6ATとなったのも注目ポイントだ。スーパーインテリジェント6速オートマ(6スーパーECT)で、Mポジションに入れるとマニュアル感覚のシフトチェンジが可能だ。

強靭さを誇る伝統のラダーフレームや、悪路走破に欠かせない電動デフロックなどを装備。そのうえで、ビークルスタビリティコントロール(VSC)、アクティブトラクションコントロール(A-TRC)、ヒルスタートアシストコントロール(HAC)、ダウンヒルアシストコントロール(DAC)といった駆動力や制動力の制御システムを採用し、操縦安定性を高めている。また、快適な乗り心地をさらに追求するサスペンションの改良も見逃せない。

安全性能:トヨタセーフティセンス採用ながら

「トヨタセーフティセンス(Toyota Safety Sense)」を採用するが、機能は限られる。

■トヨタセーフティセンス 搭載システム一覧
・プリクラッシュセーフティ(ぶつからないをサポート)
・レーンディパーチャーアラート(はみ出さないをサポート)
・オートマチックハイビーム(夜間の見やすさをサポート)
・ロードサインアシスト(標識の見逃し防止をサポート)
・発進遅れ告知機能(先行車・信号出遅れをサポート)

またエアバッグも運転席と助手席のみにとどまる。

燃費性能:WLTCモード燃費10.1km/L

排出ガス中のPM(粒子状物質)を吸着するDPR触媒を用いた「DPR(排出ガス浄化装置)」や、尿素水溶液(アドブルー)を尿素SCR触媒内に噴射することで有害なNOx(窒素酸化物)を窒素と水に還元する「尿素SCRシステム」などによって、排出ガスをクリーン化。また、各部のフリクション低減により、燃費向上にも対応した。

WLTCモード燃費は10.1km/L。ちなみに、V6・4.0Lガソリンユニットの再販モデルでは、JC08モード燃費で6.6km/Lにとどまっていた。

装備・機能:レバー調整のマニュアルエアコン

足元は265/70R16・AT23タイヤに、切削光輝・ブラック(マット塗装)のアルミをセット。電動デフロック(前後)、アルミ製サイドステップ、背面のスペアタイヤカバーを採用する。

ステアリングの右スポークに、情報操作系(4方向スイッチ)のほか、レーンディパーチャーアラートのスイッチを配置。

空調は、前席にマニュアルエアコン。シンプルで使いやすい、レバーとダイヤルを用いての操作だ。リアヒーターを装備し、後席にもヒーターコントロールを設置した。

ナビはオプションで、標準は4スピーカー式のオーディオレスとなっている。

トヨタ ランドクルーザー70おすすめポイント要約

信頼性・耐久性・悪路走破性など、ナナマルらしさはそのままに、パワートレーン、操縦安定性、デザイン、安全性能をアップデートして登場した今回のモデルは、オンロードでの乗り心地の向上までも実現した点に注目。

デザイン面では水平、垂直基調を守り、道具としての機能性を備えたナナマルらしいシルエットを継承したことで、デビュー早々、人気沸騰。しかし、もし可能ならぜひ検討したいモデルだ。ふだんスポーツモデルを愛用していても、この世界観は違ったテーストを味わわせてくれるに違いない。悪路に行かずとも、ファッションとして乗るのだってアリな1台だ。今回、乗用登録モデルとなり、ATを搭載しているから、ユーザー層の幅が格段に広がった印象。タフで質実剛健、無骨な相棒は、新しいライフスタイルを提供してくれそうだ。

しかしながら、ほかのランクル同様、新車での購入にはかなりのハードルがあるのも事実。オーダーストップ状態が長く継続する可能性が高く、またKINTOでもオーダーできない状態が続きそうだ。

となると、中古車を検討したいが、新型はかなりの高額。ここは目先を切り替えて、2014〜2015年の年式でガソリンモデルとなるが、1年限定で復活した再販モデルを検討してみるのもよさそうだ。

トヨタランドクルーザー70 2023年11月発売モデル

AX

価格 480万円
排気量 2800cc
駆動方式 パートタイム4WD
最高出力 204 ps(150 kW)/3000〜3400rpm
最大トルク kg・m(51 Nm)/1600〜2800rpm
乗員 5名
燃費 -

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