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本邦初公開のF 750 GS/F 850 GSも解説 BMWモトラッドの新ミドルスクーター「C400X」って何者? 【大阪モーターサイクルショー】

  • 2018/03/18
  • MotorFan編集部
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第34回大阪モーターサイクルショーのBMWモトラッドブースには、日本では初のお披露目となるミドルサイズのスクーター「C 400 X」が展示されているほか、フルモデルチェンジされた2台デュアルパーパスモデル「F 750 GS」「F 850 GS」も登場した。(PHOTO:箱崎太輔/山下博央 REPORT:山下博央)

大阪モーターサイクルショーBMWブース
本邦初公開の「C 400 X」。大阪モーターサイクルショー直前に入荷したそうだ。

普通自動二輪免許で乗れるBMWスクーターが新たに登場!

足着き性もちゃっかりチェック済み。約160cm男性が跨った場合、爪先立ちの状態に。

昨年のEICMA(ミラノモーターサイクルショー)で登場し、日本への導入も期待されていたC 400 Xが、大阪モーターサイクルショーにてお披露目された。今回発表されているC 400 Xのスペックは、排気量350ccのSOHC4バルブ単気筒エンジンを搭載し、最大出力は25kw(34PS)/7,500rpm、最大トルクは35Nm/6,500rpm。車両重量は走行可能状態で204kg、シート高は空車時で775mm、タンク容量は約12.8ℓとなっている。排気量が同じものがないため、国産メーカーのビッグスクーターとの比較は単純にはできないが、でもこれはスクーターとしてはかなりの高スペック! シート下にはヘルメットを2つ収納できるスペースがあり、さらにABS(アンチロックブレーキシステム)やトラクションコントロールなどが標準で装備されているなど安全装備も充実している。さらに駆動系には無段階変速機のCVTが採用されており、スムーズで滑らかな加速が可能。タウンユースはもちろんのこと、ツーリングやタンデムなども楽しめることだろう。

BMWといえば、かつては大型自動二輪免許を持っている人しか乗れなかったが、最近ではG310RやG310GSなどのミドルクラスが続々とリリースされており、ここに新たにスクーターが加わることで、普通自動二輪免許で乗れるBMWのラインナップが充実する。普通自動二輪免許しか持っていない人でもBMWを所有し、そしてその魅力を体感することができるようになったのだ。

アドベンチャーシリーズは日本人にも扱いやすい2機種がモデルチェンジ!

新型F850GSは電子制御が充実。
電子制御などの装備はF850GSとほぼ共通となる。

アドベンチャーシリーズの中でもコンパクトな車体で、日本人でも扱いやすいサイズで人気だったF700GSとF850GSがフルモデルチェンジし、「F750GS」と「F800GS」として登場した。F750GSとF800GSはともに新エンジンとなる水冷4ストローク並列2気筒を搭載。排気量853ccとなりボア、ストロークとも変更されている。ただ、両車はエンジンの出力特性を変えることで、その乗り味に変化を加えており、F750GSは最高出力57kW(77PS)/7,500rpmで、最大トルクは83Nm/6,000rpmとなるのに対し、F850GSは70kW(95PS)/8,250rpmで最大トルクは92Nm/6,250rpmとなっている。これは、F750GSは扱いやすいマイルドなエンジン特性、F850GSはオフロードでも力強い走りが楽しめる特性となっているのだ。
もちろん、この両車もABS(アンチロックブレーキシステム)やトラクションコントロールを標準で装備。しかし、新しいF750GSとF850GSはそれだけではない。新たにシフトアシストプロが採用され、シフトアップやダウン時のクラッチ操作が不要となるほか、電子制御サスペンションやクルーズコントロール、さらにキーレスとなっているなど電子デバイスの充実ぶりが半端ない。アドベンチャーシリーズでは上級モデルとなるR1200GS並みの装備を備えての登場となっているのだ。

現時点で発売時期や販売価格などの詳細は未定となっている。しかし、これだけの装備を備えたF750GS/F850GSの登場は、待ち遠しい限りだ。