三菱ふそう、初の輸出仕様バスを発売開始 UAE市場向けに100台を生産!
- 2020/09/23
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MotorFan編集部
三菱ふそうトラック・バス株式会社(以下MFTBC)は、インドのオラガダム工場(チェンナイ)で輸出仕様バス「BA」の生産を本格的に開始したことを発表した。
ふそうブランドの初の輸出仕様バス「BA」は、ダイムラー・トラック・アジアの協業の新たな段階を示すものであり、ダイムラーグループ傘下のMFTBC、ダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークルズ社(以下、DICV)、エボバス社(以下、エボバス)の3社が共同で開発に関わっている。この製品の開発は、定員30名以上の大型バスに対するUAE市場の需要に応えるため発足したもので、MFTBCとエボバスは販売戦略、そしてDICVは設計・製造において貢献をし商品化につながった。2019年12月より試験販売を開始し、今年の夏より本格的に発売を始めた。UAE市場向けにすでに100台を製造している。「BA」の生産台数は2023年末までに累計800台を超える見通しだ。
「BA」は、DICVのインド国内向け商用車ブランド「バーラト・ベンツ」の大型バスをベース車両とし、従業員の送迎を運行する法人の需要を満たすモデルとなっている。急速に発展するインフラ建設や製造業を背景に、既存モデルを設計に活用したことにより、お客様のニーズに迅速に応えることが可能になった。「BA」は、欧州排出ガス規制「ユーロ5」に準拠する3.9リットル4気筒エンジン「4D37」を搭載している。また全座席に難燃材料と3点式シートベルトを採用するなど、安全性を確保している。さらにルーフハッチにより緊急時の換気や避難が可能となり、より安全な通勤・通学を実現する。夏の酷暑に対応し、大容量のエアコンを標準搭載する。
UAEはMFTBCにとって中東・北アフリカ地域における最大市場であり、従来からふそうブランドの強力な足場となっている。本車両に加え、現在MFTBC川崎工場から小型トラック「キャンター」や中型トラック「ファイター」、三菱ふそうバス製造株式会社の富山工場から小型バス「ローザ」を、そしてDICVのオラガダム工場から中型トラック「FA」や「FI」、さらには大型トラック「FJ」や「FZ」を輸出している。2019年のふそうの同市場でのシェアは53%を超えている。現地販売は1983年以来、ふそうブランド車両の総合販売代理店であるAl Habtoor Motors (本社:アラブ首長国連邦、代表取締役社長:Sultan Al Habtoor)が統括している。
車両仕様
モデル:BA
車両総重量:9.6トン
エンジン(出力):4D37(125kW/170hp@2500 rpm)
トランスミッション:MO36(前進6段、後進1段)
定員:37名(乗客36名+運転手)
全長・全幅・全高:約9,080mm x 2,350mm x 3,137mm
サスペンション:リーフ式サスペンション(フロントおよびリアにショックアブソーバー搭載)
ブレーキ:空気圧式ドラムブレーキ(アンチロックブレーキシステム搭載)
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