9月9〜11日にオンラインで開催 エンジニアリングシミュレーションを最先端事例から学ぶ——Ansys INNOVATION CONFERENCE 2020 PR
- 2020/08/24
- Motor Fan illustrated編集部
アンシス・ジャパンが昨年に引き続き、シミュレーション環境のビジョンやアイディアを最新事例とともに紹介するカンファレンスをオンラインで開催する。
TEXT:川島礼二郎(KAWASHIMA Reijiro)
自動車業界を知る人なら、今やモノづくりはシミュレーション抜きには語れない時代となっていることを体感しているはずだ。将来的には、設計から開発、それに製造、さらに整備の現場にまでも、デジタル・トランスフォーメーション=シミュレーション活用の波が押し寄せるに違いない。シミュレーションは設計ツールでも開発ソフトでもない。企画・設計から製造から保守管理までをシミュレーションで一気通貫に管理する……そんな時代が、もう目前に迫って来ている。
そんななか、来る9月9日(水)~11日(金)の三日間に渡って、CAEソフトウェアのリーディングカンパニーであるアンシスが『Ansys INNOVATION CONFERENCE 2020』をオンラインで開催する。ご存知の通りアンシスは、自動車開発において、外装・内装・人間工学・シャシー・サスペンション・パワートレイン・電気系統・センサーといった、あらゆる重要領域に関与する、幅広い商品・サービスを展開している。
アンシス製品を適用したことで成功した事例は数多あるが、例えば、電動化への適用事例を紹介してみよう。
ポルシェは、フォーミュラEの車両開発においてアンシスのシステムレベルシミュレーションを用いた。市街地におけるレース展開は、車両にとって大きなストレスを強いる。今シーズンのレースカー:Porsche 99X Electricは800Vのシステム電圧を採用、レース全域でパフォーマンスおよびエネルギー効率を最大限に発揮するためには、緻密かつ大胆な制御が必要だ。その実現に、アンシスのシミュレーションソフトウェアが大いに寄与している。
ポルシェ・モータースポーツ社の副社長であるフリッツ・エンツィンガー氏は「AnsysのシステムレベルのシミュレーションはポルシェE-パフォーマンスのパワートレインのモータ、ギアボックス、パワーエレクトロニクスおよび制御ソフトウェアの最適化に大変役立っており、Porsche 99X Electricが可能な限りのエネルギーをセーブしながら長距離をこれまでにないスピードで走行することを可能にしています。これまでに例のないエネルギー管理を行うことで、このパワートレインはレース中のドライバーに数多くの戦術上の選択肢を与え、車の限界に挑むことを可能とし、競争力を高める決定的な要因となっています」とコメントしている。
『Ansys INNOVATION CONFERENCE 2020』に戻ろう。9日が『Automotive Day』であるから、そこは関係者にとって必見の一日となるだろう。同日に予定されているスペシャルライブセッション「シミュレーションが加速する世界の自動車設計・開発の進化とは?」では、業界アナリストの中西孝樹氏をゲストに迎え、今後のさらなるCASEの展開とアフターコロナの世界の自動車産業の展望を踏まえ、将来の自動車産業におけるデジタル化とその自動車開発・設計へのインパクト、シミュレーション技術の貢献について議論するそうだ。
・グローバル自動車業界の技術革新と将来動向
・自動車開発のDXを加速するAnsysのソリューション
・トークセッション (モデレータ:川端由美様/モータージャーナリスト)
新型コロナウイルスの影響により今年はオンライン開催となるが、連日猛暑が続く昨今、むしろ出歩きたくないから好都合、という方も少なくないだろう。ご興味を持たれた方は参加してほしい。
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