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東京オートサロン2018
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ガソリンエンジンを支える黒子的存在、スパークプラグのすべてがわかるミニミュージアム的展示に注目 意外に知られていないスパークプラグにまつわる知識が楽しく学べるNGKブース【東京オートサロン2018】

  • 2018/01/13
  • Motor Fan illustrated編集部
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<1>正面を飾っていたSUPER GT仕様のレーシングカー(フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R※2016年参戦車両)。そのエンジンに使われているスパークプラグはもちろんNGK製。市販車よりも耐熱性を高めたレーシングプラグだ。
<2>高耐熱、高耐久が特徴となっているイリジウムプラグのラインアップ群。ずらっと並ぶ122本は、その姿に大きな違いはないものの、すべて仕様が異なっており、現在ラインアップされているエンジンのほとんどに対応。

SUPER GT仕様のレーシングカー(フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R※2016年参戦車両)を中心に、レース用途のスパークプラグと市販車向けのそれに用いられる技術のつながりをアピールしていたNGK。

耐久性の著しく向上に伴い、カバーやコイルなどの奥に置かれるようになったこともあり、今やスパークプラグはかつてほど身近とは言い難い存在であり、知っているようで意外に理解されていない部品といえる。そして、頻繁に交換が必要とされていた従来の姿から、大きく変化を遂げる要因となった耐久性の向上、高着火性という基本性能向上実現の陰にあるのが、イリジウムやルテニウムなどといった耐熱合金の電極への採用だ。

耐熱性の向上により電極の極細化、それに伴い電位をかけた際の電界強度が高められたことで、どんな状況化でも火花が飛びやすくなったことは、現在のスパークプラグを代表する特徴のひとつ。ブースでは、普段は見ることのできない、この高着火性という要素を、自分の目で確認することができるという工夫が凝らされた展示に加え、現行のスパークプラグを実際に手にとって触れることができるという体験的要素も豊富に用意。

ほかにもさまざまなレーシングプラグの実物を一堂にディスプレイすることで、その違いが比較できるという展示や、プラグの扱いにまつわるノウハウも紹介されるなど、スパークプラグへの理解を促す内容は興味深いものばかりであった。

<3>レース仕様のエンジンに用いられるレーシングプラグ。かつての2ストロークエンジンに対応するものから、最新世代のレーシングエンジン用まで、数多くのバリエーションを展示。そのどれもが、市販車のそれと同様に高耐熱合金を電極に採用するイリジウム仕様となっている。
<4>中央に見えるガイシ部分が極端に短いものが2ストロークエンジン用のレーシングプラグ。レースに用いられるガソリンにオクタン価の規制が入った頃のもので、頻発するデトネーションに対応するためのセンサーを取り付ける都合からワッシャーが省略されている。
<5>通常型のプラグとイリジウムプラグの火花の強さを比較するデモ展示。下のボタンを押すと目の前で双方のプラグに火花が飛び、その様子をCCDカメラで捉えた様子が上に並ぶふたつのディスプレイに表示される。格段に明るい火花の飛ぶ右側がイリジウムプラグだ。