そのシャープな吹け上がりに惚れた! 最高出力20%増の劇的進化を体感!【新型ニンジャ250試乗レポート】
- 2018/03/02
-
MotorFan編集部
2月1日に発売が開始された新型ニンジャ250。旧モデルから最高出力は6psアップしたエンジン性能は伊達ではなく、さらに足周りの高性能ぶりやシート&ステップ位置による疲れ知らずの乗車ポジションなどバランスに富んだ期待のニューマシンである。(REPORT:近田茂 PHOTO:山田俊輔)
このエンジンとても小気味良い! 昨年の東京モーターショーでお披露目された新型Ninja250に試乗した。市場デビューは2月1日。試乗車はご覧の通りライムグリーンとエボニー(ツートーン)カラーのKRT Edition 64万440 円。やはりカワサキ車はこのカラーが良く似合う。ちなみに赤黒のツートーンカラーもあり、シンプルなキャンディプラズマブルーは62万9640円。本体価格でちょうど1 万円の差が設けられていた。
ライバルはとなるのは、ホンダCBR250RR(80万6760円)とヤマハYZF-R25(61万200 円)。水冷DOHC4バルブ2 気筒エンジンを搭載していると言う意味でもNinjaは三つ巴の戦いの中に参入し、YZFに近い価格設定で勝負を掛けているところがポイントである。Ninja250と言えばこのカテゴリーで長らくベストセラーに輝いていた人気ブランドだけに、強豪各車が登場してきた中での人気No.1奪還に意欲的な姿勢が伺えるわけだ。
さて今回は市街地でのショート試乗だったがNinja250のエキサイティングな乗り味が何とも懐かしく、かつとても生き生きとした気分になれた。その楽しさはバイクに乗る上で侮れない価値があることを再認識させられた。
ボア・ストロークこそいずれの車両もショートストロークタイプ(Ninja250:ボア62.0mm×ストローク41.2mm)だが、今回は新開発された高圧縮比エンジンを搭載。吸排気系やインジェクターが刷新された他、冷却性能や軽量化、メカニズム部分の低フリクション化が徹底されている。削り出しバランサーシャフトの採用で震動対策も万全だ。エキゾーストパイプも太くなり、31psだった最高出力は37ps/1万2500rpm、最大トルクは2.3kgm /1万rpmを発揮する。
ポイントはこのクラスのスーパースポーツバイクとして、十分と思えるパフォーマンスを備えている事。そして大切なのは、そのパフォーマンスを一般公道という身近な場面でも存分に発揮させて楽しむ事ができる点にある。持てるパワーは無理なくフルに楽しめる。その程良さが痛快な乗り味とバイク本来の扱う楽しさをエンジョイさせてくれた。
軽快に吹け上がるエンジンは、フルスロットルを与えるとタコメーターの針が1万3500rpmからのレッドゾーンへとストレス無く飛び込んで行く。発進はクラッチのみの操作でもエンストしない粘り強いトルクが発揮されており扱いやすい。2000rpmを超えればじわじわとトルクを増しシャープに吹き上がる。特に5000~9000rpmあたりで発揮されるエンジン回転の小気味良いフィーリングは実に爽快。
右手の操作には俊敏かつ的確なレスポンスを発揮する。シフトダウンでエンジン回転を合わせる操作も気持ちよく決められた。クイックかつ思い通りに向きを変えていける軽快な操縦性も魅力的だし、強力な効きを発揮できる確かな制動能力も高い。そして何より気に入ったのがピタリと決まるライディングポジション。シートとステップの位置関係が良く、上体を支えやすいおかげで、リラックスしたツーリングや街乗りも楽で、疲労度は少なく感じられた。
125ccクラスでバイクへ入門したビギナーライダーはぜひともこうしたクォーター(250cc)クラスで、もうワンステップを踏んでバイクに慣れ親しんでみてほしい。もちろんベテランライダーの気分を高揚させるスポーツギアとしても良いチョイスとなる。
■ニンジャ250(KRT Edition)主要諸元■
全長×全幅×全高:1,990mm×710mm×1,125mm
軸間距離:1,370mm
最低地上高:145mm
シート高:795mm
キャスター/トレール:24.3°/ 90mm
エンジン種類/弁方式:水冷4ストローク並列2気筒/DOHC4バルブ
総排気量:248cc
内径×行程/圧縮比:62.0mm×41.2mm/11.6:1
最高出力:27kW(37PS)/12,500rpm
最大トルク:23N・m(2.3kgm)/10,000rpm
始動方式:セルフスターター
点火方式:バッテリ&コイル(トランジスタ点火)
潤滑方式:ウェットサンプ
エンジンオイル容量:2.0L
燃料供給方式:フューエルインジェクション
トランスミッション形式:常噛6段リターン
クラッチ形式:湿式多板
一次減速比/二次減速比:3.068(89/29)/2.857(40/14)
フレーム形式:トレリス
懸架方式:
(前)テレスコピック(インナーチューブ径φ41)
(後)スイングアーム
タイヤサイズ:
(前)110/70-17M/C 54H
(後)140/70-17M/C 66H
ホイールサイズ :
(前)17M/C×MT3.00
(後)17M/C×MT4.00
ブレーキ形式:
(前)シングルディスク 310mm(外径)
(後)シングルディスク 220mm(外径)
ステアリングアングル(左/右):35°/ 35°
車両重量:166kg
燃料タンク容量:14L
乗車定員:2名
最小回転半径:2.5m
本体価格:629,640円(キャンディプラズマブルー)
640,440円(パッションレッド×メタリックフラットスパークブラック)
KRT Edition(640,440円・ライムグリーン×エボニー)
|
|
自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanwebおすすめのバックナンバー
自動車業界 特選求人情報|Motor-FanTechキャリア
ヤマハ発動機株式会社
先行開発<モータサイクル向け電気電子システム>
年収
500万円〜900万円
勤務地 静岡県磐田市本社エリアに配属予定です。
この求人を詳しく見る
ヤマハモーターエンジニアリング株式会社
機械設計と解析モデルの作成 <先行試作モビリティ>
年収
400万円〜850万円
勤務地 静岡県磐田市西貝塚3622-8本社への配属...
この求人を詳しく見る
ヤマハ発動機株式会社 先行開発<モータサイクル向け電気電子システム>
年収 | 500万円〜900万円 |
---|---|
勤務地 | 静岡県磐田市本社エリアに配属予定です。 |
ヤマハモーターエンジニアリング株式会社 機械設計と解析モデルの作成 <先行試作モビリティ>
年収 | 400万円〜850万円 |
---|---|
勤務地 | 静岡県磐田市西貝塚3622-8本社への配属... |
バイク|令和元年(2019年)のトピックおさらい!
原付免許で乗れるのか……? ハーレーダビッドソンの電動バイク...
- 2019/01/27
- ニューモデル
CBR250RRの贅沢な乗り味はライバル250ccスポーツを圧倒する【...
- 2019/01/23
- ニューモデル
【上下で5800円】“あのワークマン”が本気でバイク用レインウ...
- 2019/03/08
- ニュース・トピック
【トルク3割増】PCXハイブリッドの150cc版に試乗! スタート...
- 2019/08/14
- ニューモデル
出川哲朗「充電させてもらえませんか?」の電動バイクを真面...
- 2019/02/16
- ニューモデル
加速は? 距離は? 電動バイクって実際どうなの? ホンダ PCX...
- 2019/10/11
- ニューモデル
解決します! 交通ルールの素朴なギモン
あおり運転は百害あって一利なし! でも、もしかしたら被害者...
- 2019/09/28
- トピック
【上半身ハダカでバイク運転は許される?】法律上の露出度の...
- 2019/08/12
- ニュース・トピック
【半キャップでのヘルメットで大型バイクは乗ってよい?】現...
- 2019/08/11
- ニュース・トピック
これで完璧!クルマの乗車定員と子供の数え方。【シートベル...
- 2019/08/10
- トピック
自転車用や工事用ヘルメットでバイクを運転!はナニ違反?【...
- 2019/07/18
- ニュース・トピック
50ccで義務の二段階右折。義務のない125ccの原付二種でやった...
- 2019/05/08
- ニュース・トピック
3分でわかる! クルマとバイクのテクノロジー超簡単解説
3分でわかる! スーパーカブのエンジンが壊れない理由……のひ...
- 2019/10/01
- トピック
3分でわかる! マツダのSKYACTIV-X(スカイアクティブ-X)っ...
- 2019/11/18
- トピック
スーパーカブとクロスカブの運転が楽しいのは自動遠心クラッ...
- 2019/08/20
- トピック
ホンダCB1100の並列4気筒にはなぜV8のようなドロドロ感がある...
- 2019/07/09
- コラム・連載記事
ホンダ・シビック タイプRの謎、4気筒なのになぜマフラーが3本?
- 2019/06/20
- ニュース
3分でわかる!アシスト&スリッパークラッチって何? 250ccか...
- 2020/01/25
- トピック