• モーターファンテック
  • モーターファンバイクス[Bikes]
モーターサイクルショー2018[大阪/東京]
  1. TOP
  2. モーターサイクルショー2018[大阪/東京]
  3. モーターサイクル
  4. ドイツから来た! 自転車サイズの電動バイクELMOTOがカッコいい 【大阪モーターサイクルショー】

ドイツから来た! 自転車サイズの電動バイクELMOTOがカッコいい 【大阪モーターサイクルショー】

  • 2018/03/22
  • MotorFan編集部
このエントリーをはてなブックマークに追加
ELMOTOの電動バイク。クロスバイクのような「HR-4」は最新モデルとなる。

クルマの電動化が話題となる昨今、バイクも電動化の波が押し寄せつつある。特に環境問題に敏感な欧州では、電動バイクが注目されるようになってきており、大手メーカーも電動バイクの市販化に動いている。そんな中、ドイツの「ELMOTO(エルモト)」社の電動バイクが日本初上陸を果たし、大阪モーターサイクルショーの会場で展示された。(PHOTO&REPORT:山下博央)

HR-4は59kgと軽量なボディ。駆動は後輪のハブに備わったモーターで行う。
HR-4はバッテリーを脱着式としている
大阪モーターサイクルショーでの展示風景。

ELMOTOはドイツのシュツットガルトにある産業機械などを製造する会社が製造する電動バイクで、2012年に開発されて以降、欧州で1万台を発売している。ELMOTOの特長となるのはスリムな車体であり、バイクというよりは電動アシスト自転車に近いスタイルといえるだろう。もちろん、電動バイクなのでペダル操作は不要。操作は右手のスロットルでスピード調整を行い、左右のハンドブレーキで前後ブレーキを調整するスクーターと同じ操作方法となる。今回展示されているのは「HR-2 evo」と「HR-4」の2台。2台の主なスペックを簡単に紹介していこう。

●HR-2 evo 主要諸元
全長:1220mm
ホイールベース:268mm
シート高:890mm
車両重量:-
ホイール:24インチアルミリムホイール

モーター:ギアレス・ブラシレスホイールハブモーター
定格電圧:48V
定格出力:0.9kw
最大出力:2.0kw

バッテリー:メンテナンスフリーLi-イオンバッテリー
充電電圧:AC100V
充電時間:4時間(80%充電)/6時間(満充電)

最高速:47km/h以上
走行距離:65km(満充電)
乗車定員:1名または2名
車両区分:第二種原動機付自転車
運転免許証区分:第一種小型自動二輪運転免許

●HR-4 主要諸元
全長:-
ホイールベース:-
シート高:-
車両重量:59kg
ホイール:24インチアルミリムホイール

モーター:ギアレス・ブラシレスホイールハブモーター
定格電圧:51V
定格出力:0.59kw
最大出力:2.0kw

バッテリー:脱着式メンテナンスフリーLi-イオンバッテリー
充電電圧:AC100V
充電時間:4時間(80%充電)/6時間(満充電)

最高速:45km/h以上
走行距離:60km(満充電)
乗車定員:1名
車両区分:第一種原動機付自転車
運転免許証区分:第一種小型自動二輪運転免許または原動機付自転車運転免許

車格は一部諸元が不明なため、あくまで参考程度となるが、HR-2 evoが自転車のシティーサイクルサイズ、HR-4がクロスバイクサイズといったところ。2台の違いは車格と、バッテリーが脱着式は否かの違いもあり、HR-4はHR-2 evoに対しても軽量な車体にもなっている。充電時間は家庭用電源で行うことができ、満充電まで6時間ほどで、これで60kmほどの走行が可能となる。日常的な移動の手段としては十分な性能といえるだろう。通勤や通学などで使えば経済的だし、何より街中の視線を集めるポップなスタイルは注目の的となるだろう。

なお、HR-4は車両区分は第二種原動機自転車扱いとなり、通常なら小型自動二輪免許が必要となるが、車両側で出力を下げることで原動機付自転車として登録することも可能で、原動機付自転車で登録できれば、原付免許でも乗れるようになるのだ。
(但し、車両区分、運転可能な免許区分などは国や地域、または関係各法の変更などによって異なることがある)
まだ日本に入ってきたばかりのため、目にする機会はなかなかないかもしれない。しかし、今後電動バイクがそのシェアを伸ばしていくことは確実であり、おしゃれなスタイルのELMOTOに注目していきたい。

ポップなカラーリングがおしゃれなHR-2 evoは前後24インチのシティーサイクルサイズ。
メーターはデジタル表示で速度、走行距離、バッテリーの残量を表示する。
灯火類にはLEDが用いられており、耐久性も高い。