Motor-Fan[モーターファン]|自動車最新ニュース・速報、試乗記など、クルマとカーライフを楽しむサイト

  • Motor-Fan[モーターファン]
  • モーターファンテック
  1. TOP
  2. バイク
  3. ニューモデル

新型MT-125がヤマハから発表|可変バルブ機構(VVA)搭載の15馬力。日本市場にも相性はよさそう!

  • 2019/10/19
  • MotorFan編集部 北 秀昭
このエントリーをはてなブックマークに追加
125ccとは思えない、堂々たる風格のヤマハ MT-125。日本での発売が待たれるが……。

ヤマハのハイパーネイキッドモデル「MTシリーズ」。国内では「MT-10(997cc)」「MT-09(845cc)」「MT-07(688cc)」「MT-03(320cc)」「MT-25(249cc)」が発売されているが……。ヨーロッパで“MTシリーズの入門用”として発売されている注目の「MT-125(124.7cc)」がモデルチェンジ。新型は『VVA(可変バルブ機構)』『倒立フロントフォークやラジアルマウント式キャリパー』『3眼フロントマスク』などを採用。ここではヨーロッパで発表された情報を元に、日本仕様(国内仕様)の発売も期待される新型のヤマハ MT-125をクローズアップしてみた。
REPORT●北秀昭(KITA Hideaki)

超アグレッシブな外観にアレンジ!125ccとは思えないスパルタンな「ヤマハ MT-125」の走りとフォルムに注目

超早分かり!新型「ヤマハ MT-125」はココに注目

・最先端の高性能&低燃費を実現した「可変バルブ機構(VVA)」採用の125cc・15馬力エンジン
・低フリクション&超スムーズな、「アシスト&スリッパークラッチ(A&S)」を装備
・デュアルスラントアイポジションライトと LEDヘッドライトで構成された個性的なフロントマスク
・超個性的かつ攻撃的な、他にはないボディデザイン
・ハイスペックなΦ41mm倒立型フロントフォーク等の贅沢な足周り
・新設計のデルタボックスフレームとアルミニウムスイングアーム
・迫力あるワイドな140mmリヤタイヤ(前モデルは130mm)
・強力で安定的な制動力を誇るラジアルマウント型のフロントブレーキキャリパー
・大径Φ292mmフロントディスクブレーキローター
・洗練されたLCDのメーター類

まずは予習から。現行の「ヤマハ MT-125(2019年モデル)」をチェック。このフォルムが、どう進化したかというと……

写真はMT-125の現行モデル(2019年モデル)。

スペック表で見る、「現行MT-125」と、「新型 MT-125」の違いとは?

●ヤマハ MT-125 の主要諸元(2020年モデル)【※カッコ内は2019年モデル】
・エンジン:水冷4ストローク単気筒 SOHC4バルブ
・排気量:124.7cc
・最高出力:15ps/9000rpm
・最大トルク:1.16kg-m/8000rpm【※1.2.4kg-m/8000rpm】
・ボア×ストローク:52mm×58.6mm
・圧縮比:11.2
・変速機:リターン式6段
・エンジン始動方式:セルフスターター式
・燃料供給方式:フューエルインジェクション
・燃料タンク容量:10L【※11.5L】
・全長:1960mm【※1955mm】
・全幅:800mm【※740mm】
・全高:1065mm【※1040mm】
・軸距:1325mm【※1355mm】
・シート高:810mm
・車重:140kg【※138kg】
・キャスター/トレール:26°/95mm【※25°/89mm】
・フロントブレーキ:Φ292mmディスクローター+4ポットキャリパー(ラジアルマウント型)
・リヤブレーキ:Φ220mmディスクローター+2ポットキャリパー
・タイヤサイズ:F100/80-17 R140/70-17【※R130/70-17】
※上記の諸元や仕様等はすべてヨーロッパ仕様

ついに公開!125ccクラスとは思えない、攻撃的で大胆なフォルムにチェンジ!これが新型のヤマハ MT-125だ!

ヤマハ MT-125は超刺激的で超攻撃的!ヤマハ MT-125でダークサイドを走ろうぜ!

 ヤマハは2013年、革新的なネイキッドモデル「MT-09」を発売。以来、MTシリーズは、アトランダムに富んだ、様々な排気量のモデルをリリース。ヨーロッパ、アジア、日本などなど、多くの国々のライダーを虜にしてきた。

 ヨーロッパでのヤマハMTシリーズは、「ダークサイド・オブ・ジャパン(日本の暗黒部)」と銘打った、乗りやすくて高性能で万人受けする日本車=優等生というイメージを打ち破った、“少々クセのある”モデルとして人気を獲得しているのが特徴だ。
 ヨーロッパでのヤマハMTシリーズは幅広く、125ccから1000ccの各モデルをスタンバイ。発売以来、ヨーロッパだけでも25万台をリリースする、人気シリーズに成長した。

 中でも最小排気量のMT-125は、125ccクラスならではの扱いやすい車体。また、パワフルながらストリートでの扱いやすさを重視したエンジン特性など、ヨーロッパでは、バイクビギナーや若いライダーを中心に高い人気を誇っている。

YZF-R125に採用の「VVA(可変バルブ機構)」を備えたパワフルな125ccエンジン

 新型のMT-125には、最新のテクノロジーを凝縮させた、新しいエンジンを搭載。NEWエンジンの最大のポイントは、YZF-R125にも採用されている、ハイレベルのトップエンドパフォーマンス発揮する、可変バルブシステム「VVA(Variable Valve Action=バリアブル・バルブ・アクション)」を備えているところ。

「VVA(Variable Valve Action=バリアブル・バルブ・アクション)」とは、ローカムとハイカムの2つの吸気カムを組み込んだ独自のシステム。ローカムは最大7,400rpmの回転数でカムが切り替わり、街乗りで多用する低回転域から中回転域においては図太いトルクを発揮する。7,400rpm以上の高回転域では、ローカムからハイカムに切り替わり、パワフルでスポーティな加速力を発揮するのが特徴だ。

 クラッチは「A&S=アシスト&スリッパークラッチ」を新たに採用。シフトアップ時やシフトダウン時のフリクションや衝撃を抑えたA&Sは、軽くてフィーリングの良いレバー操作を実現し、頻繁なギヤ操作が必要となる渋滞時等での疲れを軽減。信号でのストップ&ゴーも、スムーズに行えるのがポイントだ。

 迅速かつスムーズなシフトアップ&シフトダウンが行えるA&Sは、路面が濡れた滑りやすい状況でのギヤ操作においても、リヤタイヤがロックしにくく、スムーズかつ安全に走行できるのが嬉しいところだ。

精悍な3眼フロントマスクを採用した、攻撃的なヤマハ MT-125のNEWデザイン

 MTシリーズは、超個性的なダイナミックなスタイルと、ネイキッドモデルならではのボディワークが特徴。 特に新型のMT-125は、新設計のボディワークによって、より軽く、しかもより攻撃的になって進化した。

 新型MT-125の主要パーツ群は、可能な限りエンジンの近くに配置され、ロードレースの最高峰・MotoGPマシンも実践する“マスの集中化”に貢献。やや小ぶりになった容量10リットルの燃料タンク(前モデルは容量11.5リットル)と、短いテール周りの組み合わせにより、軽快でコンパクトなシルエットに仕上がっている。

 個性的なフロントマスクは、「デュアルスラントアイポジションライト」と「LEDヘッドライト」を組み合わせ、存在感溢れる個性的なフォルムを演出。

 ライディングポジションは、人間工学に基づいた、街乗りからツーリングまで幅広くこなせる自然なもの。小型のガソリンタンクとの一体感も絶妙な、一体型シートによって、コーナリング時等の体重移動も無理なくこなせる。

 メーター類にはLCDディスプレイを採用し、視認性と高級感をアップ。スピードメーター、バータイプのタコメーター、2つのトリップメーター、燃料リザーブのトリップメーター、時計を備え、平均燃費や平均速度も表示可能だ。

 MT-125は軽量な小排気量モデルながら、迫力あるリヤビューに導いた140mm幅のワイドタイヤを装備。130mmだった前モデルよりも10mmサイズアップされており、見た目だけでなく、コーナリング時や加速地、ブレーキング時などにも、安定した走りに寄与している。

新型ヤマハ MT-125は「アウター径Φ41mm倒立フロントフォーク」「デルタボックスフレーム」等々、充実の新装備

 MT-125には、ハイスペックな車体や足周りが随所に与えられている。フレームは新設計の「デルタボックスフレーム」を導入。垂直剛性、ねじれ剛性、水平剛性を理想的なバランスに保つことで、優れたハンドリング性能を実現。また、新設計のアルミスイングアームに対応する、より広いピボットポイントを備えている点も見逃せないところ。

 フロントフォークは、レース用モデルや大排気量スポーツモデルの定番でもある、倒立型(アウター径は大径のΦ41mm/ストロークは大容量の130mm)を採用。新設計のスイングアームは、軽量&高い剛性力を誇るアルミ製。内面に特殊な補強リブを組み込み、走行時の剛性を微調整済みだ。

 この軽量&高剛性のスイングアームは、幅広の140mmリヤタイヤのポテンシャルを、フルに発揮できるように構築。また、新しいエンジンのパワーを、確実に路面へと伝達するよう味付けされている。

 リヤサスペンションは、確実な路面保持と正確なハンドリングを獲得する、モノショックタイプを装備。ホイールベースは、前モデルより30mm小さい1,325mmに設定し、タイトなカーブでのコーナリング性能や、街中での取り回し性を向上。

 フロントのディスクブレーキは、レース用モデルや大排気量スポーツモデルにも多用される、キャリパーのたわみを減少する「ラジアルマウントキャリパー」を採用。ディスクローターは、125ccクラスとしては大径サイズのΦ292mmとし、低速域での正確な制御と高速域での優れた制動力に貢献している。

 日本では維持費の安い“原付2種”に属するMT-125だが、019年現在、ヤマハ YZF-R125同様の国内仕様は未発売となっている。

新型ヤマハ MT-125のカラーは、全3色をスタンバイ

アイスフロー(Ice Fluo)
ミッドナイトブラック(Midnight Black)
アイコンブルー(Icon Blue)

おすすめのバックナンバー

バイク|令和元年(2019年)のトピックおさらい!

バイク|令和元年(2019年)のトピックおさらい! 一覧へ

解決します! 交通ルールの素朴なギモン

解決します! 交通ルールの素朴なギモン 一覧へ

3分でわかる! クルマとバイクのテクノロジー超簡単解説

3分でわかる! クルマとバイクのテクノロジー超簡単解説 一覧へ