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MVアグスタ、モトグッツィ、ラベルダの代表作をじっくり観察|1970~1980年代のイタリアンクラシックが集う、ラウンドミーティング③

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1971~1976 ラベルダ 750SFC

1970年代初頭の耐久で圧倒的な強さを発揮

欧州では根強い人気を維持しているものの、日本での人気は同時代のライバル勢に及ばないラベルダ750SFC。その背景には、OHC2バルブ並列2気筒エンジンが、ホンダCB72/77とよく似ている……という事情があるようだが、1970年代初頭の耐久レースで、750SFCはライバル勢を圧倒する、華々しい戦績を残しているのだ。

同時代の英車を意識したのか、1968年に発売されたラベルダの並列2気筒車は、当初は排気量が650ccで、最高出力は50hpだった。とはいえ、各部を見直した1969年型750Sは、イッキに+10psとなる60hpをマーク。その発展型となる1970年型750SF:61hpを経て、1971年に登場した市販レーサーの750SFC:SUPER FRENI COMPETIZIONEは、数々の専用設計部品を導入することで、75ps/7500rpmものパワーを獲得していた。

その実力を実証するべく、1971年のラベルダはワークス態勢で耐久に参戦。ボルドール24時間では、トラインフ・トライデントに敗れて2位に終わったものの、イモラ1000km、ザルツブルグ/オス/バルセロナ24時間、モデナ/バレルンガ500kmと、計6つのビッグレースを制覇。しかもイモラとザルツブルグ、モデナは1-2フィニッシュ、バルセロナでは表彰台を独占するという強さで、当時のライバル勢はまったく歯が立たなかったのである。

ディティール解説

本来の計器はスミス製回転計のみだが、撮影車は後年式の日本電装のメーターを用いて、北米仕様のプロトタイプを再現。グラスファイバーの外装やセパハン&バックステップはドゥカティ750SSに通じる装備。
650cc時代は180度だったクランク位相角は、750では360度に変更。クランクケース前部に発電用のダイナモ、シリンダー後部にセルモーターを配置する構成は、ラベルダの並列2気筒全車に共通。
初期モデルのキャブレターはイギリスのアマルだったものの、後にデロルトに変更された。750S/SFやGTがVHBだったのに対して、SFCはPHFφ36mmを選択。
ブレーキは前後ともφ280mmディスク+ブレンボ2ピストン(キャリパーに雌ネジが切られたラベルダ専用品)。前後18インチはスポークが標準だが、オプションとしてキャストホイールも設定された。

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