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似て非なる7台の違いが一目瞭然! 125ccスクーターの主要どころの仕様とスペックを徹底比較!

  • 2018/12/31
  • モト・チャンプ編集部
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前回紹介した主要125ccスクーターによる走行性能の一斉検証に続き、ここではディテール部分やスペックを比較。一括りに125ccスクーターとは言ってもボディサイズやタイヤ径、シートのサイズなど様々。ここでは細かい部分を隅々まで計測して比較することで、それぞれの車両の魅力を探り出してみよう。

PHOTO●渡辺昌彦(WATABABE Masahiko)/星野耕作(HOSHINO Kosaku)

HONDA PCX HYBRID……43万2000円

全長:1925mm/全幅:745mm/全高:1105mm/シート高:764mm
14インチタイヤを採用するいわゆるハイホイール・スクーター。125ccとしては車格が大きめで全長も長い。
キーONで文字が浮き出るデジタル表示。センターにスピード、左下にバッテリー残量、右下に燃料計となる。
シート長は最も長く、タンデムでも窮屈に感じることはない。ステップも長めでゆったりと座ることができる。
14インチホイールは安定感が高く、ハンドリングもマイルド。ブレーキのサイズはφ230だ。
リヤサスは2本。長さは325mm(実測)、3段階のバネレートを持つスプリングを採用。
フロントインナーカウルにある左側のボックスには、スマホの充電に便利なアクセサリーソケットが用意されている。

車両重量(kg):135
エンジン:水冷4ストロークSOHC2バルブ+モーター
最高出力(ps/rpm):12/8500・1.9/3000(モーター)
最大トルク(kgm/rpm):1.2/5000・0.44/3000(モーター)
燃料タンク(ℓ):8
燃費(国交省届出値):55.0
ブレーキ(前・後):ディスク・ドラム
タイヤ(前・後):100/80-14・120/70-14

HONDA PCX……34万2360円

全長:1925mm/全幅:745mm/全高:1105mm/シート高:764mm
基本的なディメンションはPCX HYBRIDと同じ。車重は5kg軽い分、取り回しの際にわずかだが差を感じる。
速度、燃料計のほか、平均燃費計や時計も備える。液晶パネルの左右にはウインカーや警告灯を備える。
シートは長さ、幅共に余裕があり、様々なポジションで座れる。前方が細身になっているので足つきも悪くない。
ホイール、ブレーキはハイブリッドと同じ。14インチの大径ホイールは低燃費にも寄与する。
リヤ周りもハイブリッドと同じ。325mmのリヤサスはストロークが大きく乗り心地がマイルド。
持っているだけでイグニッションのON/OFFやハンドルロックが可能なスマートキーを採用している。

車両重量(kg):130
エンジン:水冷4ストロークSOHC2バルブ
最高出力(ps/rpm):12/8500
最大トルク(kgm/rpm):1.2/5000
燃料タンク(ℓ):8
燃費(国交省届出値):54.6
ブレーキ(前・後):ディスク・ドラム
タイヤ(前・後):100/80-14・120/70-14

YAMAHA NMAX ABS……

全長:1955mm/全幅:740mm/全高:1115mm/シート高:765mm
ボリュームのあるデザインでかなり大柄に見えるが、サイズはPCXとほぼ同じ。全長が30mmほど長い。
丸いシュラウドの中に液晶パネルが収まる。タコメーターはなく、周囲の黒い部分に各種警告灯などが配置される。
シートは座面部分が広くゆったり目。ステップ部分の幅は少し狭いが、長さがあるのでポジションの自由度が高い。
13インチはヨーロッパのスクーターにも採用が多い。ブレーキディスクはφ240と大型。
リヤサスは2本タイプ。長さは325mmで乗り心地は良い。ブレーキは油圧ディスク。
特徴的な顔つきのヘッドライトはLED。ロービーム時には2灯で、ハイビーム時には中央が点灯して3灯になる。

車両重量(kg):127
エンジン:水冷4ストロークSOHC4バルブ
最高出力(ps/rpm):12/7500
最大トルク(kgm/rpm):1.2/7250
燃料タンク(ℓ):6.6
燃費(国交省届出値):50.5
ブレーキ(前・後):ディスク・ディスク
タイヤ(前・後):110/70-13・130/70-13
価格:35万1000円

YAMAHA CYGNUS X SR……31万8600円

全長:1985mm/全幅:690mm/全高:1115mm/シート高:775mm
ハイホイールと10インチモデルの中間となるサイズ。ボリューム感のあるデザインだが幅は意外とスリム。
左側には大型のタコメーターを備え、スポーティな印象。液晶パネルのバックライトはブルーに光る。
シートは長さも短くコンパクトでポジションの自由度は低め。ステップ部分はフラットな部分の面積が広い。
今回唯一12インチを履き、旋回性と安定性を両立する。ブレーキはφ255と大径。
リヤサスは2本。長さは355mmでストロークも大きくしなやか。リヤブレーキもディスクだ。
キャップが外れないエアプレーンタイプで、キー操作により開閉ができる。給油時に手が汚れないのも嬉しい。

車両重量(kg):118
エンジン:水冷4ストロークSOHC4バルブ
最高出力(ps/rpm):9.8/7500
最大トルク(kgm/rpm):1.0/6000
燃料タンク(ℓ):6.5
燃費(国交省届出値):43.3
ブレーキ(前・後):ディスク・ディスク
タイヤ(前・後):110/70-12・120/70-12

YAMAHA AXIS Z……24万3000円

全長:1790mm/全幅:730mm/全高:1145mm/シート高:770mm
50ccから乗り換えても違和感がないほどコンパクト。車重も100kgで取り回しも楽々。幅はボリューム感あり。
逆三角形のシュラウドに収まるアナログ式メーター。スピード、積算計、燃料計のみでシンプル。トリップはない。
シートは少し長めだが、前後の段差は大きく、タンデムシート側が長め。ステップはフラットで荷物が置きやすい。
フロントブレーキのディスクはφ200と小さめだが、タッチもよく、街乗りで扱いやすい。
ブレーキはドラム。サスは1本で、長さは380mmと長め。タンデム時でも乗り心地はいい。
タンデムシートは広めで、アシストグリップ大型で掴みやすい。滑りにくく、直射日光でも熱くなりにくい表皮が特徴。

車両重量(kg):100
エンジン:空冷4ストロークSOHC2バルブ
最高出力(ps/rpm):8.2/6500
最大トルク(kgm/rpm):0.99/5000
燃料タンク(ℓ):5.5
燃費(国交省届出値):58.0
ブレーキ(前・後):ディスク・ドラム
タイヤ(前・後):100/90-10

SUZUKI SWISH……31万8600円

全長:1830mm/全幅:690mm/全高:1095mm/シート高:760mm
アドレスV125に比べてほんの少しボリュームアップしているが、それでも十分コンパクト。幅もスリムだ。
メーターは大型のフル液晶。中央に大きめのスピードが表示され、その上にはバー形状のタコメーターが配される。
シートはコンパクトサイズにしては余裕があり、クッションもしっかり。ステップはフラットだが前傾している。
軽快な操作性と操縦性を追求した10インチを採用。ディスクブレーキのサイズはφ210。
リヤブレーキはドラム。アルミ製スイングアームを装備した2本サスを採用し、調整は3段階。
メインキーの横にはスマホなどの充電に便利なUSB端子を装備。防水のキャップははめ込み式となっている。

車両重量(kg):114
エンジン:空冷4ストロークSOHC2バルブ
最高出力(ps/rpm):9.4/7000
最大トルク(kgm/rpm):1.0/6000
燃料タンク(ℓ):5.5
燃費(国交省届出値):51.0
ブレーキ(前・後):ディスク・ドラム
タイヤ(前・後):100/90-10

KYMCO GP125i……18万3600円

全長:1810mm/全幅:705mm/全高:1100mm/シート高:745mm
全長は短いがボリューム感のあるデザインとリヤ上がりのフォルムがスポーティな印象。それでいてシート高は低い。
右にアナログのタコメーター、左には液晶のマルチファンクションパネルを備える。デザインは派手だが見やすい。
シート長は590mmとコンパクト。タンデムシート部分の幅も狭い。ステップはフラットだが中央部が狭い。
フロントブレーキは、レーシーなウェーブタイプを採用する。ディスクサイズはφ200。
リヤブレーキはドラム。リヤサスは1本で、長さは265mmと短く、少し硬めのセッティングだ。
フロントのボックス部にはUSB端子を装備する。キャップはねじ込み式になっている。

車両重量(kg):106
エンジン:空冷4ストロークSOHC2バルブ
最高出力(ps/rpm):9.0/7000
最大トルク(kgm/rpm):9.1(Nm)/5500
燃料タンク(ℓ):4.5
燃費(国交省届出値):-
ブレーキ(前・後):ディスク・ドラム
タイヤ(前・後):3.50-10

※ボディサイズ(全長・全幅・全高・シート高)は編集部による実測値です。

モトチャンプ2018年11月号

125ccスクーター ベストバイ!
【巻頭企画】
・スーパーカブC125 乗ってバラして大解剖
【特集企画その1】
・新型シグナスX 国内発売決定! 台湾で先取り試乗
・125ccスクーターベストバイ!
【注目企画】
・80年代スクーター虎の巻
・レーサーレプリカNOW「NSR250Rをあきらめるな」
一時代を築いた不朽の名車NSR250Rをこれから楽しむためのノウハウを、有力ショップが徹底レクチャー。中古車を手に入れた時に注意すべきポイントは? 交換すべきパーツは? 「全開できてこそNSR」を合言葉に、プロならではのアプローチを紹介していきます。
【その他の企画】
・モトチャンプ杯ミニバイクレース全国大会
・名エンジン歴代バイク型録(六気筒&V型八気筒編)
etc

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