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ドンツキをなくす3段階アクセル操作とは!? |ケニー佐川の「楽テクBIKE塾」 アクセル操作①

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ライディングスクール講師として豊富な実績を持つケニー佐川が、楽に楽しく安全にバイクを操るためのコツを記事と動画で分かりやすくアドバイス!バイク初心者はもちろん、リターンライダーからベテランまで目からウロコの楽ネタ満載です。今回はアクセル操作について!

REPORT●ケニー佐川(SAGAWA Kentaro)
PHOTO●星野耕作(HOSHINO Kousaku)/山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
MOVIE●倉田昌幸(KURATA Masayuki)

ドンツキが気になりませんか!?

 アクセルワークの基本は「丁寧」かつ「スムーズ」に。ところが、これがそう簡単にはいかないもの。特に高性能な大排気量モデルは想像アクセルレスポンスも鋭く、その気はないのにドッと加速してびっくりすることがあります。いわゆる、“ドンツキ”と呼ばれるものです。
 たとえばコーナリングの場合。通常はスロットルを閉じて曲がり始め、コーナーの途中から再びスロットルを開けて立ち上がっていくのが理想ですが、ドンツキが気になってスロットルを戻してまた開け直したりして、走りがギクシャクしてしまうことがないでしょうか。そうなると、走りのリズムが乱れて気持ち良く走ることができません。

「閉じる→遊びとる→ジワッ」の3段階で

 こうしたドンツキも実はバイクのせいではなく、ライダーの雑な操作が原因となっている場合がほとんど。最近では電子制御スロットルなども普及し、ある程度はマシンのほうでカバーしてくれますが、それにも限度が。最終的にはライダー自身がコントロールする必要があります。
 そこでどうするか。アクセル操作の基本は具体的に言うと3段階。前述のコーナリングの例で言うと、①スロットルを閉じて(倒し込み)、②遊びをとって(準備し)、③ジワッと開ける(立ち上がる)、という手順になります。特に②の「遊びをとる」のがポイントで、予めワイヤーが張った状態にしておくことで、タイムラグもなくリニアでスムーズなレスポンスを引き出せます。アクセル操作は「オンか、オフか」というデジタル的なものではありません。特に疲れてくると、ガバッと開けたり絞めたり、と雑な操作になりがちなので注意しましょう。

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①スロットルを戻す

スロットルを戻すときはスムーズに。特別ゆっくりと戻す必要はないが、ローギヤでエンジンブレーキが強くかかる場合や、加えてウェット路面やタイヤが冷えていて滑りやすい場合などは、より丁寧に戻す必要がある。

②遊びをとる

スロットルにはワイヤーの「遊び」が5mm~10mm程度ある。スロットルを開ける前に、その遊びをサッととってしまうのがコツ。予めワイヤーが張った状態、つまり、開けるための準備をしておくことでドンツキを緩和できる。

③ジワッと開ける

スロットルの開け初めはジワッと。ソフトタッチで少しずつ開け始め、アクセル開度が大きくなるにしたがって徐々に速く大きく開けていくことで、さらにスムーズにパワーを引き出すことができる。

ガバ開け、2度開けはNG

スロットルの「遊び」を無視して一気に開けようとすると、ドンツキになりやすい。いわゆる「ガバ開け」だ。急な加速に驚いてスロットルを戻してまた開ける「2度開け」など、走りがギクシャクする原因になりやすい。

佐川健太郎(ケニー佐川)

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。
趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。 雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも尽力する。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。

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