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目安は90度|リヤブレーキが効きすぎ(効かなすぎ)の原因は!? ケニー佐川の「楽テクBIKE塾」 リヤブレーキ操作③

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ライディングスクール講師として豊富な実績を持つケニー佐川が、楽に楽しく安全にバイクを操るためのコツを記事と動画で分かりやすくアドバイス!バイク初心者はもちろん、リターンライダーからベテランまで目からウロコの楽ネタ満載です。今回はブレーキペダルの位置調整について!

REPORT●ケニー佐川(SAGAWA Kentaro)
PHOTO●星野耕作(HOSHINO Kousaku)/山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
MOVIE●倉田昌幸(KURATA Masayuki)

低いと効かず、高いとロックしやすい

 ブレーキペダルが適切な位置にないと操作もぎこちなく、結果的にブレーキングも思うようにできなくなります。そこで、操作しやすい適切なペダルの位置はというと、ペダルに足を乗せたときに足の甲と脛がだいたい直角(90度)になっているのが理想です。たとえば、思い切り踏み込んでいるのにも係わらずリヤブレーキの効きが悪い場合は、ペダル位置が低すぎることが多いようです。また、踏み込むとすぐにロックしてしまう場合は、逆にペダル位置が高すぎることが考えられます。

ブレーキペダルに足先(親指の腹あたり)を置いた状態で足首の角度は直角(90度)。そこから踝を支点にして20度~30度ほど踏み込んだときにジワッと効くのがベストポジションだ。
MOTOCOMチャネル

操作感にムリがないかセルフチェックを

 セルフチェックの方法としては、ペダルに足を置いたときに最も自然でリラックスできているかがポイント。そこで、もし向こう脛が緊張して足先をムリに引き上げていたり、あるいは足首が伸びて足先を下に向けなくてはペダルを踏めないようであれば、ペダル位置があきらかに間違っているということです。慣れてくれば、ペダルを踏み込んだときの感覚でだいたい分かるはずですが、自信がなければ他の人に客観的に見てもらい、直角になっているかチェックしてみるといいでしょう。

足先をペダルに置いただけで、これぐらい足首が曲がってしまう場合は明らかに低い。ブレーキパッドの摩耗やフルードの劣化、あるいはフェードしてスカスカになっていないかも要チェック。
足先をペダルに置いているだけで、向こう脛がツリそうで苦痛な場合はペダルが高すぎる。ちょっと踏んだだけでロックしたり、リヤブレーキ引き摺りの原因になったりして危険だ。

自分が操作しやすい位置に調整しよう

 もしペダル位置がしっくりこないようであれば、自分が操作しやすい位置にペダルを調整しましょう。通常はブレーキキャリパーに油圧を伝えるポンプの役目をしている「マスターシリンダー」に調整機構があり、そのロッドの下側部分に2つのナットがあるはずです。位置を固定するためのロックナットを緩めて、調整用のアジャスターを回転させることでブレーキペダルは上下に移動します。比較的簡単な作業ですが、不安であればショップに相談してみてください。

ペダル位置を調整する場合は、まずブレーキマスターシリンダー(ヒールプレート内側にある)のロッドの下側にあるロックナットを緩める。工具はオープンレンチ(スパナ)が便利だ。
上にあるアジャスターを回転させることでペダルを上下に移動できる。最適な位置に調整できたらロックナットの締め直しを忘れずに。ブレーキランプスイッチが作動するかもチェック。

佐川健太郎(ケニー佐川)

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。
趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。 雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも尽力する。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。

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